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富士山に登ってきた

2012-08-14 00:13:13 | ハイキング・登山


「一回くらい、富士山に登ってみたいよね」

高校の同級生とそんな会話をしたのは5月のこと。
そこからあれよあれよと話が進みまして、ついに富士山に登ってきました!
初めて登るメンバーが多いので、

 一生に一度は富士登山!!/銀座キャピタルホテル・新宿発(2日間)|はとバス|日帰・宿泊バスツアー 
 http://search.hatobus.co.jp/main/detail.php?id=16199&kbn=S&kind=s 
というツアーを選択。

富士山を登るルートは「吉田ルート」「富士宮ルート」「須走ルート」「御殿場ルート」の4つがあります。
今回私が行ったツアーで使ったのは、登山者の半数以上が選んでいる吉田ルート。
山小屋が多く緊急時に対応しやすい、初心者向けのルートです。
しかしそのせいで最も混雑するルートでもあります。




吉田ルートは富士スバルライン五合目からのスタートです。
登山客の半数以上が選ぶルートの出発地点とあって、
非常に混雑しています。




五合目を出発してしばらくは、林の中を歩きます。
この写真だけ見ると普通の山ですが、ここを抜けたらゴツゴツとした岩場だらけです。





六合目からが本格的な富士登山。
そうはいってもこの辺りは見てのとおり、かなり整備されてます。
ここまで整備されてると、もはや人工の坂ですね。

すでに天気はよろしくありません。霧で真っ白です。





七合目を目指してえっちらおっちら。
この辺りはゴツゴツとした岩をひたすら登っていきます。
お盆の土曜日ということで、人が途切れることがありません。
さすが、ひと夏に40万人が登る山、ですね。




七合目を越え、八合目を目指してひたすら登る。
遠くから見る姿は本当に美しいものですが、
いざ登ってみると溶岩だらけで殺風景なのが富士山。
ぶっちゃけ、苦行です(笑)

しかもこの日は本当に天候に恵まれず、
七合目以降山頂にたどり着くまでの間、ほとんど雨に降られていました。





五合目から6時間弱歩いて、八合目の山小屋「太子館」に到着です。
山小屋の名前は
「聖徳太子が馬に乗り富士山に登った時、休憩した場所がちょうどこの場所であった」
という伝説に由来するんだとか。
まあ眉唾物、ですね(笑)

この太子館のある地点の標高は約3100m。
私が今まで行ったことがある中で一番高いところは
乗鞍岳の剣ヶ峰の3,026mですから、
この時点で自己記録の更新ということになります。





太子館の夕飯は、山小屋にしては豪華でした。
圧力釜を使うなど、工夫を凝らしているんだそうです。





太子館に到着したのが18時。
夕飯を食べて19時くらいから22時半まで仮眠をとったら、
山頂でのご来光を目指して夜間登山に出発です。

登山計画の同じ人がたっくさんいるので、
自分の登ってきた登山道の方を振り返って見ると、
登山客のヘッドライトが連なって見えます。

「酔狂なやつらだなぁ」
なんて思ったんですが、自分もその一人ですね(;´~`)



本八合目(3400m)を越えると、さすがに息が上がりやすくなります。
今回のツアーには山岳ガイドがついていて、初心者に配慮したペースで登ってくれるので、
ゆっくり深呼吸をしながら登ることができました。

といってももともと登山道は大渋滞なので、急いで登ろうにも無理な話なんですけど。




太子館から5時間登って、ようやく山頂に到着!
御来光は……曇って見られなかった_| ̄|○

しっかし富士山の山頂というのは、ものすごい寒さなんですね。
「レインウェア+山用ダウン+長袖ミドルレイヤー+長袖インナー」
というフル装備でも、かなり寒いと感じました。
ネックウォーマーを持っていくべきですね。





山頂は休日の原宿を思わせるような大混雑。
トイレも40分待ちと、コミケ並みです(ぇ






富士山の火口です。
いわゆる日本の最高峰である「富士山 剣ヶ峰」に立つには
この火口の周りをぐるりと回る「お鉢巡り」をすることになりますが、
今回のツアーでは残念ながらその時間はありませんでした。

富士山の場合は各登山ルートの終点にたどり着くことを「登頂」と言います。
なので剣ヶ峰に立たなかった私も、いちおう富士山登頂に成功したことになります。
ただ、できればもう一度登って、最高地点に立ってみたいものです。







さて、下りです。
富士登山の一番きついところは下りだと思います。
山頂から五合目まで下るのにだいたい4~5時間かかりますが、
この間ひたすら下り続けるだけです。

低山ハイクなら下りルートでも起伏に富み、登りを挟みながら段々と下っていくもの。
しかし富士山の場合は六合目~五合目の一部を除いて、ずっと下り坂が続きます。
これが登りでくたびれた足にクるのです。

しかも足場は砂地で、踏ん張りが利かないという悪条件。
気を抜くと、ズルッと滑って転倒します。

「日本一長い上り坂を10時間上ったあとに、
日本一長い下り坂を5時間かけて下る」

それが富士登山です。




ちなみに私の装備は以下の通り。




●五合目~八合目
上:モンベル WIC.T ワンポイントロゴ(半袖)
  モンベル ウイックロン ZEO ロングスリーブ ジップシャツ(長袖)
  コロンビア ヘイゼンジャケット
下: ミズノ ブレスサーモ・ストレッチハーフライニングパンツ

●八合目~九合目
上:モンベル ウィックロン ロングスリーブ Tシャツ(長袖)
  モンベル ウィックロンZEO ロングスリーブ ジップシャツ(長袖)
  モンベル ハイドロブリーズ(レインウェア)
下:ブレスサーモ・ストレッチハーフライニングパンツ
  モンベル ハイドロブリーズ(レインウェア)

●九合目~頂上
上:モンベル ウィックロン ロングスリーブ Tシャツ(長袖)
  モンベル ウィックロン ZEO ロングスリーブ ジップシャツ(長袖)
  モンベル U.L.ダウン ジャケット
  モンベル ハイドロブリーズ(レインウェア)
下:ミズノ ハーフライニングパンツ
  モンベル ハイドロブリーズ(レインウェア)


頂上は風が強かったため、この装備でも若干寒いと感じました。






私が一緒に行ったメンバーは6人とも、高山病にかかることもなく、無事に山頂まで到達できました。
しかしツアー同行者40人のうち、10人弱が途中でリタイアしているところを見ると、
整備されていて登りやすい山とはいえ、富士登山というのはかなり過酷なのだなと感じさせられました。
3000メートルオーバーの登山は別物である。
しっかり肝に銘じておきたいものです。


そして2回めの富士登山は……あるのかなぁ?
しばらくいいかな、というのが正直な気持ちです。
でも他の山を色々登ったあと、また登りたくなるのかもしれません。





それが富士山、なのでしょう。



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