さんぜ通信

合掌の郷・倫勝寺のブログです。行事の案内やお寺の折々の風光をつづっていきます。 

花、ハナ、はな

2010-05-12 23:33:58 | 倫勝寺の日々



先日教区の花まつりがおこなわれた龍宝寺さまの先代住職様は、
訪れる方々の目と心を楽しませ、癒されるようにと境内にたくさんの花々を植えられました。

特に芍薬の栽培に熱心になられたようで、とてもたくさんの色、種類が植えてあります。

現方丈様の代になられてからもその思いはしっかりと受け継がれ、毎年この時期は見事な花を咲かせてくれています。

花まつり法要の時は天候不順のせいで、残念ながらまだつぼみのままだったのですが、10日に所用で伺ったときは花が咲きはじめていました。


    

芍薬

牡丹が「花王」と呼ばれるのに対し、芍薬は花の宰相、「花相」と呼ばれる。
ボタンが樹木であるのに対して、シャクヤクは草である。そのため、冬には地上部が枯れてしまい休眠する。
ボタンの台木として使用されるが、シャクヤク自体の花も美しく、中国の宋代には育種が始まった。
江戸時代には「茶花」として鑑賞され、品種改良も行われた古典園芸植物でもある。
また熊本藩では武士の素養として園芸を重要視し、奨励された。
特に六種類の植物が盛んに栽培、育種され、これを「肥後六花」と総称するが、キク、朝顔、椿等と共にシャクヤクもそこに加わっている。
この熊本で育種された系統を「肥後芍薬」と呼ぶ。
これを含め日本のシャクヤクは一重咲きが中心で、特に雄蕊が大きく発達して盛り上がり花の中央部を飾るものが多く、全般にすっきりした花容である。
この花型を「金蕊咲き」と呼び、海外では「ジャパニーズ・タイプ」と呼んでいる。
花の形は「一重咲き」「八重咲き」「翁咲き」などがある。
株分けで増やすことが一般的。

    

シャクヤクまたは近縁植物の根は、消炎・鎮痛・抗菌・止血・抗けいれん作用がある生薬であり、日本薬局方に収録されている。
生薬名「芍薬」(シャクヤク)。初出は『神農本草経』。
漢方ではポピュラーな生薬で葛根湯、十全大補湯、芍薬甘草湯、大柴胡湯、当帰芍薬散など多くの漢方方剤に配合される。
根には配糖体であるペオネフリン、アルカロイドであるペオニンが含まれる。
現在、中国では芍薬を赤芍と白芍とを区別して用いている。一時期、赤花を赤芍、白花を白芍としたり、
野生品を赤芍、栽培品を白芍としたりしたが、外皮をつけたまま乾燥したものを赤芍、外皮を取り去って乾燥させたものを白芍とするのが正しい区別である。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


芍薬はきれいなだけでなく、いろんな薬効があるんですね。
先代住職さまはいろんなことに精通していらっしゃいましたし、幼稚園も併設されていますから、
何かの時に役立つようにと考えて栽培されたのでしょうか。









芍薬の蕊の湧き立つ日向かな  太祇

   


裏側を見ると、蟻が休んでいたりします。生命はいつも助けあい、お互い様、です。



そのほかにも、たくさんの花が咲いていました。みんな瑞々しく、可憐です。



併設してある玉縄幼稚園から、元気な子供たちの声が聞こえていました。

ほんのちょっとの時間でしたが、心休まる時間を過ごさせてもらいました。







今日はここまで。



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