一人暮らしで、話す相手がいない。ただ、自分の環境に不満を言ってもなんの進歩もない。受験生を中心に知恵を与えれる人になれたらなあとぼんやりかつ明確に去来していく昨今です。
今回は小説です。多分今後扱うことが多くなるんじゃないかな、と思います。
葉室麟さんは地元の作家さんで地元の押し作家、つまりよく耳にする名前です。主に時代小説を書く作家さんです。
時代小説といえば、僕は長年歴史を学び今も勉強中なのですが、自分の主観で本文を見ると容易くは読めます。しかし、世間では難しそうなイメージや国語のテストでは現代×歴史時代の文章が難しく、俗にそっち系とか言われています。
僕は世界史畑で日本史は得意と言うわけではなく、司馬遼太郎さんや藤沢周平さんの文章がテストに出たことが記憶に鮮明ですが、高得点にはならず、でした。国語は流行を意識する必要のある、日本にしかない特殊な科目ですしね。
小説は哲学めいて心を豊かにしたり、決められた分量や一冊の本を読みきる力を与えてくれます。後者を読解や読解力といいます。
ハリー・ポッターシリーズが流行りましたよね。ハリー・ポッターの良いところは分厚い本なのに最後まで読めると言うことです。作家は読者に納得のいく文章を書くことも理にかなったことです。最後まで読める、と言うこと、つまり読解に自信を付けてくれること、J.K.ローリングさんの大先輩っぷりです。
読解は主に国語の小説問題を解く力になるし、本を読むと言う営為、つまり人生は自分の過去に癒されること、当然内的世界が広く豊かな過去だと人生は指数関数的な広がりを持ちまるで翼が生えたようでしょう。
さて、本書は時代小説です。地元にほど近い佐賀県の日本史時代小城藩を扱っています。余談ですが、小城には個人的な探求心から小旅行し、牛丼を食べてきました。美味しい空気に豊かな自然、みたいなありがちなとこです。
江戸時代前期将軍家光ごろ、キーパーソンとしては水戸光圀がおり、文末では赤穂浪士事件の発端だとざっくりですが読み取れます。
一首の和歌を巡り、若い二人がその後再び邂逅するという清いストーリー。葉室さんに女性ファンが多いのも頷ける。やはり男なので、更なるアクの強さを求めますが、本作の人物程のレベルにも満たない、当然ですが、僕は別の観点から、歴史時代を幻想も交えて、現代に書き写す技術みたいなものを自学立志してみる心境になりました。
葉室さんで言うと九州のことについて書かれた本/小説が地元で評判いいです。九州を極めたい方におすすめの作家さんです。
また僕自信ですが、江戸時代つながりで、日本史のなかのインテリ、中江藤樹やら二宮尊徳などを表すのでしょうが、主に江戸時代の知識人に尋常ならぬ関心をもっているので、いつか語れたらなあ、と考えております。
お付き合いいただきありがとうございます。