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自作PCを新調した話 2020年版

2020-06-14 21:34:49 | PC
前回2014年にPCを自作してから早6年。
その前に自作したのは2008年で、これまた6年使いました。
Haswell世代のCore i5 4670+メモリ8GBの組み合わせに性能不足は感じないものの、おかしくなる前に新調したいのがPCというもの。
そこでコロナ禍による自宅待機のヒマな5月のうちに、最新の自作PC事情を情報収集してネット通販で取り寄せ、組み上げました。


CPUAMD Ryzen5 360022653円
M/BASUS ROG STRIX B450-F GAMING13303円
SSDWD Blue SN550 1TB14190円
メモリcrucial CT2K8G4DFS832A 3200MHz 8GB×28254円
GPUGIGABYTE GV-N1650OC-4GD16031円
BD日立LG BH14NS587359円
電源ANTEC NeoECO Gold NE550G9180円
ケースCORSAIR 330R(流用)0円
OSWindows10 Pro DSP16787円
  107756円


過去2回の自作経験から、合計10万円強で組めばいいとわかっているので、今回もそれくらいにしました。
初めからそれを目論んで組んだ訳じゃないですが、振り返ってみると給付金にぴったりですね。


以下、パーツ選択で考えたことを書き出してみます。





●CPU:Ryzen5 3600
前回2014年に組んでから、大きな変化が起きたのがCPU業界。
14nmから10nmプロセスへの移行が5年経っても進まないインテルに対し、AMDはTSMCと組んで7nmまで歩みを進めシェアを大幅に増やした。
特に2019年発売の第三世代Ryzen(Zen2)ではクロックあたりの実行可能命令数も大きく改善され、ここ数年のCPU業界の中で一番の成功と言える。

今回はその第三世代Ryzenのなかでも、価格と性能のバランスが一番いい具合なRyzen 5 3600をチョイスした。
自分の使い方だと2万円台のCPUなら5,6年は不自由なく使えるはず。



使ってみると性能は文句なしだが、アイドル時の温度が高いのが気になった。
室温28℃において、i5-4670ではアイドル時40℃だったのが、R5 3600では60℃とかなり高い。
これはコア電圧の設定がAutoだと高めになっているのが原因。
Ryzen Masterをインストールして1.00Vまで下げたところ、一気にアイドル時50℃まで下げられた。
せっかくの6コア12スレッドがもったいない気もするが、低負荷で使うことが多い人間としては、
大した処理もさせてないのにやたら発熱してる方がもったいないと思う。
必要な時だけ電圧を上げてあげればOK。




●SSD:WD Blue SN550 1TB
データ用ストレージは元のPCに繋いでいた4TBのHDDを移植するとして、システム用SSDの選択には少し悩んだ。
500GBで8000円程度になっているSATA接続の2.5インチSSDでも性能は十分。
少し背伸びして1TBでも13000円くらいなので、システムどころかそれひとつで完結できないこともない。

一方、M.2 NVMe接続でも、Western DigitalのSN550は500GBが9000円、1TBで14000円と、2.5インチとほぼ変わらない。
crucial MX500 1GBに1500円足してNVMeの1GBにできるなら悪くない。
そう思ってSN550 1TBにすることにした。
HDDからSATA SSDへ換えたのと比べると、SATA SSDからNVMe SSDにしたときの体感上の差は大きくないので、
これに関しては「NVMeを使ってみたかった」というのが決め手になったのだけど。

容量に関してはシステム用に1TBも要らない気はしたものの、SN550は価格を下げるためにDRAMキャッシュを持たず、
空き領域をSLCキャッシュとして利用するので、500GBじゃ心もとないかと思って1TBにした。
1TB版はSLCキャッシュは13GB程度で、キャッシュ切れ後は書き込み速度が800MB/sほどで、
一方の500GB版は5~6GB程度でキャッシュが切れるらしい。
とはいえそんなに大容量の書き込みを頻繁にすることは無いのであれば、気にすることでもないかも。


ちなみにHWMonitorで見ると、自室温度29℃でアイドル時44℃。
前PCのIntel 530 256GBだとアイドル時31℃程度とほぼ熱が出なかったので、それに比べると増加傾向にある。
とはいえNVMe接続としては控えめな発熱量だと思う。
最高性能の読み書き速度ではないけど熱対策を考えずに済み、SATA接続に比べたらずっと速い。
NVMeデビューにちょうどいいSSDではないだろうか。




●マザボ:ASUS ROG STRIX B450-F GAMING
5月の時点で第三世代Ryzenに対応しているチップセットはX570、X470、B450の3種類。
ハイエンドチップセットの性能は必要ないので、ミドルレンジのB450にするところまでは多くの人がする選択だろう。

ゲームもやらないのにROG STRIX B450-F GAMINGにした理由はただひとつ。
それは、S/PDIF(光デジタル音声端子)がついているから。
うちのデスクトップPCは、9年前に買ったEX-BR3というコンポにつなぎ、付属のウッドコーンスピーカーから音を出している。
その接続に光デジタルケーブルを使っているので、マザーボードにS/PDIFがついているものが必要となる。
しかしPCでS/PDIFを使う人はあまりいないため、搭載しているマザーボードは少ない。
B450 ATXマザボのなかでは

 ・GIGABYTE B450 AORUS PRO WIFI(15500円)
 ・ASRock B450 Steel Legend(12000円)
 ・ASUS ROG STRIX B450-F GAMING(12500円)

くらいしか選択肢がない。
初めは一番安いSteel Legendで組もうとしたのだが、注文時点でヨドバシ.comにもドスパラにも在庫がなかったので諦め、
二番目に安いROG STRIX B450-F GAMINGになったというわけ。
Steel LegendはNVMeヒートシンクも付属しているのでねらい目だったんだけどなぁ…


なお後継チップセットであるB550の発売が6月中旬に控えているが、PCIe 4.0の速度を必要としていないからと、少しでも安く済むB450を選択した。
2年前のマザボとはいえ、8000~13000円で十分使えるB450のコストパフォーマンスすごいな。
ネット通販だとBIOSガチャに勝たなきゃいけないという難点があるけど。




●メモリ:crucial CT2K8G4DFS832A 3200MHz 8GB×2
メモリは冒険せず、定格3200MHz安定駆動だけを目指したいのでドがつくほどの定番をチョイス。
ROG STRIX B450-F GAMINGに挿したらそのまま3200MHzで動いてくれた。
定格以上の性能は必要としていないので、オーバークロックするつもりは無い。

16GBあればさすがに足りないことはないはず。
元のPCでは増設しようか迷っているうちにDDR3からDDR4に移行してしまい、メモリが手に入りにくくなってしまったので、
DDR5が出始めたら16GB×2を買うべきかもしれない。
いや、そんなに必要ないか。




●電源:ANTEC NeoECO Gold NE550G
パソコンの土台である電源は、安物を避けるようにしている。
前回はグラボも挿さないのに700Wも積んで余りまくってしまったが、今回はピーク時の2倍程度になるよう550Wをチョイス。
ほとんど低負荷で使っていることもあり、とても静かでいい電源です。




●グラボ:GIGABYTE GV-N1650OC-4GD
このグラフィックボードがおそらく、今回の一番の謎チョイスだと思う。
CPUに高性能なRyzen5 3600を選んでおいて、なぜミドルローのNVIDIA GTX1650なんて選択をしたのか。
それはゲームもエンコードもやらないので、グラボの性能を必要としてないから。
とはいえ、グラボの処理能力を必要としないのであれば、グラフィック内蔵の3400Gにすれば安く済むはずなんだけど。
いやほら、3400Gだと第二世代Ryzenだから、せっかく自作するならなんかこう、もったいないじゃない?


第三世代Ryzenを載せつつ最低限のグラフィック性能を持たせ、発熱やファンノイズは少なくする。
そういう考えのもと選択したのがGIGABYTE GV-N1650OC-4GD。
そこそこなゲームをフルHD60fpsでこなせるらしいので、ミドルローの性能もずいぶん上がったんだなと実感する。
アイドル時など温度が低いときにはファンが停止するセミファンレスだというのもポイント。
室温28℃でアイドル時40℃なので、目論見通り通常利用ではファンレスで駆動してくれているのでとっても静か。
ゲームプレイ時はどうなるかと思ってGTA IVをやってみたら、最高設定で60℃くらいまで上がったものの、
CPUファンの音に消されてGPUファンノイズはよくわからなかった。
というかR5 3600付属ファンのWraith Stealthは1500rpm越えたあたりからかなりうるさくなるなぁ。


ちなみにこの価格帯でコスパ考えるなら、RX570一択だろう。
そのかわり補助電源が必要となり、発熱も大きくなる。
安くて性能も求めるならRX570、性能控えめで発熱を抑えたいならGTX1650、
どちらでもないならGTX1650Superというのがこのランクの選択肢だろうか。

あ、ちゃんとゲームやりたい人は素直にもうワンランクかツーランク上を買ってください。




●OS:Windows10 Pro DSP
過去二回の自作ではOSをVista Professional、8 Proと選択してきた。
ただ個人ユースにおいてPro版をチョイスする意味はほとんどなく、Home版を買って失敗するようなことはない。

はずなのだが、一点だけ重要な違いがある。
Windows Updateが強制的か否か、である。
セキュリティ面ではもちろんWindows Updateにより最新の状態にすることが重要だ。
しかし昔から不具合の種となりがちだったWindows Updateは、近年は以前にもましてクリティカルな問題を引き起こしてばかり。
できるだけアップデートは遅らせたいというのが本音である。

ということで、今回もPro版を選択。
さっそくWindows10 2004でもいろいろと不具合が起こってるようなので、正解だったかなと思っている。




●光学ドライブ:BH14NS58
前回はパイオニアDVR-221LBK-Wで、DVDドライブだった。
さほど使っていないし今後もそんなに使わないだろうし、これを使い回してもよかったが、
せっかくなのでBlu-rayドライブに格上げしておいた。

ちなみに前々回、2008年に組んだPCのDVDドライブはIDE接続だった。
そこからSATA DVD、SATA Blu-rayと段階的に進化してきたけど、次に組む時には光学ドライブには進化は起きてない、はず。



●ケース:CORSAIR 330R(流用)
ケースは前回に組んだPCのものをそのまま使うことにした。
買ったときにはフロント上部にUSB端子があってデザインが派手じゃないというだけの理由で選んだけど、
庫内は広々していて作業しやすいし、裏配線用のホールもあるし、ツールフリーのワンタッチドライブマウントトレイだし、使いやすくてよい。
しかもフロントドアでフロントファンを隠せたり、上面・前面・左右面に吸音材が貼ってあったりと静穏性にも優れている。

このケースとは10年以上の長い付き合いになりそうだ。



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