
2016/10/01◇百田尚樹「海賊とよばれた男」を読みました。出光興産の創業者・出光佐三をモデルにした小説です。
◇福岡県宗像に生まれた国岡鐵三(モデルは出光)は、勤めていた会社から独立し、自ら事業を興します。戦時統制、敗戦、同業他社との競争、石油メジャーのカルテルなどの危機を乗り越えて会社を大きくしていきますが、会社の利益だけでなく、社会全体の利益も忘れない鐵三の姿が印象的です。
◇日本には昔から近江商人の三方芳などCSR(企業の社会的責任)を先取りしたような文化があります。鐵三のように会社の利益だけではなく社会的な使命や義務を果たす経営者が増えてくればもっと良い世の中になるのではないでしょうか。