青空を眺めながら
つぶやいた
ごめんね、母さん
狭い病室のベッドに
横たわって
私を見つめて言った
ごめんね、生まれてきて
青い空にぽっかり
白い雲が浮かんでいた
ごめんね,病気になって
ぼく、もうすぐお星さまになるから
そうしたら
いつも母さんを照らしてあげる
もう母さんはひとりじゃないよ
ぼくがいつもいっしょにいるから
もう隠れて泣かなくていいよ
もうすぐぼくは自由になれる
月まで飛んでいくことも
星の学校に通うこともできる
あそこで
たくさんともだちを作るんだ
もう苦しまなくていいんだ
だから母さん
泣かないで
ぼくは幸せなのだから
ぼくを
生んでくれて
ありがとう