今回は、長時間遊べるエロゲを中心に選んでみました。
まずはこのメーカー、tone work'sです。
もともとこのメーカーはじっくりと物語を練りこんで、学園とアフターの2部構成でキャラを育てていくスタイルです。これまでの「銀色、遥か」や「星織ユメミライ」もそうですね。銀色、遥かは中学時代も入った3部構成で、どちらも完走まで40時間以上。
つい最近の「月の彼方で逢いましょう」(19/6/28)も予想にたがわず40時間以上のボリュームで、しかもSF要素まで取り入れた新しい試みに心奪われました。
私はてっきりかぐや姫の現代バージョンかと期待したのですが、的外れもいいところ。
スマホが繋ぐ過去と未来。スーパームーンこそがすべての起点だったんですね。
特に灯華ルートのラストがすごかった。エンディングムービーの一コマのためにだけ描かれたワンシーンは必見です。これこそタイトルそのものです。
もちろん雨音も良かったですよ。何しろタイトルの意味がラストではじめて明かされるのですから。その続きがこれ。佐倉雨音スピンオフタイトル「月虹の先にある、幸せの物語」が公開されました。原画・シナリオはつきかなと同じく秋野すばる・白矢たっきコンビで、20年発売予定だそうです。
私の中では最上位に位置するtone work'sですが、それに勝るとも劣らないのがこのインレ。
最初の忠臣蔵46+1(13/5/31)が強烈でした。赤穂浪士の一人が、現代からタイムスリップした主人公で、他の46士はすべてとびっきりの美女。時代劇サウンドノベルゲームとして背景画像とサウンドがともなって表示される文章が臨場感と緊張感でハラハラドキドキの連続。しかも男女の違いはあるものの、史実に忠実で、歴史史上の謎だった寺坂吉右衛門にまで触れています。
そのFDが武士の鼓動(14/11/28)。FDとはいえDVDが2枚、8.78GBという大容量です。世界観を同じくした新たな物語と考えた方がより近いかもしれません。なにしろ時代を超えた幕末の新選組と手に汗握るバトルを繰り広げることになるのですから。しかも例によって絶世の美女ばかり。敵味方すべてがそう。なんともうらやま、けしからん話です。もちろんお約束の46士全員とのハーレムルートもついており、熱いイベントも盛りだくさんの40時間はあっという間。
そして誰もいなくなった・・・いや間違えました。睡魔に襲われて朦朧としています。用法・用量を正しく守り、睡眠はしっかりとりましょう、でした。
おやすみなさい。 (-_-)zzz
一夜明けると、新選組の近藤勇を筆頭に美少女がズラリと勢揃い!どうやら第三弾は武士の鼓動で対決した新選組がメインで、タイトルがメチャクチャかっこいい!
「幕末尽忠報国烈士伝-MIBURO-」(17/12/22)
尽忠報国(じんちゅうほうこく)とは忠節を尽くして国から受けた恩に報いることです。由来は中国宋の頃(平安末期)岳飛(がくひ)はたいへんな忠誠心の持ち主で、女真族の国「金」 の侵略を撃退する大功を立てたのですが、讒言(ざんげん)のため逮捕されそうになります。その時に衣服を破り背中を見せたところ「尽忠報国」の四文字が大きく入れ墨されていたという故事(宋史)から来たものです。因みに彫ったのは母親です。病弱の母親を置いて義勇軍には入れないと悩んでいた岳飛に、いきなり裸にさせ、背中をむけさせるとこの四文字を彫って、国を守るために戦ってこいと命じたといわれています。にわかウンチクでした。
烈士とは気性が激しく節義の高い人のことで、革命や維新などで功績を残して犠牲になった人物もしくは称号のことです。MIBUROはいうまでもなく壬生浪士。これだけでこの内容が理解できてしまいますね。熾烈な生きざまが描かれたメインヒロインの土方歳三はじめ総勢7人とのムフフも含めてタップリと楽しめます。お値段新品でも¥3,628(Amazon 19/9/22)中古なら¥3,000前後。
にわかウンチクをもう一つ、思いっきり見得を張って、ない知識をさもあるように見せたいんです!!
パスカル(パンセ)のクレオパトラの鼻がもう少し低かったら世界の歴史はかわっていただろうっていうセリフは有名ですが、実は本の題名に因んだもの。くだらない本など読むに値しないが、すぐれたタイトル(ここではクレオパトラの鼻)ならそれだけで2~3冊以上の値打ちがあると揶揄したものです。
とすれば、これだけで孤高の集団の生きざまが想像できるこの作品、素晴らしいものだとは思えませんか?か?
段々よくなる法華の太鼓ではないですが、次回作「源平繚乱絵巻 -GIKEI- 」のシルエットが公開されました。平安時代後期としかわかっていませんが、今からとても楽しみです。ただ前作の尽忠報国の宋の岳飛の頃とピッタリ一致しているのは偶然でしょうか?どうせなら鎮西八郎為朝(ちんぜいはちろうためとも)がいいんですけど義兄の文字には合いませんね、残念ながら。まあ、気長に待つとしましょうか。
*追記 源平繚乱絵巻も35~40時間は遊べるもので、3章から成っています。攻略できるのはたったの2人ですが、迫力は物凄く、どちらかといえばこのシリーズの第二作武士の鼓動に近いかもしれません。製品版感想はこちら。
男女入れ替わっての歴史ものといえば、もちろんこのBaseSon。
真・恋姫†英雄譚 123+PLUS ~乙女艶乱☆三国志演義~ (16/7/29)
真・恋姫†夢想 -革命- 蒼天の覇王 (17/7/28 )
三国志シリーズのリメイク版で、英雄譚123が三国志和平後の話で、蒼天の覇王はその前のエピソード部分です。他にも多くのシリーズがでていますが、このメーカーの人気の秘密は歴史上の人物がすべて美少女で、ほぼ全員と関係を持つからでしょうね。その数も半端ありませんが、中でもNO.1誇るのは、
戦国†恋姫X ~乙女絢爛☆戦国絵巻~ (16/4/28)。織田信長のもとにタイムスリップした主人公が信長(久遠)を皮切りに将軍足利義輝・義秋の日本一の姉妹丼はじめ天下御免のたらし免許を手に、戦国時代の名立たる武将とその供、総勢50人以上を娶ることになります。エロも凄いが、それ以上に面白い。小気味好い立ち振る舞いで、強敵にも臆することなく真っ向勝負するなど熱いイベントのてんこ盛り、中だるみなんてする暇がありません。真恋姫の方は35~40時間ですが、こちらの方はタップリ50時間以上です。
*追記 真・恋姫†夢想 -革命- 劉旗の大望 (19/7/26 BaseSon)もシリーズ最終らしく三国志のうちの蜀の劉備を描いたものですが、ボリュームが物凄く50時間以上の大作です。ただこれは前二作(蒼天の覇王、孫呉の血脈)を合わせてプレイした方がいいかもしれませんが、価格も定価の1/3程度のお値打ち品です。
ここからは単体になりますが、まず神ゲーと評価の高い千年桜を扱った作品です。
サクラノ詩ー櫻の森の上を舞うー(15/10/23)
芸術を扱った作品で完成まで相当かかったとか噂されるくらいシナリオが良く、最後の最後にとんでもない結末が待っています。あまりにも見事すぎて、巷間では「櫻の森の下を歩む」が出るのではとまことしやかに囁かれているほどです。45時間以上の大作です。ただスタートからしばらくは淡々としたもので、拍子抜けするかもしれませんが、期待は決して裏切りません。
アメイジング・グレイス -What color is your attribute?- (18/11/30)
副題が「明けない聖夜の祝福を」になっています。タイムリープ物ですね。
「景の海のアペイリア」が有名ですが、私はそれ以上のものだと思います。シナリオはもちろんですが、テンポ、やり取り、キャラ、音楽等いずれも高い水準で纏まっている上に、極上の謎解きまでついています。 解いたつもりがさらにその上を行くどんでん返しが幾えにも用意させており、すべてのピースが音を立てるように見事に収まって終焉を迎えます。
¥6,000~7,000(19/9/22)
安い値段でタップリと遊べるエロゲなら、まず思いつくのがこれ。
ガンナイトガール(12/12/21 きゃんでぃそふと)戦争物でいささか鬱になりそうな雰囲気も、明るくコミカルなタッチで描かれているので安心してプレイできます。結構重い内容も含まれていますが、とても読みやすく、最後に解放される高遠小夜子ルートですべての謎が綺麗に回収されます。シナリオが良く、テンポよく進むことが出来る良作だと思います。かずきふみのシナリオだと知ったのはつい最近のことです。若干古いですが、Win10でも問題なくプレイできる(メーカー談)とのことで、不安なら8対応のものもあります。
¥2,000~2,500(8.1対応は¥500~1,000 UP 19/9/22)
同じメーカーで「まおてん」(18/6/29)も安くてタップリ遊べます。
頭をからっぽにして個性の強いキャラ達によるテンポのいい掛け合いが楽しめます。なにしろ天使、魔族、人間に魔王だけでなく、破壊・安定・創造の3神までいるのですから。滅亡、天地創造、タイムリープ等なんでもあり。Trueルートから親子丼のおまけまでついたすぐれもの。これで¥2,000~2,500は安い!(19/9/22 現在)
プリズム◇リコレクション (13/2/22 クロシェット)
3桁で買える実に懐に優しいソフトですがタップリ40時間以上は楽しめるスグレモノ。シナリオはもちろんのこと、CG,キャラ、やり取り、サウンド、システム、テキスト、エロさどれをとっても文句なし。このメーカーならハズレはありません。過去作から最新作まで、ハイレベルでまとまっているだけなく、懐には優しい中古ファンには実にありがたいメーカーです。最新作以外は概ね¥2,000前後で手に入るはずです。(19/9/22 現在)
ものべの -happy end-(13/10/25 Lose)
ものべのの全てが語られている完結編で、これ1本で40~50時間以上は遊べます。しかもHシーンはメインの3人だけでなく、登場人物の大半がエピローグとして選択する度にドンドン追加される仕様になっています。
些かロリ風ですが、四国の山奥の田舎の光景でのゆったりとした雰囲気は抜群です。かなり古いですがWin10でも問題なくプレイできます。
まいてつ Last Run!!(20/10/30 Lose)
まいてつ本編とアフターを加えたシリーズ最終版。
ニイロク以下のアフター編だけでもタップリ30時間以上、全部あわせれば50時間では収まり切れないくらいのボリュームです。メインヒロイン3人にサブ5人、エロもタップリでお値段なんと¥2,500(21/3/5 現在)は安い!
ランスシリーズやエウシュリーなどRPGゲームは省いています。1,000時間以上遊べるランス10は別格ですが、エウシュリーのシリーズは基本、周回プレーを見越してつくられているので、これ1本で上記の紹介したどのゲームよりも、時間がかかることだけは確かです。