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創業120年の建設会社「今西組」の六代後継者が あなたの”いいね”を築く!

優秀、「認められてなんぼ」、西松建設

2009年03月11日 16時15分18秒 | Weblog
受験競争や新入社員だった過去において、非常に優秀といわれながら、仕事において決して優秀と言われない人物がいる。
不幸なことに当人はそのことに気づいていない。
与えられた課題に対して、最適解を導いていると思い込みたいし、思い込まずにはいられない。
当人がそのつもりでいればいるほど、自分の能力が、交渉相手や社内で認められないことがなぜだかわからない。
それが繰り返されると、今度は解く行為そのものが恐怖だと感じるようになり、自ら生理的にそういう状況を避けようとし、自己保身に走ることでバランスをなんとかたもとうとする。
悪循環のスタートである。
そう、最適解ではなかったのだ!
彼は、彼の知っている答えを、さも「彼が初めて見つけた」ように説明し続けたに過ぎないのだ。
彼は、心凍らせた。
結果として社内に眠る遺産となる。
折角の相談相手や友人に対しては「自分がいかに優秀か」を諭す言葉しか出てこない。
もっと、誰も聞いてくれなくなるだろう。
さらに孤独になり、さらに打たれ弱い人物となっていくのかもしれない。

頭が冴えるというのと、適応能力に長けているということとはイコールではない。
「その実務に向いてない」ことだってあるに違いない。
研究者や評論家のほうが向いているかもしれない。
大事なのはいさぎよく方向転換を図れるかどうかである。

ただ、もし「認められてなんぼ」の世界を生きるならば、最適解とは「認められること」であり、覚悟をもって真正面から立ち向かう情熱が必要に思う。

映画「シャークウォーター」で、市場で高値で売れるからといってエイヒレの乱獲を目的に鮫を殺し続けるエクアドルの「地球最後の楽園」ココス島の漁師に対し、阻止を続ける環境保護団体の長は言う。
「ガンジーやマンデラ、マザーテレサを見よ。
世界を変えるのは、結局のところ、大統領や法律ではなく運動にある。
運動を維持するのには圧倒的なエネルギーが伴う。
その覚悟と情熱なしに、なにも変えることはできない――」

私は、受験戦争のころからの癖というか習慣で、優等生になれば誰からも認められるのかと頑張ってきた時代があった。
だが、いくら優等生になっても「決して認めてくれはしない」ことを、修行時代、弊社の工事現場は私に教えてくれた。

奇しくも建設業界、「認められてなんぼ」の世界である。
「金もうけ」が目的で当業界に入る人は非常に少ない。
新卒の若者に見放されそうな業界の筆頭である。
けれどもし、誰か一人でも「ものづくり」への情熱をもちつづける方がいるのであれば、
私はあなたと、やがて「互いに認め合う」関係として、当社の将来だけでなく、この業界を、なんとか希望のあるものにしていきたいと切に願う。


西松建設のニュースは、新卒の学生が就職活動の際、最初にもつ業界への失望感を加速させていく。
されど業界シェアベスト10に入る規模の会社である。
未来の業界のリーディングカンパニーを目指すのならば、一刻も早く全世界で営業活動を一時休止してほしい。
ただでさえ国内で数少ない市場のパイを奪い合う競争過多の世界である。
真面目に経営する50万社に対する説明責任は、重い。

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1 コメント

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ゴルフ親睦会 (足達保樹)
2009-03-23 10:55:39
はじめまして
貴殿会員のゴルフ倶楽部にて(ゴルフ場名は出さないほうがいいのかなと思ったので)大学OBのプライベートコンペの幹事をしております、足達保樹と申します。平成2年卒です。ブログにこんなメールをお送りする失礼をお許しください。ゴルフ場支配人にお願いしてメンバーの出身校を調べてもらい勧誘にあたっています。ボクよりも後輩を発見して喜んだのも束の間、東京支店勤務では奈良でゴルフ・・・難しいですね。
関西にお戻りの際には是非、ご入会ください。
ブログ面白いですね、結構読んじゃいました、仕事そっちのけで。これからも読ませていただきます。

では失礼します。
足達
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