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デジタル世界のカオスなキャラバン

DATの終焉に思う

2005-11-29 23:55:09 | その他のデジモノ
時代の流れを感じてしまう場面というのは、いろんなところにあるものだ。
今日のRemがそれを感じてしまったのは、これを読んだときだった。

 ソニー、DATの国内出荷を終了 
 http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0511/28/news049.html 

一般に音楽の録音・再生で使われるテープというと、アナログテープなのだが、
実はDAT:Digital Audio Tapeというテープも存在しているのだ。
サンプリングレートがアナログテープの44.1kHzより高い48kHzで、
アナログよりも音質がいいのが最大の特長。
そこでスタジオなどプロの間ではそれなりに使われてきたものなのである。

しかしながら最近ではスタジオでもMDやHDDを使うことも多く、DATの需要は落ちている。
オーディオマニアの間でもそれなりに人気があったのだが、
やっぱり一般家庭で使われないものなのにプロでも使われないとなると、
これはもう活躍の機会はないのだろう。
来月下旬に国内出荷を終了する運びとなってしまった。
なにかこう、非常にわびしいものを感じてしまうニュースだった。


そういえば私が中高生の頃、通学途中の車内で使うポータブルオーディオといえば
テープやCDかMDウォークマンだった。特にMDは使い勝手がよく、
我が家ではブランクディスクが1枚650円もしてた頃から使っていた。
しかしそのMDすら今ではシリコンやHDDプレーヤーに押されて、
シェアを大きく落としてしまっている。
つい最近もこんなニュースが報道されたばかりだ。

 ミニディスクの需要25%減 iPodに市場奪われる 
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051125-00000171-kyodo-bus_all 


MDLPにして録音方式をATRACKからATRACK3に変えて収録曲数を4倍にまで増やしたり、
NetMDと称してPCとリンク、MP3ファイルを扱えるようにしたり、
メディアをHi-MDと新しくして容量を1GBにまで増やしたり、
(従来の80分ディスクは177MB)
いろいろな手段をして進化させてきたMDだが、PCやネットの普及による
シリコン・HDDオーディオの猛追には耐えられなかったのだろう。
これもMD世代としてはちょっと悲しいニュースだった。


この先数年はシリコン・HDDオーディオプレーヤーの時代が続くと思う。
けれどその先、どんな新製品が出てくるかはわからない。
もっといいものが出るのかもしれない。
しかしそのときは今回上げたDATのように、iPodなどの引退の時となってしまうのだろう。

時代も、科学技術も、人も。
人の感傷など露知らず、みんな変わっていく。
そういうもんなんだろう、きっと。
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