私の前に道はなかった
動けなかった
どこを目指せばいいのだろう
後ろを振り返った
懐かしい友の声が聞こえた
暗闇の中に
かすかに
輝く光が見えた
戻れるのか
暖かいその場所に
前を見た
荒涼とした風景が広がっていた
崖と岩しか見えない道
誰も通ったことのない道
ああ
その道に進めるのだろうか
一歩踏み出せるのか
助けてくれる人は今いない
過去に戻る道もない
ここに立ち止まり
ただ老いていくのを
待つのか
イバラの道を切り拓くのか
思い出を懐かしむ日々を送るのか
私には選ぶ特権がある
なんと
幸せなことか
未来は
自分で変えることができる