
今日の理科クラブのネタ。
『缶詰のミカンの薄皮はどうやって剥いているのか』です。
結論から言ってしまうと、もちろん物理的に剥いているわけじゃないんですね。
まずはミカンの外皮を剥き、房ごとに分けてから45度ほどに熱した塩酸の中に入れ
10分ほどガラス棒を用いて静かに混ぜます。

すると白いスジがはがれ、薄皮もふやけます。
そしたら塩酸を捨てて数回水で洗い、今度は45度に熱した水酸化ナトリウム水溶液に入れ、
5分ほど塩酸のときと同じように静かにかき混ぜます。

5分経ったら水酸化ナトリウム水溶液から取り出し、5回ほど水洗いをします。
洗ったら洗浄液を一部取り出して、フェノールフタレインを1,2滴たらします。
もちろんここで赤くなった場合はアルカリ性のままなので、さらに水洗いします。
フェノールフタレインで赤くならなくなったら、念のためもう数回水洗いします。
これで薄皮の取れたミカンの完成です。

念のためもう数回洗って(笑)、勇気を出して口に放り込むと、確かに缶詰ミカンの食感がしました。
ただしシロップには漬かっていないので、なんとなく違和感を感じますが。
しかしこの実験をやると、なんか缶詰ミカンを食べづらくなりますねぇ(´ヘ`;)
でもこのトリビアを少なくとも10人に喋ってきます(笑)!!
ということは、塩酸で皮を溶かし取っているんですね?だから後でアルカリで洗って中和させてる…。
こりゃ、もう食べられまへんね。でもおもしろかった☆彡
まあ、しっかり洗浄してるから大丈夫なんだけどさ。
世の中知らないほうが幸せなこともあるってことですw
http://www.jca-can.or.jp/qanda/qa_q26.htm
どちらかというと水酸化ナトリウムで溶かしていて、
塩酸は筋取りと薄皮を膨張させるのが目的みたいですよ。