夜勤専従常勤看護師というのは、1か所の病院で夜勤の時間帯のみ働く看護師を意味します。そのため、基本給や賞与などに基づいて手当が支給されるので、比較的高収入といえるでしょう。夜勤専従といえど、常勤ですので日勤の看護師と同じように福利厚生や住宅手当、有給休暇も付与されます。もちろん産休や育休を取れますので、育休後の子供の預け先さえあれば出産後も仕事を続けることが可能です。ただ、「夜勤専従上常勤」という形で採用された場合、もし夜勤という勤務形態が体に合わなくても簡単には辞めることはできません。病院によっては育児や介護を理由に日勤にシフトしてもらうことは可能になりますが、合わないという理由での退職は基本的には認められません。
一方、夜勤専従非常勤看護師は、勤務日数に応じて給料が支払われます。単純にシフトに多く入れば高収入に、働く回数が少ない月は収入が少なくなります。夜勤専従の場合、はっきりと決められてはいませんが、労働基準法に基づくと月に9〜12回しか勤務できないのが難点です。常勤では禁止されている副業も非常勤では認められていますが、最大12日の勤務となると収入にも上限があることを理解しておかなくてはなりません。ただ、夜勤専従が自分に合っているか試しに週1日でシフトに入ってみて、様子を見ながら日数を増やすという働き方ができる点は非常勤のメリットだといえるでしょう。そして、アルバイトやパートという扱いになるので、休みたい時には申し出れば簡単に休めます。そのため、自分で勤務日数を調整できる点は、常勤よりもスケジュールを組みやすくなっています。