以前、知り合いから、
今の住まいから近い
心療内科を聞いていた。
電話をすると3ヶ月待ちの予約だった。
受診すると、
初診の人には
1時間の枠が取ってあり、
丁寧に今までのことや症状を聞いてくれた。
すべて肯定的に聞いてくれた。
もしかして、泣いてしまうかもと
思っていたが
私は、
まるで仕事の時のように淡々と話していた。
たかちゃんが亡くなって
5年以上の月日が経っていたからかもしれない。
女性の先生で
「今まで長いこと、鬱だったのね、それと
パニック障害もあるわね」
「薬を1年続けることになるけるど、良くなりますからね。」
鬱症状があるのは自覚していたが、
配偶者を亡くすという、
ストレスで一番のものなのだから
当たり前のことと捉えていた。
鬱症状と鬱病、
同じには捉えてはいなかった。
初めて鬱病ということを受け入れた。
鬱病よりも、
パニック障害で出かけられないこと
睡眠障害によって生活が乱れることが
困り事で
それさえ治ればよいと思っていた。
ネットで自分なりに調べてみた。
脳内には、
幸せホルモンと呼ばれるセロトニン
喜びのドパミン
意欲を調整をするノルアドレナリン
などの脳内ホルモンによって
バランスをとっている。
これが
ストレスにより少なくなることによって、
鬱病、パニック障害、睡眠障害、
その他もろもろの症状になるとのこと。
処方された薬は、
主に セロトニンの量を増やす作用の薬だった。
セロトニンは日々、体内で作られ、脳内のネットワークに作用するのだが、
毎日、処分され(取り込まれ)、また作られるというのが繰り返される。
薬はその処分される(取り込まれる)のを防ぎ、
脳内の量を減らすことなく
増やすものらしい。
ただ、
鬱病について調べるうちに
脳の記憶に関与する脳の部位である
海馬(かいば)が
鬱病によって、
萎縮したり神経新生の低下がおこるということに
目を引いた。
認知症の検査に、
脳内の海馬の萎縮を診ることがある。
認知症だと海馬が萎縮している。
ずっと鬱病だと認知症にもなり得るのか、、と。
でも、抗うつ剤によって、
それも防ぐことはできるようだ。
「幸せホルモンが少なくなるのは仕方ないよね、
たかちゃんが居ないのだから、
もう会うこともできないのだから、、」
先生は、
初めは強くないもので様子を見ましょうね
と話され、
初めての受診なので
次回は2週間後となった。
これで良くなるんだと
また、何かあってもここに来れるんだと
安心感で帰って来た。
上の写真は、
駅の道しもごうからの風景