(注:本稿は前から言っていたPDA談義ではないですよ。
それか今回も口調がいつもと違いますが、気にしないでください。)
注:ちなみにT-TimeのWindows用無料版では.BOOKファイルとTTZファイルの読み込みにしか対応せず、HTMLファイルやTXTファイルの読みこみをするにはライセンスキーを1050円で買わなければいけないことを注意しておく。
それか今回も口調がいつもと違いますが、気にしないでください。)
以前の記事「やはりH/PCがいい」では文章作成にはH/PCが向いている、と書いた。キーボードがついてなおかつノートPCよりも小さいH/PCは、確かに文章作成にぴったりなデバイスである。しかし文章を見るという用途においてはH/PCよりもやはりPocketPCのほうが優れているだろう。そもそもH/PCはサイズの上からして大きいし、重さも500~800gほどある(※1)ので片手で持つには少々厳しいものがある。片手で持って電車の中で使っていたら、きっと周囲の人から奇異の目で見られるだろう(と言いつつも私は時々やっているが)。 | (※1 小さいといわれるJornada728でも515g、MC/430では770gとなる。片手では少々きつい) |
移動中のビュワーとしては、やはり手のひらに収まるPocketPCの方が優れている。そういった意味では、H/PCよりもPocketPCの方がPDA(=Personal Digital Assistant)という名称にふさわしいデバイスと言えるかもしれない。まさに「Pocketに収まるPC」=「PocketPC」なのである。 | |
ただし、私の使っているGenio e550GXには欠点がある。それはなにかというと、画面の向きである。PocketPCのディスプレーは横240ピクセル×縦320ピクセル。hpのhx47xxや東芝のGenio e830、DellのAxim50vといった最新のハイエンドモデルであれば横480ピクセル×縦640ピクセルと4倍の解像度を持つが、いずれにしても3:4の縦長画面なのである。一般的なPCモニタや非ハイビジョンのテレビなどは4:3の横長画面(※2)であることから考えると、PocketPCの縦長画面というのはかなり異質なものだろう。 | (※2 ちなみに全くの余談であるが、ハイビジョンテレビは16:9と、かなり横長である) |
この縦長画面はPocketPCを手のひらに収まる形にしたことが原因である。当たり前のことだが手のひらに収まりがいいのは横長よりも縦長の筐体である。また、紙の手帳から乗り換える際に違和感が無いよう、手帳サイズに作られていることも縦長画面の理由の1つであろう。しかしこの縦長画面、文章を読む際には大変使いにくい。特にBLOGの記事や2chのログなど、もともと横書きで書かれた文章(ほとんどはWeb由来の文章である)を読む際には見にくくなってしまう。横幅が短いため、画面右端での折り返し(いわゆるワードラップ)が何度も起きてしまい、読みにくくなってしまうのだ。横書きの文章は、やはり横長表示の方が見やすいのである。 | |
この欠点、実は現在一番新しいPocketPCであるPocketPC2003 Second Editionでは回避することが可能である。2003SEではOSそのものにリセット無しで縦横の表示を切り替える機能がついている(例:e830)ので回避が可能だが、PocketPC2002を積んでいる550GXにはこの機能が無い。したがってどんな時でも縦長表示になってしまうのである(※3)。 これを無料で解消するために、私はT-Time Viewerというソフトを使っている。このソフトはボイジャーが無償で提供している電子書物ビュワーソフトで、PocketPC版は.BOOKファイルとTXTファイル、HTMLファイルを無料で読みこむことができる。このソフトのよいところは、フルスクリーン表示が可能なことと、画面の向きを自由に変えられること。青空文庫などからダウンロードした文学作品を読む場合は、縦書きの方が読みやすいし雰囲気が出るので通常の向きで表示させる。ふりがなの表示にも対応しているので、文学に浸りたいときには「縦書き-通常表示-明朝体」という設定の組み合わせにしている。また、BLOG記事や2chログなどのWeb関連のファイルは横向き(すなわち本体を90度傾けた向き)で表示させるようにしている。そして横向き表示で、文字サイズを小さめに設定して1画面の情報料を多くするようにしている。 | (※3:PocketPC2003SEでなくても、「JS Landscape」などのシェアウェアソフトを使うことで横長表示にすることは可能である。ただしそういったソフトを使う場合は、切り替えの際にソフトリセット(=再起動)が必要となる。) |
ちなみに類似したソフトとして、RubyReaderというものがあるが、T-Timeはそれと比べて動作がやや遅い。なにをするにも一呼吸待たされるのだ。とくにRubyReaderでは瞬時に行われるページめくりは、T-Timeではきっちり2秒は待たされる。とはいえHTMLファイルの展開に関しては550GXに内蔵されているブラウザ「Pocket Internet Explorer」よりも数段早いので、文章主体のHTMLファイルを見る場合はこちらを使うことにしている。 | (というか、PPCのPIEは動作が重すぎるように感じる。2chのログ1スレッド分(およそ300kB)を読みこませる場合、R430であれば30秒ほどで読みこむのだが、e550GXでは3分も待たされる。重すぎである。) |
結局H/PCは文章作成、PocketPCはデータ閲覧と音楽・動画再生と、しっかり使い分けて使うことが出来ている。両方あわせて重さ1kgになっているが、それを気にしない振りをするのがモバイラーの心意気だろう(笑)。 |
注:ちなみにT-TimeのWindows用無料版では.BOOKファイルとTTZファイルの読み込みにしか対応せず、HTMLファイルやTXTファイルの読みこみをするにはライセンスキーを1050円で買わなければいけないことを注意しておく。
ビューアーアンド音楽プレーヤーとしてはやっぱりPPCです。
しかし、書かれているとおり私も最近ではメールの閲覧ですら縦長画面が許せなくなってきております。(内容は見れるんですけどね。)
ここはやっぱりDELLの最新型を買えということでしょうか。
あれにbluetoothキーボードで最強だったりして。(画面のサイズを考えなければでしょうが)
ということでやっぱりどっちも使っちゃうんですよね。
Sigmarion3の強化版(ディスプレーが裏に回る、画面サイズを心持ち大きくする、メモリ128MB)
などが出てくれるとありがたいですね。
ともかくH/PCが復活してくれることが、なによりの願いです。
PPCよりもH/PCが欲しい人、結構多いと思うんですけどね。
WindowsCE FANのBBSでも、H/PCネタがたまに出ますし。
あーでも、VGA PPC(横置き)+BTキーボードという手もありですね。
話によるとVGA PPC(横置き)+HappyTappingKeyboardでもいけるらしいですし、
うーん、この先どうなりますかねぇ。