平凡な日常がある幸せ・・・

介護によるストレスのはけ口として始めたブログですが、介護が完結し、また、被災後に取り戻せた平凡な日常を綴ることに・・・

ちょっとした騒動

2010-06-22 | 介護
父は、歯が丈夫で、現在も入れ歯も虫歯も1本もありません。

折角の良い歯なのに、歯磨きが嫌いで困ります。

寝たきりならば、無理やり磨いてしまうところですが、幸いと申しましょうか、自力でトイレにも行ける状態なので、歯磨きも自分でやらせたいのです。

何事に於いても、「やれ」と言われればやらない、「やるな」と言われると余計なことまでやらかす3歳児のような天邪鬼的なところがあるので、いい加減腹が立ち、呆れ果て、歯磨きに関してはしばらくの間放置しておりました。



先日、寒いくらいの日がありましたが、そういうときには咳が酷く出ることがあります。


仕事から帰ってくると、母が蒼い顔をして、「タンに血が混じっていた」と慌てておりました。

聞くと、咳が酷く、タンも絡んでいるので、タンを出させたら、血が混じっていたので、結核とか、肺に異常があるかもしれないと心配しておりました。
確かに、タバコの吸い過ぎで、肺気腫ではあるけれど、素人目に見ても、そんな血を吐く症状のようには見えませんでした。

もう、長いこと歯を磨いていないことを知っていたので、「もしかして、歯ぐきから血が出ているのかも」と言ったら、「あぁ~」と言うことで、無理やり歯を磨かせたら、歯ブラシで一擦りしただけで血がダラダラ出て来ました。
どうやら、歯磨きを怠ったことで歯ぐきが炎症を起こしていたみたい。

結局、歯ぐきからの出血とタンを同時に口から出したので、血の混じったタンになったようです。

幸い歯槽膿漏などにもなっておらず、歯磨きを3~4日続けさせたら出血も治まりました。


全く人騒がせな!


母も、たまたまその日の新聞のお悔やみの欄で、自分の同級生の旦那さんが亡くなったことを知り、しかも、その旦那さんが結核で長期療養していたことを聞いていたので、すっかり頭の中が「結核」になっていたそうです。


なにはともあれ、歯磨きは大切、無理やりにでも朝晩やらせなくては!!

継続審査

2010-06-21 | 介護
初めて要介護2の認定を受けてから約1年。

半年目には、継続の審査が必要でしたが、以前述べたように、本人がデイサービスを断ってきてしまったために、施設からも、ケアマネからも見放されておりました。

先日、突然歩けなくなってしまったので、再度ケアマネに連絡すると、もう一度申請を受けなおすことに・・・

これも、以前述べましたが、審査当日になると、急にシャキっとしてスタスタと歩く始末。

もしかしたら、レベルが下げられるかもしれないと、宣告されていましたが、結果が郵送されてきて、結局変わらずの要介護2とのこと。


デイサービスを利用すれば、金銭的に補助が受けられ、その間は介護から解放されるけれど、幼稚園の送迎と同様に、迎えのバスが来るまでに、食事をさせたり、外出するための準備をしたりで、朝はかえって忙しく、ホッとする間もなく夕方4時には出迎えなければならず、あまり楽になったという感じにもならないのが現実ではあります。

しかも、補助されるとはいえ、今まで1円の出費もなかったことに出費することになり、その他こまごました物の購入は補助の対象ではないため、なんとも微妙な認定ですが、リハビリをしっかりさせたいと思っております。

大○のはなし

2010-06-13 | 介護
父親は、昔から身体が丈夫だというお話は以前にもしてますが、内臓も基本的に丈夫で、胃が痛いとか、もたれるなんてことは全くないし、検査をしても、異常は全くありません。

そのため、食欲はあり過ぎで、犬のように常に食べ物を欲しがります。

健康を気遣い、塩分は勿論、糖分やその他の栄養にも配慮しているのに、それを全く理解せず、ケチだの意地悪だのと罵ります。


それは、もう仕方ないと諦めていますが、その底なしの食欲が、別な悲劇を呼びます。


リハビリなどは一切受け入れないし、終日ボーっとしているので、当然運動不足、なのに食べる…。

胃腸が丈夫とはいえ、流石に運動もせず詰め込むし、痴呆がそうさせるらしいが、便秘と下痢を繰り返すようになってしまいました。

男の便秘って・・・

1週間位出ないのは普通で、ひどい時は10日もため込みます。

軽い便秘薬などは処方してもらいますが、あまり効果は得られません。

初めのころは、心配なので、繊維質を多く食べさせたり、牛乳を飲ませたりと対策を講じました。
でも、そうすると、下痢になります。

しかも、トイレが間に合わず、悲惨な結果に!

こう言う内容を表記するのは、どうかと思いますが、できるだけ控え目な描写で…

溜まったものを一気に噴射、しかも、トイレに向かう途中で。
そして、トイレでパンツ(おむつ)を開放してしまうので、更に・・・
それを、できもしないのに、自分で処理しようとするので、隅々まで塗り拡げてしまうため後始末がチョー大変なのです。

最近分かってきましたが、周期的に便秘と下痢を繰り返すので、特に薬や牛乳などに頼る必要はないようです。


この「逆噴射事件」は、ほぼ月一ペースで発生してます。
正直いって泣けてきます

なんだろう

2010-06-07 | 介護
2年前にやっと認知症の診断がなされ、薬を処方されましたが、特に進行が止まったとか、遅れたという実感はありません。

それどころか、日ごと悪化しているように感じています。

そんなおり、最近になってTVで「特発性正常圧水頭症(iNPH)」という病気についてやっているのを、たまたま見ました。

簡単にいうと、脳の周りに髄液が溜まり、脳を圧迫することで、歩行障害、認知症、尿失禁などの症状が現れるそうです。

治療法としては、脊髄から髄液を抜き取り、脳への圧力を減らすことで、劇的な改善が見られるとのこと。

「iNPH」で検索をして、「老人介護が楽になる」というサイトの10項目ほどのセルフチェックをしてみると、すべて当てはまったので、それをコピーして担当の脳神経科医に相談してみると、TCスキャンを再度行い、結局iNPHではないと診断されてしまい、わずかな望みはあっさりと否定されてしまいました。

それを信じていいものかどうか、若干の疑問を残しつつ・・・



その1週間後、内科にかかる予定でした。

当日、これまで担当していた医師が異動により、新しい医師に代わってしまいました。

初めてということで、カルテを見ながら過去の診察内容を見ながら問診され、その結果、一つの可能性を指摘されました。

「パーキンソン病」ではないかと…

専門医ではないので、確証はないが、幾つか当てはまる症状がみられるとのこと。

翌日、専門の医師がやって来る日なので、予約を取りますかと聞かれたので、一応お願いしました。

パーキンソン病には、全く知識が無く、確かマイケルJフォックスがなったと聞いたような気がするという程度。

ネットで調べると、ほとんどの症状は当てはまらないものの、確かに当てはまるものもありました。
あまり期待しないまま翌日受診すると、頼りない医師で、「多分、パーキンソン病だと思うので、薬を処方しますから様子を見てください」というなんとも曖昧な診断をされ、薬を処方されました。

とにかく、信頼できる医師には全くめぐり合うことができない環境で悲しい限りですが、とりあえず、現在は薬を飲んで、様子を見ているところです。


高血圧

2010-06-03 | 介護
昔からショッパイものが大好きだった父は、案の定高血圧になってしまいました。

それにもかかわらず、自覚が全くなく、目を離すと醤油をダブダブかけて食べるのです。

当初、「高め」だった血圧が、今では上は200前後、下も3ケタの大台に乗ることも!

そんな訳で、食事の味付けは、チョー薄味になりました。

お陰で、こちらはすっかり薄味に慣れてしまい、外食などすると、味が濃過ぎて食べられない時も…特に麺類は、スープがしょっぱくてダメです。

ところが、本人は一向に薄味になれることができず、薄味の料理には手をつけず、漬物しか食べなくなる始末。

あまりにも血圧が上がり過ぎるので、専用の器に割り当て分だけ盛り付け、それだけを食べるようにし、食卓から漬物やしょうゆ差しなどを抹消しました。

それでも、刺身などは醤油を全く付けないでは食べられないので、少しだけチョロっと垂らしてやると、「ケチ」だの「意地悪」だのと子供のようなことを言います。

家族としては、少しでも元気に長生きしてもらいたいためにやっていることが、本人には全く理解されず、意地悪をされているという意識しかなく、「化けて出てやる」とか「罰を当ててやる」などと恨み事ばかり口にし、どれだけ面倒をかけ、世話を焼いてもらっているかなどは微塵も感じず、感謝の言葉を口にすることはありません。

いっそ、恨まれながら死なれるくらいなら、タバコも、醤油も好きなだけ摂らせて、満足させて早死にさせた方が良いのだろうかと思って本気で悩んでしまうことも・・・。

それでも、家族としては、できるだけ苦しむことなく長生きしてもらいたいので、そんなことはできません。

これもまたストレスの一つになっています。

たばこの影響

2010-06-02 | 介護
現役時代、病気とは無縁で(ただし、私自身が病弱な子供だったので、病院とは深い縁がありましたが…)、薬の服用もまったくなかったのに、今は朝夕各7~8種類の薬漬けです。

これまで述べて来た病気(?)に加えて、高血圧、高コレステロール、肺気腫、喘息などの薬も服用中=通院治療中。

通院も、多いときは月に5回ほど。
総合病院とはいえ、一つの科だけで5時間前後かかるので、複数の科を一度に受診するのは一日がかりとなり、本人の体力とともに、付き添う側も仕事その他に支障を来たします。


中学生のころから喫煙していたそうで、50年以上のヘビースモーカーでした。

大火傷で瀕死の状態だったにもかかわらず、退院後はタバコを再開して、30本/日以上吸っていました。

その後、血圧その他の問題で、無理やり禁煙させて、現在では全く吸わなくなりましたが、そのつけは大きいです。


肺気腫と喘息を併発し、呼吸困難と咳の発作で時折苦しんでおります。

ぶっちゃけ、本人が苦しむのは自業自得といえなくもありませんが、結局夜中に発作を起こしたり、食事中に咳き込んで、食卓に口の中の物をぶちまけて料理を壊滅状態にしたり、「余計」な病気の為に通院に付き添ったりと家族に多大な迷惑をかけるわけで、受動喫煙以外にも非喫煙者に及ぼす影響は沢山あります。

たばこなんて、百害…いや、千害あって一利もないと思います。

介護保険って…

2010-06-01 | 介護
介護認定を巡りいろいろと経験して分かったことがあります。

介護保険に関しては、保険料その他いろいろ国民に負担がかかっているのは、誰でも知っていることですが、その実情の一部は・・・

介護認定を受けると、介護用品やバリアフリー化に伴う工事に対して一定の補助が得られるなどと言いますが、その基準は奥が深いということです。


前述した手すりの取り付けなどは、介護度2では2割の補助が得られるとのことだけれど、既に取り付けてしまったので対象外。

手摺のつけられない場所には、自立できる4本足の杖を買って備えたけれどこれも認定前なので対象外。(この時点で、ケアマネージャーからは、介護認定2ならば杖の購入は補助されると言われた)

わずか3回しか行かなかったデイサービスでのリハビリには、1本足の杖が必要だと言われ、購入することに…ケアマネに相談すると、指定の業者で購入するように言われ、ホームセンターなどで2,000円もしないで買える杖を3,600円で買わされ、しかも杖は補助の対象外でしたとのこと。

一番重要な紙おむつも、介護度2では対象外、もう1ランクアップしないとだめだそう。

介護用ベッドは月々2千円ほどのリースだと言われたが、仮に2年借りると5万円弱。

現在寝たきりではなく、トイレに行くときなどの寝起きが布団では大変だというのが目的なので、介護用ベッドまでは必要ではないため、結局電動ベッドの比較的しっかりした商品をネット通販で探して4万8千円で購入。
補助は受けられないけど、3年使ったらリースで毎月払い続けるよりもずっと安いです。

病院へ行ったとき、総合病院なので、検査だ注射だ、診察だとあっちこっち移動するので、車いすが必要になりますが、混んでいるときは備え付けの車いすが出払って借りることができません。
たまたま近くにいた看護師の手配によってその時は借りることができたけれど、今後はMy車いすを用意した方がいいかもと言われてしまいました。

そこでネット通販のサイトをいくつもあたり、どうせ買うなら腰痛持ちの私がクルマへの積み下ろしをするので少しでも軽いアルミフレームで、介助用ブレーキ付きで、ノーパンクタイヤで…と条件を付けて探すと、定価では10数万円の物が70数%引きで3万円前後で購入できます。

そのサイトをプリントアウトしてケアマネに見せると、そんなに高級なものではなく、鉄フレームのスタンダードなものが月々数百円で借りられますよと言われた。
更に、購入は指定の業者からでないと補助の対象ではなくなると・・・

ここにも業者との癒着があるわけか!

そんな訳で、介護保険も年金と同じで、保険料は強制的に支払わなければならないけど、受け取る場合は、基準が厳しくも曖昧で、出費を多くしなければ補助が得られないというありがたくもなんともない制度であることを学ばせてもらいました。