小学生時代から文房具が好きでした。特に中学受験の塾に行き始めた頃から、
少ないおこづかいをどうにかやりくりして、色んな文房具に手を出していました。
それから中学を経て高校を出るあたりまで、少しずつ手を出しては筆箱が重くなっていく日々。
ひどいとき私の筆箱の中には、シャープペンシルが2本に蛍光ラインマーカー10色セットと
ゲルインクボールペン(確かぺんてるのハイブリッド)が10色、さらにハイブリッドミルキーが10色、
さらにハイブリッド絹物語という日本独特の色(秋桜色とか青竹色とか)のものを8色ほどと、
数え上げるだけでもいやになるくらいのペンを持っていました。
ある日友人に「お前は腐るほどペンを持ってるよなぁ」と呆れられましたっけ。
しかもおかしなことにその全てを毎日使っていたという……
実は机の上に全部ずらっと並べておいて、1色1色を交代で使ってました。
今考えると大変お馬鹿です(´~`;)
そんな文具好きの私ですが、文具王のこの方にはとうてい及ばないわけでして。
本屋で本を見つけてしまったので、おもわず買ってしまったわけです。

文房具の本というと、海外のものであるとかデザインがいいとか、
そういった要素だけで語られることがあるのですが、この本は違います。
身近な文房具屋で手に入るような庶民的な文房具を高畑さん自身が使った上で
「これは使える」と感じた仕事工具的な文房具ばかりが68点紹介されているのです。
たかが文房具、されど文房具。高畑さんのこだわりが随所に見られて面白いです。
あと驚いたのが、各文具のスケッチが全て高畑さん本人の描いたものだということ。
しかも全部コピックマルチライナーだそうです。
私はコピックを文字書きにばかり使ってますけど、本来はイラスト用だったんですよねぇ(ぁ