Hotarugawa.

蛍川　　　角川文庫
　　　著・宮本　輝

太宰治賞を取った「泥の河」と芥川賞を取った「蛍川」っていう二つの短編が収められてるんだけど、
久しぶりに正統派文学みたいなのを読んだので、読むのに時間がかかってしまった

情景描写とかなんかすごかったなぁ・・
主人公は子どもだけど、子どもなりの性への感覚とかが描かれてあって読んでてちょっとドキドキした←バカ。

二作品とも賞を取るのがなんとなくわかった。
人の心情を直接的な言葉で書かないで、色々な要素を使って書くけど、
その書き方がすごいなぁって思ったし。

人の死があったり、なまめかしい部分があったり、幻想的な部分もあれば妙にリアルなところもある・・
読んでいてハッピーになれる作品ではないけれど、心地よさも感じられる作品でした。