Windows Mobile 5.0になって、PocketPCのUI(User Interface)、特にメニューバーの表示が大幅に変更されました。今回はこのWindows Mobile5.0のUIについて書いていきます。
PocketPCのOSはPocketPC→PocketPC 2002→PocketPC2003→PocketPC 2003 Second Editionという流れでバージョンアップを重ねてきました。これらWM5.0以前のPocketPCでは、デスクトップのWindowsと似た、いくつかのカテゴリ分けされたメニューが画面下部に並んでいました。

左がe550GX(PocketPC2002)のUIで、
右がrx1950(Windows Mobile5.0)のUI
しかしWM5.0ではこのメニューバーが一新。PocketPC 2003SEまでずっと続いていたUIが、5年ぶりに刷新されたのです。どこが変わったのかは、ぱっと見てすぐわかります。表示されるメニューは最大2つに限定され、これを十字キーと左右のソフトキーを使って選択・操作することで、画面をタップすることなくソフトを操作することができるようになりました。これはワンハンドオペレーション、つまり携帯電話のように片手での操作の為に採用されたUIです。
ではこの新UIが使いやすいかどうか。はっきりいって、この新UIはまだまだ作りこみが浅いように思います。確かにソフトキーと十字キーで操作できるのは便利でいいんですが、画面をタップしないと操作できない場面が結構多いのです。例えば設定画面において、種々の設定項目は十字キーと決定キーで選ぶことができます。プルダウンメニューなどもキー操作のみでできるので便利でいいんです。しかし設定の確定がハードキーではできず、画面上部のOKボタンを直接押さないといけないのです。この場合は親指をぐっと伸ばしてOKボタンを押すか、スタイラスを取り出してもう片方の手でOKボタンを押す羽目になります。せっかくの新UIもこれでは中途半端すぎます。もしもここで左ソフトキーに「適用」、右ソフトキーに「キャンセル」を割り振ってあれば、全ての操作をキーだけでできたんですけどねぇ。

設定画面内をカーソルキーだけで操作できるのは便利。
でも最後の締めが甘い……設定適用はキー操作じゃできない。
メニューバーが空いているんだから、右のように
適用とキャンセルを割り振ってくれればよかったのに……
ちなみにWindows Media Playerの一部画面ではソフトキーでOKボタンと同じ操作ができますね。できればこの操作体系を、OS全体に行き渡らせてくれればよかったのですが。次のOSでは改善して欲しいところです。

さらにrx1950においてこのUIは使いやすくありません。そもそも1950のアプリボタンは四つ。ワンハンドオペレーションを実現するためには、このうち十字キーに近い二つを「左ソフトキー」と「右ソフトキー」に割り振らないといけません。使用頻度の高いソフトを瞬時に起動できるアプリボタンの半分を操作系に取られてしまうのはちょっといただけません。W-ZERO3のようにちゃんとソフトキーが独立して付いていれば、使いやすいんですが。
でもだからといって「このUIは使えねぇ!」という気はありません。今までのPocketPCと全く違うため慣れが必要ですが、片手操作でPocketPCをいじれるのはやはり便利です。例えば混雑した電車内などで片手に本体を持ち、もう片方の手にスタイラスを持ったら邪魔でしょうがない。そういうときに今回のUIなら片手で操作できるのです。でもrx1950には肝心のソフトキーがないし、全てが片手でできるようにはなっていない。新しくなったUIにハードウェアが追いついていないことと、OS全体に新UIが行き渡っていないことが問題だと思います。今後このUIが主流になって、ハードウェアキーの設置とUIの洗練が進んだとしたら、これはよいものになると思います。
PocketPCのOSはPocketPC→PocketPC 2002→PocketPC2003→PocketPC 2003 Second Editionという流れでバージョンアップを重ねてきました。これらWM5.0以前のPocketPCでは、デスクトップのWindowsと似た、いくつかのカテゴリ分けされたメニューが画面下部に並んでいました。


左がe550GX(PocketPC2002)のUIで、
右がrx1950(Windows Mobile5.0)のUI
しかしWM5.0ではこのメニューバーが一新。PocketPC 2003SEまでずっと続いていたUIが、5年ぶりに刷新されたのです。どこが変わったのかは、ぱっと見てすぐわかります。表示されるメニューは最大2つに限定され、これを十字キーと左右のソフトキーを使って選択・操作することで、画面をタップすることなくソフトを操作することができるようになりました。これはワンハンドオペレーション、つまり携帯電話のように片手での操作の為に採用されたUIです。
ではこの新UIが使いやすいかどうか。はっきりいって、この新UIはまだまだ作りこみが浅いように思います。確かにソフトキーと十字キーで操作できるのは便利でいいんですが、画面をタップしないと操作できない場面が結構多いのです。例えば設定画面において、種々の設定項目は十字キーと決定キーで選ぶことができます。プルダウンメニューなどもキー操作のみでできるので便利でいいんです。しかし設定の確定がハードキーではできず、画面上部のOKボタンを直接押さないといけないのです。この場合は親指をぐっと伸ばしてOKボタンを押すか、スタイラスを取り出してもう片方の手でOKボタンを押す羽目になります。せっかくの新UIもこれでは中途半端すぎます。もしもここで左ソフトキーに「適用」、右ソフトキーに「キャンセル」を割り振ってあれば、全ての操作をキーだけでできたんですけどねぇ。


設定画面内をカーソルキーだけで操作できるのは便利。
でも最後の締めが甘い……設定適用はキー操作じゃできない。
メニューバーが空いているんだから、右のように
適用とキャンセルを割り振ってくれればよかったのに……
ちなみにWindows Media Playerの一部画面ではソフトキーでOKボタンと同じ操作ができますね。できればこの操作体系を、OS全体に行き渡らせてくれればよかったのですが。次のOSでは改善して欲しいところです。

さらにrx1950においてこのUIは使いやすくありません。そもそも1950のアプリボタンは四つ。ワンハンドオペレーションを実現するためには、このうち十字キーに近い二つを「左ソフトキー」と「右ソフトキー」に割り振らないといけません。使用頻度の高いソフトを瞬時に起動できるアプリボタンの半分を操作系に取られてしまうのはちょっといただけません。W-ZERO3のようにちゃんとソフトキーが独立して付いていれば、使いやすいんですが。
でもだからといって「このUIは使えねぇ!」という気はありません。今までのPocketPCと全く違うため慣れが必要ですが、片手操作でPocketPCをいじれるのはやはり便利です。例えば混雑した電車内などで片手に本体を持ち、もう片方の手にスタイラスを持ったら邪魔でしょうがない。そういうときに今回のUIなら片手で操作できるのです。でもrx1950には肝心のソフトキーがないし、全てが片手でできるようにはなっていない。新しくなったUIにハードウェアが追いついていないことと、OS全体に新UIが行き渡っていないことが問題だと思います。今後このUIが主流になって、ハードウェアキーの設置とUIの洗練が進んだとしたら、これはよいものになると思います。
「OK」ボタンありますからね。
ちょっと文章が足らなかったですね。
実は1950でも「OK」ボタンを割り振ることはできるんです。
しかしそれをやってしまうと、4つあるハードキーのうち3つをUIに持っていかれてしまうので、
私は割り振らずに使っちゃってるのです。
でもよく考えてみると「BtnPlus」を使ってボタンの二度押しに「OK」を割り振ればいいのかも。
ちょっとやってみます。
http://www.momidi.org/software/BtnPlus/