12月18日に助け合い托鉢を行います

「他己～分かち合いの喜捨～」

少し前「そんなの関係ねぇ～」というギャグが流行りましたが、近頃では聞かれることも無くなりました。
むしろ最近は、人と人、人や世界とのつながりを意味する「絆（きずな）」という言葉をいろんな場面で耳にします。
時代の空気や人々の思いがそうした流行り言葉の変化にも表れているのでしょう。
そういえば、ある方も「友愛」という言葉を盛んに喧伝していますね。

さて、仏教ではこの世界、この宇宙のあらゆる存在は、互いに関係しあうことによって成り立っていると説き、この真理を「縁起」と言います。
言い方を変えれば「関係なくして存在なし」ということです。
また、この宇宙のすべての存在はバラバラにあるのではなく、関係しあいつながりあって一体であると説きます。
だから、実はこの世界に自分と関係のないことなど何一つないのです。

「私」と「あなた」

「自己」と「他者」

現れの上では別々に見えても、仏様の眼から見れば、両者にハッキリとした区別はありません。
しかし、私たちは、自分と他人の区別にこだわります。そして、それが行き過ぎていつしか他を差別する心を持つようになります。
また自分の利益に執着して他を顧みない、それどころか、他の利益を力ずくで奪おうとさえします。
そうなると我利我利（ガリガリ）亡者となって、仏の心からはどんどん遠ざかるばかりです。

道元禅師は、「他者」の代わりに、「他己」という言葉をお使いになりました。
この「他己」という言葉には「己」が含まれており、他者の中に自己があり、自己の中に他者が存在していることを示しています。
つまり、仏様の眼から見れば、自分と他人（自己と他己）に本質的な区別はなく、つながりあっているということです。

さて、善意の施しを「喜捨」とも言いますが、何を捨てるかといえば、それは自分へのこだわりです。
そのこだわりが形になったものに、自分のお金や品物があります。
それらをすすんで他に施すことによって、自分へのこだわりが軽くなり、自他の区別を超えた仏さまの世界となるのです。
みんなが分かち合いの喜捨をすることによって、この世界が仏さまの世界に近づいていきます。
時代の空気を、確かな「絆」へと変えていきましょう。
世界はひとつ、宇宙はひとつ、私たちはひとつ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（平成21年度　第5教区　托鉢リーフレット）

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倫勝寺は曹洞宗神奈川県第２宗務所第５教区に属する寺院です。

第５教区には泉区、戸塚区、瀬谷区、栄区、港南区、藤沢市と鎌倉市の一部の曹洞宗寺院が登録されています。

この第５教区の有志寺院が協力し、毎年末に歳末助け合い托鉢を行っています。
（昨年の様子はこちらから）

今年第2回目の托鉢は、12月18日金曜日午後2時ころから、大船駅周辺で行います。ご協力をよろしくお願いいたします。
（今年第１回目の様子はkamenoさんのブログからどうぞ）

私達が皆様からお預かりした義援金は、日本赤十字社等を通じて援助が必要な方へ届けさせていただきます。

なお、倫勝寺・鳳倫閣の１階ロビーにも募金箱が設置してありますので、お志のあるかたはご喜捨をよろしくお願いいたします。

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キャンドルナイトのおしらせ

当日は夕方から大船観音寺でキャンドルナイトも行われます。

キャンドルナイト in 大船観音 2009 Winter
　～平和の火を心に灯す～ 2009年12月18日(Fri) 17:00～20:30 キャンドルナイト

場所：大船観音寺　JR大船駅西口より徒歩5分

入場：無料（キャンドル代 500円）

主催：ゆめ観音実行委員会 　　Tel 0467-43-1561

お近くの方はどうぞご参加ください。詳しくは以下のブログをご参照ください。

公式サイト　http://soto-zen.net/yume

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今日のおまけ

私が「やっぱり都会だなあ」と思うとき（２）

所用で新宿方面にいってきました。めずらしく、夫婦２人、しかも電車です。
ラッシュを避けたものの、電車は結構満員状態。結局、目的地まで立ち通しでした。

普段は、仏様しかいない静かな生活しているので、たまに銀座とか横浜とかに出かけると結構緊張します（ここからして、もうダメね）。

やっとこ用事を済ませて、子どものおやつになんか買って帰ろうか、ということで、梵妻といっしょに新宿伊勢丹へ。

初めての伊勢丹、です。伊勢丹デビュー。おお、おれもついに都会人になったか、なんてね。

全館、無いものは無い、さすが百貨店。服のサイズの取り揃えも、横浜の倍はあるかも（梵妻・談）・・

食品売り場へ・・・いったら、圧倒されました。

伊勢丹、すごいです　(＠_＠;)　
ここ何年か探し続けていた香辛料も見つかり、気分は最高です♪

横浜そごうもすごいけど、こっちはもっとすごいかも。特にスイーツ系の充実度。

甘いもの好きには、たまりません、目移り、する、する・・・・で、ちょっとだけ写真撮らせてもらいました。

冒頭の写真はお土産に買って帰ったマカロン。
いやあ、美味しいのなんのって・・・・もう・・ハア・・・・・(^^♪

下はバームクーヘンのタワー。

黄粉や餡などを自分でつけて食べるお団子。餡子好きにはこりゃたまらん・・・（＾－＾）



ウハウハしながら写真撮ろうとしてたら、売り場のお姉さんに、眼で「だ・め・よ」って言われてしまいました。

エスカレーターのわきのディスプレイも凝っていて、前回に続いて、さすが都会だなあってまた思ってしまった住職でした・・・

興奮冷めやらぬまま、帰りはＪＲの湘南新宿線で東戸塚まで４０分あまり。
降車した２人の第一声は「東戸塚って、のんびりしてていいねえ～」でした。

今日はここまで。