
飛行機の手配が済んだので、腹をくくって観光に徹することにしましょう。
瑠璃光寺
本日のメイン、瑠璃光寺に参りましょう。瑠璃光寺といえば有名なのが、国宝の五重塔。
境内に入るとすぐ右手に、その五重塔が見えます。

応永の乱で戦死した25代大内義弘の菩提を弔うため、弟の26代盛見が建立したものです。
素晴らしいという話は聞いていましたが、実物を見て感動しました。
どっしりと構えていて安心感のある塔です。
初重(1段目)の丈が長く、上層に行くほど短くなっているのが美しく見えるワケなんだとか。
そして屋根が緩やかなカーブを描いている様子も綺麗。

室町時代、嘉吉2年(1442年)頃の建立で、高さは31.2m。
入口から遠めで見ても感動しますが、近くで見るとその迫力に圧倒されます。
これが木造で、しかも500年以上前のものというのだから驚きです。

瑠璃光寺五重塔の裏側。
あら、ケーブルが付いてますね。
これは避雷針からの電線かしら?
いやぁ、瑠璃光寺は本当に見られて良かったなと思いました。
日本三名塔の一つに数えられる五重塔、必見です。
昼食:東京庵のそば寿司
瑠璃光寺を出たらちょうど11時。少し早いですが、お昼にしましょう。この日の昼食は瑠璃光寺近くにある東京庵さんのそば寿司定食です。

シャリの代わりにそばを使った珍しいもの。
味は普通かなぁ。タレが甘いあたり、九州に近いことを感じさせますね。
そして想像通り、バラバラこぼれて食べにくかったです。
むしろデザートとして付いていたソバのういろうが美味しかったなぁ。
昼下がりの山口散歩
昼食を食べ終えてから時計に目をやると、乗るべき列車の時間までかなり余裕がありました。
そこでこの素敵な街並みをゆっくり見られるよう、駅まで歩いてみることにしました。

瑠璃光寺の近くにある洞春寺観音堂。
これも国の重要文化財です。

山口サビエル記念聖堂。
「サビエル」と濁らないのが正式名称だそうですよ。
ザビエル来訪400年の記念に、1951年に初代の聖堂が建てられましたが
1991年の失火により全焼、その後1998年に今の聖堂が建てられました。
カトリック教会としてはかなり斬新なデザインですね。
小高い丘の上にあるので、見学には少々時間がかかります。
ひと通り歩いて山口市の雰囲気を堪能したら、名残惜しいですが出発です。
山口駅13時32分発の山口線で、一路九州を目指しましょう。
山口市は全然期待せず訪れましたが、歴史を感じられるとても良い街でした。
人口や経済など規模で言えば、県のトップの市ではありません。
それでもこの街はそういった数字以上に、文化的に価値のある街だと感じました。
だからこそ県庁所在地たりえるのでしょうね。

さようなら、山口市。絶対また来ます!
山口市に別れを告げ、一路九州を目指します。