さて、もうすぐ雪のシーズンがはじまります。
雪といえば・・・
「津軽の雪 こな雪 つぶ雪 わた雪 ざらめ雪 みず雪 かた雪 こほり雪」
でしょうか?(太宰治 「津軽」(1944年))
オイラにとっては新沼謙治さん(岩手の人ですよ)の「津軽恋女(1987年)」の歌詞ほうが馴染みが深かったりもしますけど、
ホントに津軽では7種類も雪が降るんでしょうかね?
で、実際に「玉雪 粉雪 水雪」などのキーワードで検索する限り、『雪には降雪と積雪の2種類があり、降雪で7種類、積雪で4種類ある』というような文章が良く出てきます。
その降雪が以下の7つ。
玉雪:初冬や早春の暖かい頃に降る玉形の雪(海岸地方でよく見られる)
粉雪:風雪時に多く降る粉末状の雪
灰雪:灰のようにフワッと舞うように降る、普段よく見る雪
綿雪:暖かくて降水量が多い所に降る雪(ぼたん雪、ぼた雪ともいう)
餅雪:玉雪・灰雪・綿雪が溶けかかった状態の雪。団子状にしやすい雪
べた雪:餅雪がさらに溶けて状態で降る、団子のような感じの雪
水雪:べた雪が雨に変化する状態で降る、雨滴に近い雪
はて・・・出展元が分かりません。少なくとも3、4箇所のサイトには書いてますけど、ホントに気象用語でしょうか???
調べていて分かったのは、社団法人日本雪氷学会という団体が、1939年ごろに日本雪氷協会として設立され、雪氷学・雪氷物理学などという学問も近年出来ている、というところです。
太宰さんが生きていた頃には、まだ「雪の分類」がきちんと定義されていなかったんでしょうね。
で、積雪については分類されている事がなんとか調べられました。
降って間もない状態から重さで固まって解けてまた凍るまでの間で、
新雪(かわき雪・ぬれ雪)、しまり雪、ざらめ雪、しもざらめ雪、こおり雪
(左から右に行くにしたがって密度が高い)
という感じに分けられるそうです。
えーつまり、「太宰さん、こおり雪とざらめ雪はふりませんからぁ!」ということですね♪
ちなみにオイラが育った花巻では、冬はぱらりぱらりとしか雪が降らない印象です。
たしかに小学校ぐらいまではかまくらが作れるほど降っていましたけど・・・
花巻で雪と来れば、「あめゆじゅとてちてけんじゃ」(宮沢賢治 永訣の朝(1922年)→妹の命日は11月27日ですよ?)
がよく知られますが、このあめゆぎ(雨雪)が「水雪」なんでしょうかねえ。。。みぞれでしょうか???
(※脱線しますが、「けんじゃ」を国語の授業で「賢治兄さん」の意味だと習った人が多いようですね。うちの地元、花巻の高校では「ください」の方言「けねが」だと教わったんですけど・・・)
で、実際に、津軽地方と南部地方では冬の気候にどのような違いがあるのか、気象庁:気象データ電子閲覧室でちょっと調べてみましょう。
おや?岩手のほうが寒くて晴れてるようですねぇ・・・
津軽地方は盛岡より北にあるとはいえ海沿いですから、比較的あたたかく湿った空気が入り込むんでしょうね。
対して盛岡は盆地で内陸ですから、気温は低くなりますし、乾いた空気になるのでしょう。
ということで、「いっぱい降るんだから、それだけ雪の種類がある」というのも分からなくもないです。
オイラの小さい頃は「こなゆぎ」と「ぼたゆぎ」しか使った覚えがないですから・・・
で、ここでお知らせです。
日本雪氷学会と日本雪工学会が、新潟県中越地震の被災地で今後起こりうる雪氷災害の危険性を調査し、
災害軽減につながる対応策を検討すべく 新潟県中越地震・雪氷災害調査検討委員会
を発足させました。
現地の状況や、とるべく対応策などが、メーリングリスト内で活発に意見交換されているようです。
僕らにもできることがまだあるのかもしれませんですよ!
ということで、「七つの雪便り」はどうですか?スノーさん。
ポスター虎ありがとうございました!でもKenさん、トラックバックは津軽つながりで『津 軽』(1)のほうに差し上げまっす!
雪といえば・・・
「津軽の雪 こな雪 つぶ雪 わた雪 ざらめ雪 みず雪 かた雪 こほり雪」
でしょうか?(太宰治 「津軽」(1944年))
オイラにとっては新沼謙治さん(岩手の人ですよ)の「津軽恋女(1987年)」の歌詞ほうが馴染みが深かったりもしますけど、
ホントに津軽では7種類も雪が降るんでしょうかね?
で、実際に「玉雪 粉雪 水雪」などのキーワードで検索する限り、『雪には降雪と積雪の2種類があり、降雪で7種類、積雪で4種類ある』というような文章が良く出てきます。
その降雪が以下の7つ。
玉雪:初冬や早春の暖かい頃に降る玉形の雪(海岸地方でよく見られる)
粉雪:風雪時に多く降る粉末状の雪
灰雪:灰のようにフワッと舞うように降る、普段よく見る雪
綿雪:暖かくて降水量が多い所に降る雪(ぼたん雪、ぼた雪ともいう)
餅雪:玉雪・灰雪・綿雪が溶けかかった状態の雪。団子状にしやすい雪
べた雪:餅雪がさらに溶けて状態で降る、団子のような感じの雪
水雪:べた雪が雨に変化する状態で降る、雨滴に近い雪
はて・・・出展元が分かりません。少なくとも3、4箇所のサイトには書いてますけど、ホントに気象用語でしょうか???
調べていて分かったのは、社団法人日本雪氷学会という団体が、1939年ごろに日本雪氷協会として設立され、雪氷学・雪氷物理学などという学問も近年出来ている、というところです。
太宰さんが生きていた頃には、まだ「雪の分類」がきちんと定義されていなかったんでしょうね。
で、積雪については分類されている事がなんとか調べられました。
降って間もない状態から重さで固まって解けてまた凍るまでの間で、
新雪(かわき雪・ぬれ雪)、しまり雪、ざらめ雪、しもざらめ雪、こおり雪
(左から右に行くにしたがって密度が高い)
という感じに分けられるそうです。
えーつまり、「太宰さん、こおり雪とざらめ雪はふりませんからぁ!」ということですね♪
ちなみにオイラが育った花巻では、冬はぱらりぱらりとしか雪が降らない印象です。
たしかに小学校ぐらいまではかまくらが作れるほど降っていましたけど・・・
花巻で雪と来れば、「あめゆじゅとてちてけんじゃ」(宮沢賢治 永訣の朝(1922年)→妹の命日は11月27日ですよ?)
がよく知られますが、このあめゆぎ(雨雪)が「水雪」なんでしょうかねえ。。。みぞれでしょうか???
(※脱線しますが、「けんじゃ」を国語の授業で「賢治兄さん」の意味だと習った人が多いようですね。うちの地元、花巻の高校では「ください」の方言「けねが」だと教わったんですけど・・・)
で、実際に、津軽地方と南部地方では冬の気候にどのような違いがあるのか、気象庁:気象データ電子閲覧室でちょっと調べてみましょう。
地域 | 平均気温 | 平均最高気温 | 平均最低気温 | 降水(降雪)量 | |
---|---|---|---|---|---|
津軽(青森県五所川原市) | 12月 | 1.3 | 4.1 | -1.4 | 132 |
1月 | -1.6 | 1 | -4.5 | 111.8 | |
2月 | -1.2 | 1.5 | -4.1 | 86.3 | |
南部(岩手県盛岡市) | 12月 | 0.8 | 4.5 | -2.7 | 64.5 |
1月 | -2.1 | 1.7 | -5.9 | 50.6 | |
2月 | -1.6 | 2.5 | -5.7 | 54.9 |
おや?岩手のほうが寒くて晴れてるようですねぇ・・・
津軽地方は盛岡より北にあるとはいえ海沿いですから、比較的あたたかく湿った空気が入り込むんでしょうね。
対して盛岡は盆地で内陸ですから、気温は低くなりますし、乾いた空気になるのでしょう。
ということで、「いっぱい降るんだから、それだけ雪の種類がある」というのも分からなくもないです。
オイラの小さい頃は「こなゆぎ」と「ぼたゆぎ」しか使った覚えがないですから・・・
で、ここでお知らせです。
日本雪氷学会と日本雪工学会が、新潟県中越地震の被災地で今後起こりうる雪氷災害の危険性を調査し、
災害軽減につながる対応策を検討すべく 新潟県中越地震・雪氷災害調査検討委員会
を発足させました。
現地の状況や、とるべく対応策などが、メーリングリスト内で活発に意見交換されているようです。
僕らにもできることがまだあるのかもしれませんですよ!
ということで、「七つの雪便り」はどうですか?スノーさん。
ポスター虎ありがとうございました!でもKenさん、トラックバックは津軽つながりで『津 軽』(1)のほうに差し上げまっす!