二月ももう20日になりました。
もうすぐ天皇誕生日。
もうすぐ愚息の永平寺上山日。
遅々として進まない上山荷物の準備に若干苛立ちながら、自分が永平寺に修行に出た22歳のころを思い出します。
修行の何たるかも、というより何がなんだかわけがわからず、あれこれ準備して名前書いて荷物まとめて永平寺に送って・・・
とりあえず法衣の着方さえできればなんとかなるだろう、とたかをくくっていたのでした。
応量器(雲水の食器)の使い方など、誰も教えてくれません。
これも、なんとかなるだろうと思っていました。なめてましたね、馬鹿な私です・・
ごはん食べられなくて、一週間で10キロ痩せてヘロヘロになるなんてね…😞
上山威儀を調えて(雲水の格好をして)永平寺門前に来なければならない、と上山者心得(上山者の取説)に書いてあっても、
農協勤めの師匠は上山威儀がよく解らず頭をひねるばかり。
最後は「永平寺に行って教えてもらえ」
しかたなく頭髪剃って唐草模様の風呂敷に法衣や雲水用具一式を包み、作務衣で地藏院にいったら、古参の雲水に呆れられた私でした・・・
あたりまえ、ができていないワタシでした。
応量器のつかい方も、上山威儀も、永平寺に行ってからのことも、駒澤の同級生に聞けばよかったのにね・・・
ヘンなプライドが邪魔して、そういうことができないワタシでした。
この「ヘンなプライド」が永平寺上山後、あれこれと厄介ごとを招くことになるとは思いもよりませんでした・・
旦過寮(上山後、永平寺になれるため1週間ほど滞在し、日常生活の基本指導を受ける場所)に4週間近く詰めることになったのも、
たった1週間で10キロやせたのも、このヘンなプライドのせいでした。
亡くなった師匠の弟子を想う気持ちを、今しみじみと感じている私であります。
こども自然公園(大池公園)も倫勝寺も、梅が見頃になりました。
今日はこれだけ。