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W-ZERO3 スペックシートを見ながら思う

2005-10-22 01:44:25 | ケータイ電話
ついにウィルコムのWindows Mobileスマートフォン「W-ZERO3」が発表されました。
詳しい仕様は次の通り。


OS:Windows Mobile 5.0 For PocketPC
CPU:PXA270 416MHz
ディスプレイ:3.7インチ モバイルASV液晶(解像度VGA)
メモリ:データ格納用128MB/ワークエリア64MB
通信機能:W-SIM、IEEE 802.1b(W-LAN)
拡張:W-SIM、mini SD、USB(mini B)
サイズ:縦70mm×横130mm×高さ26mm
重量:220g


まずぱっと見て目を惹くのがそのデザイン。
スライドキーボードタイプのスマートフォンです。
昨日の記事で私はスマートフォンを5つのタイプに分けていましたが、
そのどれにも当てはまらないスライドキーボードタイプになりました。
いや、実はこのタイプは海外ではHTC Wizardなどが採用しているタイプなんですが、
まったく頭の中になかったのです……。このタイプは想定の範囲外でした。
開発元がシャープということで、クラムシェルになるとばかり思ってたせいですかね。



さてスペックを細かく見てみましょう。
まずOSですが、これはWindows Mobile5.0(以下WM5.0)と最新のものになっています。
聞き慣れない名前に変わってますが、PocketPC 2003 Second Editionの後継バージョンです。
OSの根幹部分のバージョンが上がり、操作系もいろいろ変わっています。
特にUIは片手で操作しやすいように、かなり変化していますね。
また今までPocketPCに搭載されていたPocket WordやPocket Excelは、
その名称がWord Mobile/Excel Mobileへと変化しました。
機能面でもWord Mobileでは表が、Excel Mobileではグラフが扱えるようになり、
外出先で今まで以上に活躍できそうなアプリになってます。



次にCPUですが、これはPXA27xシリーズの中では一番クロック数が低いです。
しかし今私が使っているe550GXのPXA250 400MHzと比べると同等以上の能力を持っています。
OSが違うので断言はできませんが、おそらく通常の使用法では
不自由なく使えるレベルだと思います。




次、ディスプレー。
これはさすがシャープ! と言えるものを積んできました。
視野角の広さなどで、すでにケータイでは定評のあるASV液晶。
しかもサイズは3.7インチで解像度がVGA(640×480)はすばらしいです。
おそらくディスプレーの質はPocketPC史上最高のものになるのではないでしょうか。


メモリ。
ストレージ128MB/ワークエリア64MBは十分な容量……なのかなぁ?
今までのPocketPCのメモリ管理は、一つのRAMをストレージとワークエリアとで
使い分けるものでした。ワ-クエリアが足りないときはOSがストレージ領域を
自動的に少なくし、その分をワークエリアに割り当てる、そんな方法が取られていました。
これがWM5.0ではストレージ領域とワークエリアを明確に分けるようになっています。
ストレージ領域はメモリカードで補填できるのでいいのですが、
ワークエリアはメモリ追加などの特殊な方法でないとできません。
WM5.0はデバイス再起動直後でもワークエリアをかなり使ってしまうと言う報告もあり、
はたして64MBで足りるのかどうか、現段階では判断できないです。



通信機能。
これはもう、まったく死角は無いと言っていいんじゃないでしょうか。
ウィルコムの通信網が使えるW-SIMと、無線LANに対応。
無線LANに関してはWindowsXP同様にゼロコンフィグレーションなので、
登録してあるAPの電波をキャッチすると自動的に繋いでくれます。
家やホットスポットなどの公衆無線LANAPのあるところでは
無線LANで高速通信し、それ以外の場所ではAirH"を使って定額通信、
なんて使い分けができます。
これならインターネット接続も気軽にできますし、
POP/IMAPメールがどこでも送受信できるようになりますね。


そして拡張スロットなんですが、まずW-SIMスロットはほっときます。
現段階でW-SIMカード以外に使い道が無いですからねぇ。
他に付いているのがmini SDスロットだけというのはちょっと気になります。
CFとかSDIOであればもっといろいろと機能拡張できるのに、と言う人も多いでしょう。
しかしCFやSDIOで使っていたのは主にPHSカードや無線LNAカードなど、
通信機器であることが多いです。
その点W-ZERO3はW-SIMとW-LAN対応なので、そういった機器が必要ありません。
だからminiSDだけでも大丈夫……というのはいいすぎですね。
せっかくVGAで表示のきれいなディスプレーが付いているというのに、
デジカメのSDカードやCFが入れられないのはちょっと欠点かも。


サイズと重量。
縦70mm横130mm高さ26mm
縦と横はhpのhx4700とほぼ同じくらいで、厚さはSL-C3100くらい。
今使っているGenio e550GXと比べると縦が5mm小さく、横が5mm大きく、
厚さは10mm大きいことになります。
PDAとしたらちょっと分厚いかな、と言えるくらいの大きさですが、
ケータイとして見るとこれはちょっとおおきいかなあ。
しかも重さは220gとなかなかにヘビー級。
これを片手で持って長時間通話するのは辛そうです。
じゃあキーボードを出した状態で両手で持って使うとどうか。
私は450gのSigmarion3を両手で持って使うことがありますが、
これが結構問題無く使えるんですよね。
だから両手で持って使う分には重くは無いと思います。



長くなったので続きは次回。
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2 Comments

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どうかな~ (Nottchi)
2005-10-22 20:43:53
イヤー、やってくれましたね。

久々に情報収集に鼻息が荒くなってしまいました。

ショップに行ってエリア確認までしてしまったりして。

しかし、色々考えると私としては微妙かもしれません。

やはり、低めのスペックとminiSD、青歯非搭載が引っかかりてきますハイ正直。

でも久々に心わくわくするのは確かです。(この手が出ること自体が既に快挙ですし。)

私のiPAQも電源系統のトラブルがしばしば見られるのでそろそろ限界なので、実は12月まで待てないかもしれません。
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わくわくどきどき (remmaya)
2005-10-24 02:25:59
ここのところPocketPC関連の話題がなく、

WinCEも冷え切っていたところですが、

久々に特大サプライズが舞い込んできましたねー。



VGA液晶にPXA270 416MHzで果たして足りるのかとか、

サイズが大きいとか色々文句も言えるんですが、

これ一つでなんでもできちゃうというのがいいですよ。

値段も5万以下ですからねぇ。

私の550GXも2年半使っていることだし、そろそろ買い替えかな。

でもそうするとSig3の行き場はどうなるのだろう……



まあ、発売日決定まであーでもないこーでもないと考えて楽しみましょう!
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