山形の実家で経営していた理髪店「アンデラ美津和理容所」を解体することになり、先週山形に帰ってきました。
昭和24年建築のふるーい建物。
下水道工事のため店舗前の道路を掘り返すことになり、それに伴って理髪店の廃業、店舗も解体をすることになりました。
下の写真は昨年の夏ごろの写真。小さく刈り込んだ銀杏の木も、樹齢50年ほどになるものです。
赤青白の床屋サインポールも、だいぶ昔に壊れて無くなってしまいました。
わざわざ東京から写真を撮りにくる人や雑誌の取材もあったりして、けっこうあちこちに知られていたようです。
93歳の祖母やお嫁に来てからずっとこの理髪店で働いている母には思い出が山ほど詰まった建物ではありますが、今度大雪が降ったら崩れてしまう可能性もあり、
昨年暮れから今年にかけて祖母を説得し、いよいよ今月に入って解体ということになりました。
拙僧にとっても幼いころからの思いでいっぱいの理髪店。三丁目の夕日に出てきてもおかしくないような、レトロモダンな建物でした。
そのうちまとめて写真をアップしようと思っていますが、更地になった地所を前に「こんなに狭かったっけ・・・?」と妹とふたり、ちょっと寂しい想いを抱いたことでありました。
解体最中の様子は写真でしか見る事ができなかったのですが、現場に居合わせたらけっこう辛かったかも知れません。
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法類のお弟子さんがまもなく永平寺に上山するのですが、この2月いっぱいまで倫勝寺に朝の坐禅と勤行の練習に来ています。
昨年は修行専用の食器の使いかた、着物や法衣の着付けなどの練習でしたが、今年に入ってからは週に5日程の割合で、朝7時からの坐禅、そして勤行に参加しています。
その彼の師匠に、雪見舞いをかねて現況の報告に行って来ました。
お寺のある場所は山形県内でも豪雪地帯で知られる尾花沢市の高橋地区。
さすが花笠音頭に「雪をながむる尾花沢」と謡われるだけあって、すごい雪の量。
実家のお寺から車で1時間ほどのところなのですが、車を走らせるにつれてみるみる積雪量が増えていき、あっと言う間に下のようなありさま。
道の両端がどこにあるかわからないほどです。吹雪になったら、まったくホワイトアウト状態・・・。
夏場であれば道を間違うこともなくスイスイ走れるのですが、雪の壁ばかりですので道に迷ってしまいました。
こうなると雪はもういらないよなあ・・・・
当然ですが、車は入れませんし、除雪機も、大型農耕車両のような頑丈なものでなければ役に立ちません。
冬場の雪かき、雪掘りで腰を痛める人が出るのは当然です。
冒頭は本堂前の写真。雪が多すぎて、本堂前にたどりつけません。
本堂の屋根まで、楽々歩いて登れます・・・・・・・・・・うひゃあ・・・・
昨年はもっと多かったとのこと。本堂の屋根のてっぺんが見えなかったそうな・・・・・\(◎o◎)/!
行方不明になった人が春先に軒下から出てきたという話も、頷けます。
どうかくれぐれも、雪で身体を壊さないように気をつけてお過ごしくださいませ。
で、今回は久しぶりにあらきそばさんに行って来ました。
かつ丼にもつったえ肉そばにも眼をくれずに、まっすぐあらきそばさんへ。
変わらぬ味に心和ませつつ、母、祖母、そして妹の4人で、あらきそばセットを堪能してきました。
蕎麦の写真は以前にも紹介しましたので、今回は上がり口の囲炉裏の写真。相変わらず落ち着いたいい雰囲気です。
ウチの床屋のことを雑誌で見ていたようで、解体してるんだよ、というと、壊す前に一回行ってみたかったなあ、と残念がることしきり。
古い建物を保存しながら使っていくのは、なかなか大変なことです。
あらきそばさんのような古民家などは、メンテナンスに本当に手がかかっていると思います。
昔の建物って、いいものです。
アンデラもそうでしたが、いろんな人たちが過ごしてきた時間がその中に宿っているような気がします。
喜び、悲しみ、笑い声や怒鳴り声(ウチの祖父は短気でよく怒鳴ってました)・・・・
今度帰ったら、アンデラの古い写真を探してみよう。
今日はここまで。
さんぜのまなざし goo別院 1302
以前は母親から「わざわざ東京から写真撮りに来た人がいるよ」と聞いておりました。
奇特な方がいるなあと思っておりましたが、まさかこんな形でコメントいただけるとは思いませんでした。
心よりお礼申し上げます、涙が滲みます。
既報の通り、地元の方々にも大変愛された床屋でありましたが、建物の老朽化が激しく、また93歳になりました祖母やその面倒をみる母親もまた立派な後期高齢者でありますので、
店の前の下水道工事、道路工事を潮に閉店することとなりました。
わざわざ写真を撮りに来てくれて、顔も剃っていったんだよ、なんかうれしかったね、と今回のブログの事を話したら母親が申しておりました。
「ガッタ」誌に掲載されたアンデラと2人の写真は、家族にとって大変うれしい驚きでありました。
私と妹だけではありますが、アンデラと白衣を着た祖母や母親の姿は、心の世界遺産でありました。
2人だけの世界遺産だったのですが、いもさんのようにアンデラ世界遺産に共感してくれる人がいると思うと、営業していた64年の歩みはダテじゃないぜ、と心中誇らしく思っております。
ありがとうございました。
そのうちまとめて写真をアップします。
その時はまたご覧くださいませ。
ところでウチの母親、顔そり上手だったでしょ?
羽毛で顔を剃っていくような、柔らかくカミソリをあてるそのテクニックは地元じゃ名人と言われた人ですから。
山形市出身、現在は東京在住の者です。
建築好きなもので、地元の姉が送ってくれた
「gatta」を見て、アンデラさんに訪問しました。
床屋さんなので、♀のわたしはどうしよう
と、思い「顔そりしてください!」と
お電話しました。
快く引き受けて下さった上に、
お茶請けや、手編みのコースターまでいただきました。
昨年は行くことが出来なかったので
今年こそは、と思っていたのですが残念です。
2011年の9月に訪問した時のものではございますが
よろしかったら御覧下さいませ。
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