《アロマテラピーサロン・ピュアティ》purity diary

アロマルームのできごと、好きなこと、日々のあれこれをココロのままに綴ってます♪
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コンビニ人間

2016-08-21 23:37:19 | 読書
アロマテラピーサロン・ピュアティの槙美佐子です。

芥川賞をとった「コンビニ人間」ずっと読みたいと思っていて、



お借りしました!!笑

一気に読んでしまいましたよ。

内容はネタばれになってしまうので、控える努力はしますが。。汗

あぁ。。こういうひとたち、いるのかもなぁ と。

喜怒哀楽が薄いというか、とくに「怒り」の感情を持たない(持てない)主人公

わたしが、同じこと言われたら、怒って怒って、怒り爆発で、言い返したり、屈辱を感じ、くやしくって泣きわめくだろうな~というところも、「なるほどな~」と淡々と受け止める主人公。

子供のころから変わった子と思われ、「変な子」と思われないように、人を傷つけないように、よけいなことを言わなきゃ良いんだと思い、友達も作らずに、親しい関係も、コミニュ―ケーションも持てずに大人になっていく。

就職もせず、唯一 学生のころからコンビニでのアルバイトを何十年も続けていて、その中で「人に合わせる」術を得ていくんですよね。

冷静に状況を見て、「いま この反応をすれば喜ばれる」「普通に思われる」

服装も靴もカバンも、だれかを「目安」に選んでいく。

コンビニのマニュアル通りに、丁寧に仕事をこなし、波風立てないように「基準」通りに「演じる」主人公。

どう見られてるか。普通はどうなのか。どうすれば、みんな納得して干渉しなくなるのか。

そんなことばかり考えいる。

妹に「お姉ちゃん やっぱりおかしいよ。カウンセリングいこう」と泣きながら言われたときも

「じゃ、どうすればよいかおしえてよ。言ってくれればそうするから。」と答える主人公。

「マニュアルがあれば、その通りにできるのに」「マニュアルがあったほうが楽なのに」と。

子供のころに「変な子」と認識されてしまったから、人の顔色や反応を伺って変な子に思われないように装ってきたから、いろいろな自分の感情に蓋をしてきたのかな。

なにひとつ感情(自信)を持てなくて、「基準」というものに敏感になり、正しいとされるマニュアルをたよりにするしか社会に馴染む方法が見つからないのかな。

自分の意志はないのかな。

価値を見出せないのかな。

なんだか、悲しい、せつない。。。と思いながら読み進めていくと

最後の最後で、主人公は開き直るのです。

自分の心地良い居場所を見つけるのです。

これも天職!良かったぁ!と少しはモヤモヤもなくなりました。笑

主人公より、ヤバイひとは、白羽というひと(あ~~言っちゃった)

こっちのほうがタチが悪い。

自分はなにも成し遂げていないのに、いや、成し遂げるどころが、何もしてないないのに

職業をバカにする。

人を底辺扱いで見下す。

人に辛辣なことを言い、人のせいにする。

自分は優れた人間、いつか成功すると思っている。

わけのわからに特論があって、世の中や社会に溶け込めず、なめている。

本当に、なんていうか、

わけのわからないストーカーの予備軍。

こういうヤツ うじゃうじゃいるのかもしれないな~と思ったのでした。。。

「マニュアル」「基準」「普通」って言葉が、「個性」や「らしさ」や、「伸びしろ」みたいなものを、なくさせていくのかな~とも思いました。

生き辛いひとたちが、たくさんいる現代。

でも、「基準」や「普通」は時代時代で変わってきたし、これからも変わってゆく。

だからなお、やっぱり「自分の好きなこと」を見つけたり、知ることが、自分の「基準」となり「指針」になって生き辛さもなくなっていくのではないかと思いました。

以上 読書感想文でした。笑


☆ ☆ ☆

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