ノ貫つれづれ日記

日常のいろいろを…。

男はみんなこうしたもの

2006年02月12日 | 観劇関係

鹿鳴館@自由劇場

珍しく知人と観劇。
中学生の頃からの三島ファンです。小学生の頃から「イブ」の洗礼を受けているので「仮面の告白」なんて「これのどこが衝撃なのかわからん」でした。発表された時代と有名作家のカミングアウト的作品だからでしょうか?
他人と観劇すると終わったあと、お互いの感想が聞けるので面白いです。知人は顕子の恋に対する初々しさがよく出ていて良かったと言っておりました。私は顕子役の人がセリフを自分のモノにできていない、セリフを台本どおり言っているだけにしか見えませんでした。なんと、この感性の違い!
「どのドレスが好き~?」と知人に聞かれましたが、残念ながらどれも趣味ではなかったですね。着ている女性の年齢設定のせいもあると思いますが、顕子以外は色や柄がちょっと地味目でした。「エリザベート」や「モーツァルト!」のドレスならいいのですが…。まぁ、時代も国も違いますからね。顕子が着ていたドレスはデザイナーが同じだからでしょうか、どなたかが結婚式のときに着ていたドレスを連想させました。知人も「胸元の感じが似ている」と言っておりました。
観劇の前に本を読み直し、いろいろ声色を変えて自宅で「ひとり鹿鳴館」。セリフをカミカミでした。
私の中で人物設定が不思議なのは顕子の母親、季子。この時代の母親なら「そんな男はだめよ。ダメ、ダメ!」と言いそうなのに、娘の恋を応援して駆け落ちまで加担する。なんてアバンギャルド!(笑)「私は新時代をこの娘(こ)が存分に生きてほしいと思っていますの、私が生きられなかった人生を。」と三島が言わせているだけあります。その前に宮村陸軍大将夫人則子が言う「何百年ぶりで女たちが日の目を見ることのできたこの時代に?」このセリフが好きです。



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