バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

大脳における抑制性の無髄神経線維束の発見

2014年11月21日 | 神経 脳 リューマチ 疼痛

順天堂大学プレスリリース 掲載日:2014-11-21
~運動障害や情動障害の新たな治療へつながる可能性~
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関連研究者:貫名信行・三浦正巳・服部信孝

本研究成果のポイント
線条体投射神経は大きな抑制性の無髄神経線維束を形成している
ナトリウムチャネルβ4サブユニット(β4)は線条体の活動に重要
線条体における運動調節、報酬応答のメカニズム解明に役立つ可能性
https://research-er.jp/articles/view/27866

キーワード 神経変性疾患 新規治療法 筋萎縮性側索硬化症(ALS) 診断基準 難治性疾患

エボラ出血熱の抗体、ダチョウの卵で大量精製 京都府立大教授グループ

2014年11月21日 | 医療 医薬 健康

産経新聞

エボラ出血熱の抗体、ダチョウの卵で大量精製 京都府立大教授グループ: 京都府立大の塚本康浩教授のグループが飼育するダチョウと卵(塚本教授提供) © 産経新聞 提供 京都府立大の塚本康浩教授のグループが飼育するダチョウと卵(塚本教授提供)

 西アフリカを中心に流行し、世界的な感染拡大が懸念されているエボラ出血熱のウイルスを不活化する抗体をダチョウの卵から大量精製することに、京都府立大大学院の塚本康浩教授(動物衛生学)のグループが成功した。12月中旬には、この抗体を使用したスプレー剤が海外の空港で販売される予定という。msnニュース 2014-11-21 

インフルエンザ2013/14シーズン

2014年11月21日 | 医療 医薬 健康
インフルエンザ2013/14シーズン
(IASR Vol. 35 p. 251-253: 2014年11月号)

2013/14シーズン(2013年第36週/9月~2014年第35週/8月)のインフルエンザは、国内では3シーズンぶりにインフルエンザウイルスA(H1N1)pdm09(以下AH1pdm09)が流行の主体で、次いでB型、AH3亜型であった。患者発生のピークは例年通り1月であった。
http://www.nih.go.jp/niid/ja/flu-m/flutoppage/592-idsc/iasr-topic/5144-tpc417-j.html

ノロウイルスの遺伝子型

2014年11月21日 | 感染症 ワクチン 抗生物質 食中毒

2006年~2007年にかけてノロウイルスの爆発的な流行が発生し、マスコミを賑わせたことは記憶に新しい。この流行の大部分は、ノロウイルスの遺伝子型の一つであるGII/4によるものであった(10)。この現象は日本に限らず、アメリカ(2)やヨーロッパ(11)、オーストラリア(1)など世界中で起きている。何故、ノロウイルスの特定の遺伝子型が流行しているのか、ウイルスの病原性や伝播のしやすさとノロウイルスの遺伝子型に関係があるかなど、ノロウイルスのゲノム塩基配列を基に精力的に研究が進められている。また、最近の疫学調査の結果、従来主因となってきた二枚貝の生食によるノロウイルスの食中毒は減少し、ヒトからヒトへのいわゆるヒト―ヒト感染が大きな割合を占めることも明らかになってきた。厚生労働省では、ノロウイルスによる食中毒および感染症の発生が大幅に増加したことに鑑み、2007(平成19)年8月17日および9月21日、薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会食中毒部会を開催し、今シーズンに向けての“ノロウイルス食中毒対策(提言)”を取りまとめた(http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/10/s1012-5.html、http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/10/dl/s1012-5a.pdf)。この中に“食中毒判断根拠の明確化”という項目があり、ノロウイルスの遺伝子型調査を判断根拠の一つに挙げている。ノロウイルスの遺伝子型は、疫学調査上の重要なデータとして注目されているばかりでなく、食中毒の判断基準としても利用されている。

本稿では、ノロウイルスの遺伝子型について、基礎から最新の知見までを概説する。
http://idsc.nih.go.jp/pathogen/refer/noro-kaisetu1.html

受精卵診断の臨床研究で計画案 染色体異常調べる新手法

2014年11月21日 | 医療 医薬 健康
 不妊治療で体外受精させた受精卵の一部を採取し、染色体の異常を調べる新しい「受精卵診断」の臨床研究の計画案を、日本産科婦人科学会の小委員会が20日までにまとめた。異常がない受精卵を子宮に戻して、流産を減らせるかを検証する狙い。染色体の異常にはダウン症なども含まれ、「命の選別」につながるとの批判も出そうだ。

 25日に開かれる同学会の倫理委員会が計画を認めると、シンポジウムを開催して市民や関係者の意見を聞き、理事会が来年度にも始めるかどうか最終判断する。

 関係者によると、臨床研究は体外受精でも複数回妊娠できなかったか、流産を繰り返した女性を対象とする。東京新聞.,2014年11月20日

植物状態の人にも意識がある:脳波解析で明らかに

2014年11月21日 | 神経 脳 リューマチ 疼痛

植物状態の人にも意識がある:脳波解析で明らかに
植物状態等とされる人々であっても、健康な人に近い脳のネットワークを保持している場合があるという研究結果が発表された。「テニスをしているところを想像させる」試験や、脳波分析について紹介。 WIRED.,2014.10.20

中国人科学者、天然タンパク質の複製方法を開発

2014年11月21日 | 酵素・蛋白質・ペプチド・核酸

中国科学技術大学生命科学学院の劉海燕教授、陳泉准教授の研究チームは、タンパク質研究で重要な進展を実現し、特定のターゲット構造を持つタンパク質の全配列を一から設計した。研究成果はこのほど、英科学誌ネイチャーコミュニケーションズに掲載された。科技日報が伝えた。

両氏の研究チームは3種の異なる天然タンパク質の空間構造を設計目標とし、4つの安定した展開構造を持つ人工タンパク質を生成した。さらに核磁気共鳴により、2つの人工タンパク質の溶液構造を解析し、その実際の空間構造が設計目標と一致することを証明した。人民網日本語版 2014年11月20日


遺伝子組み換え蚕、活性タンパクの量産化を可能に

2014年11月21日 | BioTech生物工学 遺伝子工学
西南大学蚕ゲノム生物学国家重点実験室が19日に発表した情報によると、Fib-H遺伝子を取り除くことによって得られた絹糸腺により、蚕に人工合成シルクタンパクを作らせることが可能になった。これは世界でも初の快挙だ。重慶晩報が伝えた。人民網日本語版 2014年11月20日


シロアリの女王が単為生殖で後継者を産む仕組みを解明

2014年11月21日 | 医療 医薬 健康

 シロアリの女王が、雄を必要としない「単為生殖」を行って女王の後継者を産む仕組みの一端がわかった。京都大の松浦健二教授らの研究チームによって研究論文が17日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表された。


 シロアリ女王は雄と交尾して有性生殖によって働きアリや羽アリを産むが、次世代の女王を産むときだけ単為生殖により、自分の遺伝子だけを残す。自分の遺伝子を残そうとする雄が積極的に女王に接触して交尾もするのに、なぜ単為生殖できるのか不明だった。 バイオの杜 2014年11月18日

特別な機器がなくても30分で判定できる、エボラ感染検査法を開発

2014年11月21日 | 医療 医薬 健康
 エボラウイルスの感染を効率的に判定する手法を長崎大・熱帯医学研究所の安田二朗教授が開発した。従来の方法と比べると、特別な機器が不要で判定時間も2時間から30分に短縮できるという。


 エボラ感染の検査は特定の遺伝子を増幅して判定するが、従来はDNAを増幅するPCR法を用いていた。安田氏が開発した方法ではRT-LAMP法を用いることでRNAから遺伝子を増幅、検出する。増幅するために温度を何度も変える必要があるPCR法に比べ、RT-LAMP法では温度一定で増幅することができ、さらに反応時間も短くてすむ。バイオの杜 2014年11月20日