臘八摂心会が行われました
既報の通り、12月1日から7日までの1週間、倫勝寺では朝の坐禅会、摂心が行われました。
(摂心については、こちらをご覧ください)
早朝にもかかわらず、この1週間を皆勤で参禅された方は3名。
そのほかにも3回4回と出席される方もおられました。
倫勝寺の摂心の差定(次第のこと)は以下の通り。
午前6時30分止静(坐禅始め)
7時 抽解(休 憩)
7時10分止静(坐禅再開 坐禅中法話)
7時40分放禅(坐禅終了)
引き続き 朝のお勤め
本尊上供(般若心経)
檀越回向(大悲呪)
福寿無量諷経(消災呪)
尊宿諷経(大悲呪)
期間中は日曜日(今年は6日)の朝だけですが、参加の方々とお粥を頂いています。
朝6時半の止静なのですが、なかには6時前に到着し、一人兀兀(ごつごつ)と坐禅を組む方もいらっしゃいました。
早朝は交通手段がありませんから、歩いてくるしかないのですが、聞けば5時10分には家を出てくるとのこと。
ほんとうに頭が下がります。
そんな熱心な方々に支えられて、住職も摂心の一週間を無事に過ごすことができました。
總持寺を開かれた瑩山禅師さまが、檀信徒の支えによって我らの修行は成就するのだよ、とお示しくださっていますが、まさにその通りだなあ、と感じる次第です。
また、6日の午後には倫勝寺も所属する曹洞宗神奈川第2宗務所第5教区の主催で「ちょっぴり摂心」が行われました。
ここ数年、この教区では臘八の期間中に寺院中心の坐禅会を行っています。
住職も自分一人では坐ることは多いのですが、こうやって大勢の中で坐らせていただくと、また緊張感が違いますし、倫勝寺の坐禅会では、時計を見たり、話をしたりですので、坐っているようで坐っていないことのほうが多いのです。
ですから、こうやって僧侶が集まり、短い時間でも一緒に坐禅ができるというのは、非常に有難いことです。
ちなみに今年は上永谷の貞昌院様を会場に坐禅会を行わせていただきました
教区摂心会
日時:12月6日(日) 午後2時半本尊上供 同3時止静 以下差定どおり (途中参加・退出可能です)
会場:貞昌院様書院
講師:貞昌院住職・亀野哲雄老師
差定:
2時30分 本尊上供 導師:貞昌院様
3時 止静(しじょう・坐禅はじめ) 1坐目
3時40分 経行(きんひん・坐より立って、ゆっくり歩きます)
3時50分 抽解(ちゅうかい・小休止のこと)
4時 止静 2坐目
4時40分 経行
4時50分 抽解
5時 止静 3坐目(提唱・老師からお話をいただきます)
5時40分 抽解
6時 止静 4坐目
6時20分 普勧坐禅儀(ふかんざぜんぎ・道元禅師の書かれた坐禅の指南書)拝読
更点(時間を知らせる太鼓や鐘の合図)
開静(かいじょう・坐禅終了の合図)
7時 放禪(禅堂での坐禅終了)
非常に充実した坐禅会でした。
参加された皆さん、そして会場をご提供いただいた貞昌院さま、ありがとうございました。
心よりお礼申し上げます。
さて、翌8日は成道会。
檀務の為、早朝一人で楞厳呪をお唱えすることになってしまいましたが、それでもやはり出山の釈迦像を拝しながらの読経は有難いものです。
ちなみに、倫勝寺の出山の釈迦像は「狩野常信」が描いたといわれるもの。しみじみと有難いお姿です。
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今日のおまけ
貞昌院さんでは、たくさんの寒椿が咲いていました。また、「如是庵」という茶室もあって、禅宗らしい静寂の中で坐禅させていただきました
茶室の前に水琴窟が設置してありました(灯篭の手前にある茶色のものです)。
この水琴窟の音色が、坐禅中の耳に実に気持よく響いてきます。あまりの気持ち良さについ、うとうとと…
きょうはここまで。