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Mobile Press

2005-01-07 19:24:45 | Weblog
  冬休みの暇潰しに「Mobile Press」なんぞを買って読んでいました。日本で数少ないモバイル機器専門の季刊誌なんですが、今号で休刊となってしまうんだそうです。普段は大学生協でさらっと立ち読みしていたんですが(なんでかこんな雑誌が生協に売っています)、最終号となるとさすがに買っておくべきかなと感じたので1800円を払って買ってみました。

  Remはこの雑誌との付きあいは結構長いものでして、初めて読んだのが2001年冬号ですから実に4年の間読んでいたことになります。高校で友人に借りて読んだのが始まりだったんですが、そのときにCOMPQのiPAQの特集記事を読んだことがPocketPCとの付きあいの始まりなんですよ。だからこの雑誌は言ってみればRemのPocketPCにおける原点のようなものなわけで、そんな雑誌がなくなってしまうというのは悲しいものです。とはいっても世はすでにネットの時代、日々新課を続けるモバイル機器を即時性のない雑誌で扱うのは少々厳しいものなので、仕方ないことなのでしょう。特にモバイル好きの人間が家にネットを引いていないはずがないわけですから(注:Remを除く)。
ちなみにその友人はRemのパソコンの師匠でして、PentiumPRO×2で自宅サーバーを作りつつ漢字Talk7.1をいじり、DOS/V自作機を使いながら出先ではDataSlimを使うという、とってもすごい人でした。

  さてこのMobile Press、中身はヒジョーに濃いです。巻頭にある新製品の紹介などなら普通の人でもふむふむと読めるんですが、後ろにいくにしたがって妙な記事が増えていきます。HPのLXをいまだに愛用しているようなコアなユーザーさん向けの記事なんかも結構多く、かれこれ4年間もWindowsCEを使いつづけているRemですらさっぱり意味が分からないことがよくあります。LXなんかまだいい方で、しまいにゃNewtonとかPsionとかBTRONの超漢字なんかまで出てくるもんですから、Remの手には負えません。2年ほど前の記事ではLinuxザウルスSL-C700の内蔵メモリを、Genio e550GSのメモリを抜き取りそれを載せることで増設するなんてこともしてました。


  そういえばライターの皆さん、最後の記事ということでやたらと張り切って書いています。おかげでいつもの1.5倍の厚みになってますよ(笑)。休刊前最後の特集は「PDAの現在、過去、未来」というもので、最新機種の紹介やPalm・ザウルス・WindowsCEの歴史、次世代モバイルの鍵を握る新技術、モバイルギアの生みの親である成澤氏のインタビューなど有終の美を飾るにふさわしい内容になっています。PDA好きならこれを読んでいるだけでお腹がいっぱいになりますね。Remはもう満腹です。
  それからユーズドPDA活用マニュアル PART3では、中古WinCE機の選び方について書いてあります。この中にあるWindowsCE機の年表は圧巻ですね。今までに発売されたWinCE機がほとんど書いてあります。Mobile Gear2、Jornada、Interlink、Sigmarion、CASSIOPEA、Genio e、iPAQ、PocketGear、Pocket Loox、Aximなどお馴染みのものから、Pocket PostPetやPC-EPhoneなどの変わり種まで全部書いてあって、これまたお腹がいっぱいになります。

  季刊ということで内容の濃かったこのMobile Pressが休刊になってしまうのは寂しいものです。またいつの日か復活……しないだろうなあ。だいたいこの雑誌が復活できるほどPDA業界が賑わうようになったころには、ユビキタスが浸透しているでしょうから雑誌なんてなさそうですし。

  ありがとう、Mobile Press。編集者さんもお疲れ様でした。
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