さてここでLeftyのお話ですが、そのLefty、Gibson社Fender社共々正規生産ラインに登場したのは近年(80年後半)になってからです。しかもこのLeftyの数を考えると明らかにFender社の方が多くGibson社製品を探すのがかなり難しいことは、皆さんご存知でしょうか?Fener社はCustomShop(特注)という形でかなり以前から受けていたからかもしれませんが、加えて確かにFender社のソリッド・ギター(単板ボディにネック、ボルトオン)のほうがLeftyの型おこしが楽だと考えます。
それに比べやはりボディとネック一体型(単板ボディ・セットネック)LesPaulのような左の型おこしは、やはり少ない需要の中でコストが見合わないという事も大いに関係したと考えます。現在でもGibson社の製品にその後傘下に入ったEpiphoneのラインでLeftyが多いのは、生産&出荷数(コストの安いもの)の問題でしょうね。
しかるに、LesPaulのLeftyしかも近年のものでないものを探すのはこれまた至難の業でした。このギターもある日ふらりと渋谷の「Nancy」さんに行って、白い木の扉を開けたとたん、待っていましたよぉとばかり目の前に飾ってあったものです。(奇跡です)
聞けば、最近のようにVintageシリーズHistoricコレクションなどない頃お話、N.Y.の楽器店「LeoMusic」が往年の良いものと同じ材・パーツを使ってGibson社に発注したもののLeftyだそうです。(Rightyとまったく同じ仕様でのLefty)
これは後に雑誌などにも掲載され、Leo’sVintageと呼ばれます。因みにGibsonBookなどを見ますと、このギターの兄弟がたまに登場いたします。
さてさて、待ちに待った「Leftyトンチンカンなトコ探しのコーナー」です。
このギターは、見ても良し弾いても素晴らしい音質なんですがポッドに何故か250が付いていました。通常のLesPaulは500(‘80代300が搭載されていたものもありと聞きます)しかし250これではシングルコイル、ストラトではありませんか?という事でポッド探しをいたしました。しかも500を付けて元の良さを損なうのもどうかと考え(わたくしお臍が曲がっているのかしらん)敢えて400なんてものを載せ変えました。
それから、これは今後も多々登場するLeftyGuitarのお悩みなのですが、ポッドが逆回転なのです。ですから、Volumeは小指から親指方向に内捻りで大きくなり・・・ああ口で説明するのは至難の業です。まっ10~0に向かうと思って頂ければ。本当に至難の業・・でGibson社のLeftyは皆この状態です。この時期真剣にLeftyのPODとツマミの個人受注を考えました。これは今も思案中です。このプロジェクトにご賛同いただける方いらしたら、ご連絡お待ち致しております。
しっかしこのLesPaulさすがにイイ音です。ちと重いのがたまに傷、知人所有の‘58のGoldTopは軽~くて「さすがにお宝」も納得ですが、
’58GoldTopLeftyなんていうのは、この世には存在しても夢のまた夢ですからね。(公式にはこの世に2本と聞きましたが、USAサイトで1本見かけた事ありますので3本?)
参考までに‘58GoldTopLeftyの2本はかのポールマッカートニー氏が所有なさっており、映像だけは拝見いたしました。さすがのマッカートニー氏です。
参考)Gibson社のHistoryはこちらwww.gibson.com面白いです。
涙目Chieruそりゃ~泣きますでしょ?だって ウォーケッシャの魔術師さんに抱かれて ですもん。
オマケ:かれこれウン十年ほど前のお話、NYの「FatTuesday」というMidTownにあるお店で、Les Paul Torioの演奏を聴けたことは、今考えると奇跡のようです。
出前、氏のマネージャーが睨みをきかせる中、ご本人は「OK!OK」と一緒にお写真に納まって下さり、しかもかの魔法の手は私の身体に(変な想像しないでね)緊張と感激のあまり「I came from Japan云々・・・まともな会話が出来ずに写真も涙目でした。
だってそうでしょう?あのLesPaulさんですよ、
演奏? 嗚呼それはそれは溜息と涙しか出ず、まさに人間世界国宝のプレイでした。
そもそも、ギターが玩具の如きですもん。
オマケはつづく........CT 左右のOvill Les Paul!!
ものスゴ~くレア「しかし 似合わんなぁ」とは当人の弁 笑
次は何にしようかなぁ リゾネーターでも....
まっお楽しみに~
SeeU