エロゲはやっぱり中古が一番

愉快痛快、アインシュタインより愛を込めて 感想

アインシュタインより愛を込めて終了です。
私はこの作品を全く誤解していました。発売日の夜には感想がアップされており、ボリュームがなく、シナリオも思ったほどではなかったとかで70~75点のいわゆる平均レベルの評価をそのまま受け入れてました。それならあわててプレイする必要もなく¥3,000程度に下がるまで待ってもいいだろうくらいのスタンスでした。現実には特価で¥2,500ほどだったのですが、これはメチャクチャ安かった!フルプラで購入しても十分値打ちがあるものでしたね。
ビジュアルはもちろんですが、サウンドがいいですね。全編を通じてピアノがとても心地よく、緊急回避してもイヤホンからはズ~と流れており、メールを見たり、イラレ(Illustrator )を開いたり、さも仕事してまっせを装いながら楽しむこともしばしば。緊急事態宣言からこっち、結構女房が部屋に来ることが多くなりましたのでね。だから実質のプレイ時間はわかりませんが、いわれているようなシナリオはもちろんのこと、ボリューム不足なんて全く感じませんでした。


さて物語ですが、大きく四章構成となっています。
体験版にも語られている通りヒロインと出会い科学特捜部を創設する序章から始まり、
転機を迎える運命にヒロインとともに立ち向かっていく学園編。
主人公である愛内周太の秘密にせまる過去編。
そして世界に散りばめられた謎を解明する、真相編になっています。

ヒロインは4人、うち有村ロミだけはロックがかかっており3人全員を攻略後、開放されます。いずれも美少女ばかりで、科学特捜部の部活動として海での合宿でのシーンです。


それではいつも通り攻略順にヒロイン紹介です。
攻略は簡単です。任意のヒロインを数回選ぶだけ。
31日を最後に個別ルートが始まります。

新田 忍。

同じマンションの1Fで洋食屋を経営している同じ学園の大学2年生ですが、現在は休学中。脇が甘くてとても年上には見えないのは体験版の通り個別にはいってもそのままです。人が良すぎて、店を続けていくことが困難になるのですが、その結果・・・

続いて西村 佳純(かすみ)

主人公の愛内周太とは真逆の快活で社交的な美少女。ボクシング部唯一の部員であり、大学のクラブに混じってトレーニングに明け暮れています。ただその分頭の方はチョット残念なきらいはありますが、彼女の望みは全国大会に出場することでした。いつも地方予選で負けているライバルの南条夏向、実は全国覇者でもあったのです。周太は佳純との試合をビデオで見ているうちにあることに気付きます。そして佳純に勝たせるためにとある作戦をたてるのですが・・・


ところでこの物語、全編を通じて抱腹絶倒。もちろんシリアスな場面も多々ありますが、爆笑街道だけはシッカリと守られています。その一端を担うのが片桐 猛という頭が良くなりたいとの理由で入部したとぼけたクラスメート。

アチコチで頓珍漢なことをするのですが、なにしろ佳純とは最強のバカコンビ。追試どころか追々試、更にはその上をいく追々々試まで限りなく続く同じ内容の同じ試験に合格するまで競い合う仲間ですからこのルートが際立っているのもあたりまえ。余りに笑い過ぎてのアゴ外れにはご注意を。

坂下 唯々菜は周太が一目ぼれ?した同級生。
天使の羽根が印象的でした。吹奏楽部ではトランペットを担当しています。ラーメンの食べ歩きが趣味で、片桐猛の勘違いからいつの間にか鼻からラーメンを食べる人になっています。それ以外は他の濃いキャラに比べるとどことなく影が薄く感じるのは素朴で控えめな性格のためなのかもしれません。あまり印象には残らないのですが、それもそのはず、個別に入って初めてその理由がハッキリとします。そればかりかさらにその上をいく展開が待っています。これは先のロミとも大きくかかわってくることになります。

上の2人含めてこの3人誰からでも攻略可能なのですが、この唯々菜だけはラストにした方が楽しめる、かも?

メインの有村ロミです。突然現れ、周太からトップの座を奪います。普段は決して姿を見せないのですが、ここぞという時には周太の前に現れます。
重度の彗星病患者である周太には余命幾許も残されていません。今回の奇妙な科学特捜部を設立するよう指示したのもその対処法だというのです。既に多くの先鋭的な論文を発表している有村ロミをネット上で知っている周太は、もはや彼女以外には周太を助けることはできないだろうことを確信していたのです。主治医であり叔父でもある北牧台病院の医師郷田 慎二のいうことよりも彼女の珍妙な提案を黙って受け入れたのもそのためでした。

体験版のラストで二人は出会いますが、周太には忘れられない少女でした。名前が違っていたのでわからなかったのですが、間違いありません。それは7年前のことでした・・・
ここから先は本編でどうぞ。

ただせっかくのメインヒロインなんですが、最後に全く意味不明のまま終わってしまいます。
なんで???
最初に戻り画面が変わっていました。よく見ると一番上にGRANDの文字が・・・

そしてグランドルートで全てが語られます。
手に汗握る展開を存分にお楽しみください。実に見事ですよ。アッと驚くシナリオが用意されていますから。
全てが回収されエンディングを迎えます。ただ終わり方がなんとなくこれまでのような小気味良いものとは違うような・・・
エンディングムービーが流れ、関わった製作者の紹介から最後にロゴマークが出て暗転。

再び最初の画面に戻ります。
ああ、やっぱり続きがあったんだ。
でも、このシーンは・・・

シャツにアイロンをあて、整髪料をヌリ、身だしなみを整えた周太が、学園へ。今日は試験の発表の日です。
有村ロミはもういません。当然今回こそトップのはず。
・・・2番⁈
誰だ、この〇〇という女は???

なかなかイキな終わり方でした。
全編を通じてこの物語、楽しませてもらいました。昔、二ページに1回は笑わえないような小説は小説ではない、なんていったアメリカの女流作家がいましたが、まさしくそんな感じです。


*追記 21年10月30日 APOLLOCRISIS 

アインシュタインが不自然なまま終わったのには、いろいろ大人の事情があったようです。まずは本編とセットになったこのAPOLLOCRISISが発売され、その1か月後に無料公開されることになった追加分です。
本編のグランドルートでの手に汗握るラスボスの消え方が不自然で、誰だ、この〇〇という女は???の結末が実はここにつながってきます。
もちろん物語についてはすべてがネタバレになるのでここでは何も語ることはできないので、スタート画面をアップするだけにしておきます。
はじめからここまで語られていれば、文句なしの名作だったんですけどね。


 

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