ゆりかもめーる。

人生はrhythm BAR.

One-sided love.

2011-11-02 20:37:18 | Art
片想い (2004年、文春文庫)

著・東野圭吾


圭吾作品で久々のヒットでした( ̄▽ ̄;)


男って何?
女って何?

性別って何?


っていうお話。



今の世の中簡単に性別を真っ二つに分けてるけど、

それは便宜上なだけで

そんな簡単に分類できるモノじゃない。


精神と

身体が

バラバラな人もいて、

両方を行き来する人もいて…






誰といるかで

Sっ気とMっ気の針が振れていくように


自分の中の

男っぽい部分と

女っぽい部分との割合が

動いていく。





二者のバランスって意味では「秘密」っていう作品と似ている部分があって、

だから私好みなのかも。



私は恋愛対象は男性なんだけど、

好きな芸能人聞かれたら女性しか浮かばないし、

女友達を恋愛感情に近い意味合いですごく愛しく感じる時もあった。

ジャニーズのアイドルのセミヌードを見るよりは女性のグラビアに魅力を感じるしね。



そういうコトを話すとすごく変な顔されたり、引かれたりしたけど、

そういうのを変だと思うその感性や

凝り固まった考え方にむしろ苦笑してしまうよ。





この小説には性差という意味で夫婦間の妊娠のエピソードが出てくる。



妊娠・出産ってのは多くの女性が経験してるけど、当たり前のコトではないし、

色々な意味でリスクを伴う。


産休、育休が認められて、その後の現場復帰を認めてくれる職場の女性は安心だけど、

私みたいに1年休んだら行き場がなくなる仕事の人間から言わせてもらうと

子どもを作るコトは

人生を懸けてる仕事と天秤にかけるコト。



performer人生を終わらせるのか

子どもを諦めるのか。


命の方が大事だろって第三者は簡単に言うかもね。


でも情熱を傾けている仕事をやめるってのはそんなに簡単なコトじゃない。



だから雌の体を持つ人間は出産の身体リスク以外にも精神や人生のリスクをも負うわけで。


仕事に生きる女性がこの小説にも出てくるので、他人事じゃなくて、なんかすごい考えさせられた。



圭吾ってやっぱすごい。


興味あったら読んでみて下さい(^^)/

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