11月1日、同人誌「平成童謡」Vol.7(星の会)が発行されました。今号のタイトルは、「あおぞら」。矢崎節夫の作品のタイトルです。表紙は、会員の山田和明のイラスト。
「うれしいこと みんなで」 (織江りょう:あとがきより)
平成童謡が創刊されてから、今回で7号。年1回の発行だからそれだけでも7年になる。構想から準備期間を含めれば実に10年なので、よく続いていると思う。
「一緒に黙っていることは素敵だ。
もっと素敵なのは、
一緒に笑っていることだ。
二人以上で、一緒にいて、
同じ体験をし、
共に感動し、
泣き笑いしながら
同じ時間を共に生きていくのは、
とても素晴らしいことだ。」
哲学者 ニーチェの言葉だ。
童謡詩人・児童文学作家の矢崎節夫のまわりに集まった若者(自分はそれほど年は離れてないが)たちは、童話創作のグループも童謡のグループも、もう何十年もの間
一緒に黙り
一緒に笑い
共に感動し
泣き笑いしながら
同じ時間を
共に生きてきた。
振り返ると、とても素晴らしい時間を生きていたんだなと思わずにはいられない。 それは、矢崎先生を囲んでいた時間がとても居心地がよかったというばかりではなく、苦しいけれど楽しい創作という世界の扉を一人ひとりの心の中に同じ目線で開いてくれたからなんだと思う。
今年は、うれしいことがたくさんあった。9月、児童文学総合雑誌『ざわざわ』7号が出版(四季の森社)されたが、なんと待ちに待った矢崎節夫特集!。誌面は、金子みすゞ研究をはじめ、童謡・絵本・童話といった幅広い分野で活躍された足跡で溢れていた。
それにもう一つ、星の会メンバーのおがたえつこが第一童謡集『はる うふふ』を上梓(てらいんく)したことだ。ブレることなく童謡一筋に歩んできたおがたえつこの今後の活躍にメンバー全員より拍手を送りたい。この2冊とも表紙の絵は、会員の山田和明氏が心を込めて描いてくれた。