WindowsXP Tablet EditionとWindows Mobile5.0の両方を扱える、
DualCor cPCというスマートフォンを4ヶ月ほど前にこのBLOGで紹介しましたが、
その詳細が公開されたようです。
DualCor Technologies, Inc.
- Enabling Technologies for Mobility Solutionshttp://www.dualcor.com/
そのスペックは
重量:500g程度ちょっと読みにくくてすみません。
サイズ:不明
OS:Windows XP Tablet PC Edition 2005と
Windows Mobile 5.0のデュアルOS
CPU:Intel PXA263 400MHz(WM5.0用)と
Via C7-M 1.5GHz(WinXP用)のデュアルプロセッサ仕様
メモリ:128MB DRAM(WM5.0用)および1GB DDR(WinXP用)
統合メモリ:1GB NAND フラッシュメモリ
ディスプレー:5インチ、800×480px、26万色 タッチパネル付き
HDD:30GB
拡張スロット:USB TypeA×2 TypeB×1、Mini-VGAポート、
コンパクトフラッシュスロット、IEEE 802.11b/g、Bluetooth
しかしなかなかおもしろいことになっていると思います。
発表当時はどうやっているのか不思議に思ったWin XP/WM5.0のデュアルOSですが、
CPU、メモリともにそれぞれのOS用のものを搭載してるんですね。
まさかx86でWM5.0が動くはずもないし、こうなることは予想できていましたが、
実際にこうやって二つのCPUを並べて書かれると、ものすごく違和感があります。
この二つのCPUを搭載するデバイスが世に出ようとは、思いもしなかったです。
気になるのはIntegrated 1GB NAND FLASH Memory Storageの表示。
上では統合メモリと訳してしまいましたが、その役割が定かではありません。
ただ、WM5.0用の128MBのメモリがプログラム実行用だと考えれば、
この統合メモリはWM5.0におけるデータ記憶領域だと思われます。
そして統合用ですから、この領域はWM5.0でもWinXPでもどちらからでもアクセスできる、
そういう使い方をするメモリなんじゃないでしょうか。
でもそうすると30GBもあるHDDにWM5.0からアクセスできないってこと?
もしできれば用途が広がりそうですが、果たしてどうなるんでしょうか?
そう、ついでにいうと、重量が500g程度と現在発表されているUMPCよりも軽いです。
普段はWindows Mobileの即効性と電池持続性を生かしつつ、
XPが欲しい時にはさっと切り替えられる。
ひょっとすると、UMPCよりもこっちの方がずっと便利かもしれません。
発売時期は前述の記事では春となっていますが、今は未定の様子。
値段も以前の記事では18万円となっています。
値段の面ではUMPCに負けますが、他の部分は決して負けないこのDualCor cPC。
登場が待ち遠しいです。
それはそうと、ネックは下位のモバイルノートに匹敵する価格と、今のところ不明な駆動時間でしょうか。
ただ、それ以外のところは非常に魅力的ですね。特に500gの重量は、これぞUMPCに求めていたモノ! ってかんじで。
公式HP上での表記がちょっと分かりづらいんですが、
おそらくWindows Mobile5.0で動かした場合が8時間で、
XPでは3時間となっているんじゃないかと思います。
WM5.0で8時間ってのはPocketPCとしては短いですが、
WM5.0とXPのどちらも使えることこそがこの機種の存在価値なので
そこは目をつぶるべきなのかも。
しかしおもしろいですよねぇ……これ。
はやく触ってみたい。
でも英語版しか出なかった場合、XPとWM5.0の両方を日本語化しないといけないってのは面倒かも(笑)