
先月の天覧山・多峯主山に続いて、今月もまたハイキングに行ってきました。
今回は秩父市と皆野町にまたがる蓑山です。
秩父地方では珍しい独立峰なんだとか。
標高は587m、登山口が150mほどなので、前回の多峯主山よりワンランクアップしています。
飯能から回っても熊谷から回ってもだいたいおなじ1時間くらいかかるという場所にあるので、
山に登るまでがまず大変です。
自宅からだと熊谷経由で秩父鉄道に乗り換え、2時間くらいかけてようやくたどり着きました。

秩父鉄道7000系。
東急8500系電車を譲受した車両らしいです。
他には懐かしの国鉄101系を譲受した1000系なんかも見られました。

オマエダッ!(σ゜ロ゜)σ ( ̄∇ ̄;)エッ?
登り始めは親鼻駅から。
蓑山のふもとに駅があるので、駅から数分歩くといきなり山道になります。

田舎の良い雰囲気の駅、親鼻。
しかしここの踏切が実は曲者でした。
駅舎から反対側に渡って山へと入ろうとしたところ、貨物列車が駅に入ってきたのです。
そして反対列車とのすれ違いのために十数分停車したのですが、
なんと長い貨車が踏み切りをふさいでしまったのです!
おかげで700mほど迂回して他の踏切を渡るハメになったのでした……

親鼻から蓑山山頂への登山道はかなり整備されています。
登り始めのところはこんなふうに石でしっかり固められています。
ただ、登った日の前日が雨だったため、石が濡れてしまい大変滑りやすくなっていました(;´ヘ`)
履いていったMO703GHの底面は土や泥が詰まりにくい「ビックブロックソール」なんですが、
こういうときには接地面積が少ないため、グリップが足りないように感じました。

歩き始めから30分くらいのところ。
多峯主山に比べると勾配が急な場所が多かったです。

途中で一度、道路を横断します。
実はこの山、山頂付近に駐車場があって、そこまで車で登れちゃうのです。
車のほうが楽なのに、なんて気持ちを抑えつつも登山道に再び入ります。

道路を横断してから30分ほどで視界が開けてきます。
この辺りから勾配が緩やかになり、歩きやすくなりました。

それから10分ほど歩くと、みはらし園地に到着です。
道路を渡った直後に休憩所があるものの、その後この見晴台までの間には
休憩所はほとんどありません。それどころか平らな場所すら少ないので、
ひたすら登り続けることになります。
登った日(10/23)は気温も湿度も高かったので、休憩をとりづらいのは
なかなかきつかったです……

見晴台からの眺め。皆野の町あたりでしょうか。
標高差300mを越えているので、建物はもう小さくなります。

10月下旬ではまだ紅葉の見ごろとまではいきませんね。
それでもサクラの葉はかなりが色づき、落葉も始まっていました。

見晴台から少し下り、もう一度登れば標高587mの蓑山山頂です。
秩父の街並みを一望できる見晴らしは、なかなかのもの。

標高1300mを越える武甲山も見られました。
セメント採掘のために山体が大きく削られていることは知っていましたが、
実際に見てみるとかなりの有様ですね……
山頂でお昼ご飯を食べていると、何人もの人を見かけました。
が、彼らはだいたいが軽装で、登山の格好をしている人は珍しい感じ。
それもそのはず、この山は実は山頂近くまで車で登って来れるのです!
車で気軽に来た人たちと、山道を登ってきた我らとのギャップと言ったらもう!(笑)

気を取り直して下りです。
帰りは親鼻ではなく和銅黒谷駅に向かいます。
こちら側の登山道はあまり整備されておらず、
道幅も狭くてちょっと獣道みたいな感じです。

傾斜もきつめ。
親鼻→山頂→和銅黒谷の逆ルートはかなり大変になりそうです。

山頂から45分ほどでふもとの登山道入り口までたどり着き、
さらに10分ほどあるけば和銅黒谷駅に到着です。
日本最古の流通貨幣「和同開珎」の碑が立っています。
そんなこんなな蓑山登山でした。
所要時間は登りに2時間弱、下りに1時間弱といったところでしょうか。
普段歩きなれてないと、それなりにくたびれる距離と標高差ですね。