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今年も木曽駒ケ岳に行ってきた その2 2日目

2017-08-02 21:54:14 | ハイキング・登山

宝剣山荘での一晩目はまったく晴れず、ただ寝て過ごしたのみでした。
それでは2日目はどうだったのか。
7月24日、2日目の始まりです。



宝剣山荘の朝食は5時。
前日が悪天候だったのでみな寝付くのが早かったからか、4時くらいからごそごそ活動を始めていました。



朝食。
標高2800mは夏でも肌寒く、温かいお味噌汁がおいしく感じられます。




宝剣山荘から千畳敷へ降りる

さて、本来2日目の予定は木曽駒ケ岳山頂や馬の背などを巡り、
最終的には山頂から木曽方面へ30分ほど下ったところにある玉乃窪山荘に泊まる予定でした。
しかし宝剣山荘を一歩出てみると



昨日と変わらず一面真っ白。


この天候じゃ歩き回るのは危険です。
かといって玉乃窪山荘まで行こうとすると、1時間半もあれば着いてしまいます。
宿泊する日の午前9時に山小屋に到着してしまったら、そのあと夜までどうやって過ごせばよいのやら。
なのでいったん千畳敷駅まで降りて、時間をつぶすことにしました。
八丁坂の往復2時間が無駄になりますが、宝剣山荘で数時間待機するよりは有意義に過ごせるはず。




昨日と同じコンディションのようですが、雨が降っていないのでちょっとマシです。
ときおりガスが風で流れ、自分の周りの花ぐらいは見ることができました。



これはチングルマ。
子どもの持つ風車をさす「稚児車」から転じてついた名前だとか。



イワカガミ。
葉に鏡のような光沢があります。

礼文島で見かけたヨツバシオガマも見かけました。
通常は標高3000mで見られる高山植物が100mの場所に咲いている礼文島、おそるべし。



そうそう、今回持ち込んだカメラはK-3とGF9の2台です。
K-3はDA 12-24mm F4を付けて広角担当とし、
GF9の方には35-100mm F4-5.6を付けて望遠担当にする予定でした。

しかしこの天候では広角で雄大な景色を撮るわけにはいかず、K-3はほとんどザックの中でお留守番状態。
ここで役に立ったのがGF9です。
最近買ったLEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7 ASPH.をつけて、スナップ用として大活躍。



GF9+15mmF1.7の組み合わせは、小さいながらも貫禄のある雰囲気がいいですね。







千畳敷から山頂へ

8時ごろにコースタイム通りにロープウェイ千畳敷駅に到着したら、
ここでコーヒーを飲みながら天候の回復を待ちます。



しかし3時間経っても一向に天候は回復しません。
山の天気というのは午後になると悪くなる傾向があるので、諦めて11時すぎに再び山を登り始めました。



千畳敷駅を出て数分すると、なんとなくガスが流れて景色が見えるようになってきました。



おお、千畳敷カールが見渡せるようになりました。
ここに来たからにはこれを見ないとね。



八丁坂から上を見上げると、雲間から青空が見えるところもあります。
これは回復傾向にあるのでは!



しかし晴れたと思ったのもつかの間、八丁坂を登り乗越浄土に近づく頃には、
辺りは再びガスに包まれて真っ白に。



去年来ていて道がわかるので気にせず進みましたが、
初めてだったら予定をキャンセルしているレベル。



乗越浄土。ガスは昨日よりひどいかも。
山頂からの展望など絶望的ですが、このまま進みます。



この悪天候でも案外登山客が居るものです。
といっても全員が山頂を目指す人たちで、
自分のように山頂を越えて木曽方面へ下る人は居ません。



中岳山頂。
去年はここから宝剣岳と木曽駒ケ岳を見渡せましたが、
もちろんそんな状況ではないので留まらずにさっさと進みます。




こんな天候ですが、ひとついいこともありました。
中岳と駒ケ岳山頂との間の鞍部の礫地で、コマクサを見つけたのです。




高山植物の女王と呼ばれるコマクサは、
他の植物の育たないような荒地に生えています。
「コマ」の名の通り、馬の頭の形をした花が特徴です。



ただ木曽駒ケ岳固有のコマクサは絶滅しており、
現在あるものは蓮華岳と白根山から持ち込まれたものなんだとか。




山頂から玉乃窪山荘

千畳敷から2時間弱で、木曽駒ケ岳山頂に到着。




あたりはもちろん白で塗りつぶしたかのよう。



15mmF1.7は、物体のテクスチャの表現が素晴らしいですね。
輪郭の線が細く、対象を緻密に描いてくれるレンズのようです。




山頂からは木曽方面へと山を下っていきます。



木曽駒山頂の西側は岩塊斜面になっていて、巨石の上を歩いていきます。



この辺りは初めてなので、おっかなびっくり歩きます。
これまでと植生が違うので、脇に生えている高山植物を楽しみながらの下りです。



キバナシャクナゲ。
日本で一番標高の高いところに咲くシャクナゲ。



エーデルワイスの仲間、ウスユキソウ。
ヒメウスユキソウかな?



山頂から巨石の中を30分ほど下ると、玉乃窪山荘に到着です。





この日はここで一泊します。



悪天候のせいでキャンセルが相次いだようで、この日の客は私ひとり。
登山客の多くないコース上にある山小屋なので、
もともと静かに過ごせる場所だとは聞いていましたが、独りとは。



このあと天候が回復することはなく、雨が降りだして悪化する一方で、
昨日に引き続き夕飯の時刻まで山小屋のなかで本を読みながら時間をつぶしました。
ドコモの電波も届かなかったので、本当に静かな時間でしたねぇ。




玉乃窪山荘の夕飯。



ここもお野菜多めの食事でした。
ご飯の炊きあがりは宝剣山荘に比べるとちょっとベタつきはありましたが、
かやくご飯って贅沢な感じでいいですよね。
昔と違って山小屋のご飯もずいぶん品数多くなったもんです。




夕飯を食べ終えたら、翌日の予定を考えながら過ごしました。



60畳の部屋にひとりっきりというのは、かなり貴重な経験なのでは(´・ω・`)



部屋がスカスカすぎて寒くて寝付けず、
ダウンジャケットを着て布団にもぐり込みました。







この晩も晴れず、星空は見られず。
去年を含めて4晩連続で負けております。
木曽駒の上で満天の星空を見られる日は、いつになることやら……



3日目は山から下りて、駒ケ根高原を観光します。


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