取り出してすぐに使えるBlackberryタイプのキーボードのついたX02HTを、
私はメモツールとしてもよく使っています。
使っているアプリはもっぱらプリインストールされているクイックメモです。
クイックメモの利点と欠点を挙げてみますと
利点
・動作が軽快電車の中で思いついたことをメモすることが多いのですが、私は電車の中では9割9分X02HTで音楽を聴いています。しかもA2DPなのでCPU稼動率が非常に高い状態にあります。なので機能が豊富でもあまり重たいアプリでは、サクサクメモを書くことができません。そういう意味でクイックメモはメモの作成と閲覧しかできない単純なアプリでとにかくサクサク動いてくれるので、都合がいいのです。
・メモの保存が楽メモを書いたら左ソフトキーの完了を押すだけでメモの保存は完了です。しかもファイル名などを考える必要はなく、勝手に保存してくれます。さらにリストではメモの冒頭を見出しにしてくれるので、内容がわかるように冒頭を書いておけば後々困りません。
欠点
・検索機能が無い物理的な量を増やすことなく溜め込むことができるのがデジタルメモなのですが、それゆえ大量の情報に埋もれがちになります。通常はこのデジタル情報の山から必要な情報を引き出すために検索という機能を使います。しかし単機能なクイックメモにそんな便利な機能が付いているはずは無し。メモが大量になると見つけるのが厄介になります。
対策としては、上でも書いているようにメモの冒頭がリストの見出しになるので、なるべくメモの冒頭を区別しやすい書き方にしておくことでしょうか。根本的な解決にはなりませんけど、これで少しでも必要なメモを見つけやすくなると思います。私はやっていませんが、自分なりのタグ(「仕事用」とか「遊び」とか「BLOG用」のようなもの)を付けておくといいかもしれません。
・PC上で扱い辛いクイックメモで作られたメモはMyDocumentsのマイメモフォルダに保存されるため、Activesyncで同期することができます。ファイル形式も独自のものではなくtxt形式なので、PC上でもなんら問題なく開くことができます。
ただファイル名がメモxxx.txtというふうに機械的に付けられてしまうため、PC上ではファイルを開くまで中身の予想がつかないです。こちらでファイル名を決めなくても保存してくれるのはいいのですが、PocketPCのWord Mobileやメモはファイル名を文章の冒頭として保存してくれたので、クイックメモのこの動作はちょっと残念なところ。対策としては、メモはX02HTで完結させるというところでしょうか。根本的な対策にはなりませんけどね。
・起動時のソート順が固定されているクイックメモを起動するとすべてのメモがリストアップされます。リストの件名は上でも書いているようにそのメモの内容の冒頭部です。ただ起動直後はファイル番号の若い順にソートされてしまうため、最近のメモを読むときには画面をたくさんスクロールしなければなりません。並べ替えはできますが、起動時の並べ方はユーザーには設定できないのが不便です。
対策として私はx02keyhookを使っています。これを入れておけば「Fn+→」でEndキーの役割をしてくれるので、一発でリストの最後にカーソルが飛んでくれます。他のアプリのリスト、例えば予定表や仕事、ファイルエクスプローラでも使えるので、x02keyhookは入れておいて損は無いと思います。
といったあたりがX02HT内蔵のクイックメモの利点欠点でしょうか。
いろいろ不満もありますが、とにかく文章でメモを残せてサクサク動いてくれるのが一番なので
ずっとクイックメモを愛用しています。
ちなみにPhat Notesも体験版をインストールしてはみたのですけど、クイックメモに慣れてしまったせいか
ほとんど起動することなく試用期間が終わってしまいました。
メモの検索や様々なファイルへのリンクが貼れることなど、機能面では圧倒的に優れていますけど、
どうやら私の使い方ではPhat Notesほどの機能は必要ないみたいです。