東京・豊島区南長崎のリハーサルスタジオSTUDIO階梯-空-です。
今年も残すところひと月足らずとなりましたね。
今日は日中冷たい雨が降っていました。
明日からは天気が回復するらしいですが、寒さは緩むでしょうか。
先日晴れた日の朝、駅前を通りかかったとき、ほっこりする光景に出くわしました。
▲駅前交番に訪れた小さな訪問者たち
近くの保育園の子供たちが、交番の前で「おまわりさん、いつもありがとうございます!」
と大きな声をかけました。
すると、交番の中にいた警察官がにこやかに出てきて、子供たちに近づいて膝をおり話しかけ、ふれあいのひとときをたのしんでいるようでした。
見ていて、こちらも頬が緩む情景です。
いつも、決まって文句言ってくる老人を受け流したり、やんちゃな若者を嗜めたり、酔っぱらいに絡まれたりしてる姿を目にする機会が多いので、こういう時間は警察官にとっても癒しなのかもしれませんね。
その日は、その後もうひとつ感謝したことと、苦々しいことに遭遇しました。
▲ちょうどこのあたり
いつも朝から、火箸とビニール袋を持って、ポイ捨てされているタバコの吸殻を拾って下さってる高齢男性がいます。
この日もそんな姿を見かけました。
お体が不自由なのに、リハビリを兼ねて吸殻拾いをされているのは、見てわかります。
そんな男性が吸殻を見つけて道の反対側に移動したタイミングで向かって歩いてきた若い男性の進路を横切る形になってしまい、若いビジネスマン風の男性が腹立たしそうに舌打ちして、高齢男性を睨み付けて立ち去ろうとしました。
高齢男性は弱々しく「すみません」と頭を下げていました。
それを見て若い男性を呼び止めましたが、訝しげに睨み付けて早足で立ち去りました。
高齢男性に、「いつもありがとうございます」と声をかけましたが、何事もなかったかのように、吸殻拾いを続けていました。
そもそも、路上喫煙が条例で禁止されていて、路面にもポイ捨て禁止の表示がそこここに貼ってある場所にも関わらず無数の吸殻が落ちていて、それを善意で拾い集めてくれている、体の不自由な高齢者に感謝こそすれ、謝罪の言葉を引き出すその軽薄な行いは、どんなに格好よくスーツを着こなし、どんなに大層な仕事をしていようと、卑しい人間にしか見えないです。
朝の通勤時間で先を急いでいたのでしょうが、人に対して、ましてや目上の人にたいして舌打ちするなんて、余裕がないのか、慢心してるのか、愚かでしかないと感じるのです。
この高齢男性のように、病後のリハビリに励んでいる方をよく見かけます。
ましてや人の尻拭いして吸殻やゴミを拾ってまわるなんて、なかなかできることではないです。
有難とうございますと声をかけるくらいのゆとりを持って生活したいものですね。