初めて覚醒剤を経験したのは17歳の冬でした。
その日は先輩の家で集まってるからと行くことに。初めてお邪魔する先輩の家でしたが、到着してすぐに異変に気づきました。すぐに帰ればよかったのですが、今さら考えても過ぎ去ったことなのでここでは触れません。
テーブルには注射器と半透明の結晶。他にはタバコとか、記憶が曖昧で思い出せないけど大麻とかがあったはず。
先輩から腕を出すように言われ、言われるがままに差し出すと、注射されました。あまり覚えていないのですが、当時嫌だったことを思い出して死にたくなるような気分になりました。
先輩から睡眠薬を渡され飲みました。睡眠薬で無理やり落として、起きたときには効果が切れてるという状態になります。
何時間寝ていたのか分かりませんが、起きると体がダルく、とてもじゃないが帰れるような状態ではありませんでした。
先輩からもう一回打つことを勧められてやってもらいました。
すると、今回は羽根でもはえたかのように体が軽くて、多幸感に包まれた気分になりました。でも、僕はこのまま続けたら確実にハマると思い、そのまま帰りました。
記憶は曖昧ですが、このときの気持ちよさはその後も思い出していました。
18歳のときに逮捕され、少年院に行きました。
本来なら少年刑務所に行ってもおかしくない重罪を犯した僕は、21歳の夏まで少年院の中で過ごしました。
出てくると逮捕前によく遊んでいた友人たちが大麻、LSDなどをしていました。
大麻を受け入れた僕は、頻繁ではないものの仕事に支障がある程度には常習化していきました。週に3日か4日はブリブリで、その内1日はLSDで曲がってもいました。
どんどんハマっていき、22歳になったころにはMDMAとコカインまでしていました。仕事もせずに裏稼業の人たちと一緒にいることが多くなり、さまざまな犯罪に荷担しました。
便宜上、フロント企業で働いていることになっていました。本当は仕事もしていないのに、わずかなお金で脱税の手助けをしていたことになります。
22歳の冬に再度逮捕され、25歳の秋まで刑務所にいました。初期のころはフラッシュバックと不眠がひどく、幻聴幻覚に苦しめられる日々でした。
拘置所では睡眠薬や精神安定剤をもらっていました。飲む際に監守さんから受け取って、しっかり飲んだか口の中を見せるのですが、それが甘かったので飲んだふりをして溜め込んでいました。
コップにいっぱいいっぱいになるまで溜め込んで、一気に飲んで自殺しようとしました。
記憶はありませんが、自殺に失敗した僕は寝たきりの日々がしばらくありました。
拘置所から刑務所に移送されるころには落ち着いていて、刑務所では更生するためのプログラムなどにも参加しました。
そのプログラムが役立ったのかは分かりませんが、すくなくとも刑務所にいた期間は僕にとって必要だったのだと思います。
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