僕がこの映画を見るきっかけを作ってくれたのは、
楽器演奏をつうじてのある友達でした。
その友達が僕のために企画し、地元を案内してくれた
「横浜・光と影のツアー」に参加しました。
彼と僕、ふたりでの横浜自転車巡りは、
観光地として紹介されないヨコハマを堪能でき、じつに刺激的でした。
例えば、作家名の入った彫り物を背中に施した人と
触れ合いながら水と戯れた昼下がりの市営水泳場。
寄場のおっさんたちにまぎれて街頭テレビで競艇の オッズを眺めた寿町。
こんな立て看板が今だにある黄金町周辺。
このあたりをふたりで散策していた頃だったか、
横浜で伝説となっている人物の話を聴いたのです。
彼が話してくれた人物は、とても興味深く、
実際に 存在しているならば是非会いたいと思ったものです。
なんでも、白塗りの老婆がつい最近まで伊勢佐木町 近辺に出没していて、
彼女は米軍相手の娼婦だったが 今も白いドレスを着て現役なのだとか・・・
その異様を見た人からメリーさんとか呼ばれていて、
街に立つ姿を最近は見かけないとか・・・
都市伝説のようで、またおとぎ話のようで、
ただでさえ 異国情緒あふれる横浜巡りの雰囲気をいっそう盛り上げる
挿話として憶えていましたが、この映画の存在を最近知り、
その伝説のような話が、僕のなかで急に現実味を増して 感じられるようになったのです。
映画の中でメリーさんゆかりの人物がうたった 「マイ・ウエイ」は、
いままで僕が聴いたどの「マイ・ウエイ」より深く心を打ちました。
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