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5月10日(月)多様な新緑

2010-05-10 17:31:31 | ★(は)のお父さんの閑話365日(転載)
5月10日(月)多様な新緑

閑話を休んだ2日間上京していた。新幹線に乗ったのは何年ぶりだろう。車窓から眺めた新緑が眩しく目にしみた。萌え出た若葉がいちばん美しい季節である。先日利用したタクシーの運転手が緑が多い東北大学・川内キャンパス付近を走りながら、一年中でいちばん好きな季節だと言っていたが同感である。

新緑と一言に言っても仔細にみれば千差万別である。銀色に輝く緑、黄色に近い緑もあれば、赤味がかった緑もある。それぞれを的確に現す日本語があるはずであるが浅学にして多くを知らない。そしてその多様な緑が一刻も同じ色に止まることなく、やがて深緑に変って夏を迎える。

われわれは何の不思議もなく眺めているけれども、このような樹木の装いの変化は、四季がはっきりしている地域でしか体感できない貴重なものなのだろう。年中濃い緑が支配する熱帯や亜熱帯では、落葉樹が一斉に芽吹く季節の感動は味わえないように思えるのである。

樹木の緑ばかりではない。草の緑も変化に富んでいる。トリアシショウマの赤い芽だし、クサソテツの淡い緑、フキの葉の深緑など、どれ一つとして同じ緑はない。一括りにされた多様な緑が目に飛び込んでくると、それを文字でどう表現すればいいのか戸惑ってしまう。

画家や優れた文学者ならそれを表現する術を知っているのだろうが、小生はただ美しい、きれいだと思うだけなのは情けない。おいしいものを食べて「おいしーい!」としか表現できない人と同じだ。それは食べ物に対する一種の冒涜である。それと同じように新緑をみてただ美しいとしかいえないのは、感性の欠如であると同時に自然の色彩の多様さに対する冒涜であるような気がして、シュンとしている。

5月7日(金)ギリシャの波紋

2010-05-07 13:14:57 | ★(は)のお父さんの閑話365日(転載)
5月7日(金)ギリシャの波紋

地球は狭い。ギリシャの経済危機がユーロ圏を揺さぶり円高が進み世界的な株安に波及した。地球上のどこかで起こったことがすぐ日本にも影響してくる。その意味で地球は狭くなったとつくずく思うのである。

経済のことはよくわからない。けれども円高は輸出を鈍らせ、株安はせっかく持ち直しかけている景気の足を引っ張りかねないことぐらいは想像できる。株安は企業年金にも暗い影を落としている。年金資産の運用益が予定を下回り、年金財政が破綻しかけているケースが多いと聞く。

企業年金はともかく、国の年金の方は大丈夫なのだろうか。高齢化が進んで年金を受け取る人はどんどん増えている。一方、その年金を支えている働く人が減少し、企業の体力も落ちているから、国が税金でてこ入れしない限りこちらも楽観は許されない。

若い人たちは自分たちが老人になったとき、果たして年金がもらえるのかどうか危ぶむ声が多く聞かれる。若い人に老後の心配をさせるのは由々しき問題だ。国は当てにならないから自分の力で老後の備えをする人もいるだろうが、それが可能なのは一部の恵まれた人だけで、大部分の人はろくな蓄えも出来ないうちに職を離れることになる。

せっかく世界一の長寿国になっても、老後の生活に不安が付きまとうようでは一流国とはいえない。年金改革の話はどうなっているのだろう。

*8日と9日の閑話は休みます。

5月5日(水)見通しの甘さ

2010-05-05 15:05:01 | ★(は)のお父さんの閑話365日(転載)
5月5日(水)見通しの甘さ

鳩山首相が就任後初めて沖縄を訪問し、仲井真知事と高嶺県議会議長らと会い普天間飛行場の一部機能を県内に移設させる方針を伝えた。首相は移設計画の全容をまとめて説明したわけではないが、徳之島も移設先として検討していることを認めた。

鳩山首相の一連の言動、行動をみていて思うのは、首相は誠実な人柄ではあるが政治家としては落第、失格であると言うことだ。沖縄の負担を軽減したいという姿勢は正しいと思う。しかし思ったことを実現可能性を良く検討しないうちに軽々しく話すのは良くない。

沖縄県民に普天間飛行場の県外あるいは国外移設の夢と希望を抱かせたのは首相自身だったのではないか。それが県外移設を求める9万人の大集会となって現れた。

昨日の沖縄訪問で、首相は「抑止力という観点から(国外移設は)難しいという思いになった」と言い「沖縄にも負担をお願いしなければならない」と述べた。多くの沖縄県民はその発言を「何を今さら」という感じで受け取ったのではないか。

日米安保条約で縛られている限り、全部県外・国外に簡単に移設できないことは政治家ならずとも知っていたはずである。首相が本当に県外移設が出来ると考えていたのであれば、夢見る人であり、見通しが大甘だったと言わざるを得ない。

地元沖縄で総スカンを食らい、一部機能移設先と名指しされた徳之島の反発を買い、首相の5月末決着の約束はお先真っ暗である。残された時間は少ない。さてこれからどうするのか。首相は何度でも沖縄に足を運び説得を試みるらしいが、それで納得してもらえると思っているとしたら、これも見通しが甘すぎる。誠意を見せれば納得してもらえるなんて、お人好しの坊ちゃん政治家が考えそうなことだ。誠実さはときに人を裏切ることになる。

5月4日(火)みどりの日

2010-05-04 17:19:36 | ★(は)のお父さんの閑話365日(転載)
5月4日(火)みどりの日

一日と言えないほど草木の緑が濃くなる。今日は「みどりの日」だ。この休日は確か4月29日の昭和天皇誕生日が変身したものだったが、29日が「昭和の日」に衣替えした関係で5月4日に追いやられたのだったと思う。経緯はどうあれ連休が増えることはいいことだ。

今朝畑の片隅にアスパラガスが5本出ているのを見つけた。大ききものは25cmほどに伸びているから数日前に出てきたのだろうが気づかなかった。傍らのギョウジャニンニクが幅広い葉の間から蕾をもたげてきた。薄ピンクの葱坊主のような花を咲かせる。

カリンの蕾も膨らんできた。これもピンクの可憐な花である。今年は花数が多いようだ。去年実成りが少なく一休みしたから今年は豊作になるかもしれない。白と紫のイカリソウも花盛りになった。

コンパクトに仕立てているフジも今年は蕾をたくさんつけた。今朝数えてみたら80数個ある。樹高が低いので花房が地面に届いてしまうが、下から見上げるように藤棚を作ったらどこまでも伸びるから盆栽風に切り詰めて楽しんでいる。

地べたを這い回り放っておくとはびこって始末に困るツルニチニチソウが鮮やかな藤紫色の花を開いている。繁殖力旺盛な点ではジャノヒゲといい勝負で、邪魔にならないところでは二者を競合させている。今のところどちらが優勢ともいえないが、花は前者、実はジャノヒゲが美しく平和共存できるならそれに越したことはない。

今日もいい天気のようだ。久しぶりに裏山の散策に行ってみようか。それとも少し遠いが水辺公園にしようかな。

5月3日(月)平和憲法

2010-05-03 15:31:33 | ★(は)のお父さんの閑話365日(転載)
5月3日(月)平和憲法

今日は憲法記念日である。普段は憲法があることすら忘れて暮らしているが、戦後の日本が平和で繁栄できたのは平和憲法と称される現行憲法に負うところが大きい。現行憲法は基本的人権、国民主権、一切の戦力と戦争放棄を謳い、徹底した平和主義、三権分立を根本特質とした世界に冠たる憲法だと思う。

自由にものが言えなかった戦前を知らない大多数の国民は、現行憲法のありがたさを本当に分かっているのだろうか。1945年日本はポツダム宣言を受諾して無条件降伏した。ポツダム宣言には、軍隊の解体、民主主義の復活、主権在民、言論の自由など、現行憲法の土台となる考えが明記されていた。

天皇の地位の扱いなど紆余曲折はあったが、現行憲法はその考えに基づいてアメリカ主導で制定された。徹底した平和主義、戦力の放棄はその後朝鮮動乱、ベトナム戦争などアジア情勢の大きな変化で試練を受けることになる。

アメリカは朝鮮動乱もベトナム戦争も日本を基地として戦った。もしも日本に軍隊があれば当然利用しただろう。でも平和憲法があったお陰で日本は戦争に直接巻き込まれることがなかった。それどころか日本は戦争特需で潤い、戦後の復興が進むことになる。

アメリカはおそらく日本に平和憲法を押し付けたことを悔やんだだろう。1950年6月、朝鮮動乱が勃発して日本占領のアメリカ軍が手薄になり、アメリカは日本国内の治安維持のためと称して日本政府に軽武装の警察予備隊創設を認めた。これが今の自衛隊の前身になる。平和憲法の手前大ぴらに軍隊を作るわけには行かなかったので警察予備隊なんて訳の分からないものを作ったわけだ。

そうして日本はアメリカ公認でヤミの武装を始め、なし崩しに戦力なき軍隊は大きくなって行くが、今までのところ平和憲法の根幹を揺るがすまでには至っていない。タカ派の暴走を抑える意味でも現行憲法は機能していると思う。

今日も絶好の行楽日和。GWで浮かれ騒ぐことが出来るのも、みんな平和憲法のお陰だと感謝して過ごそうではないか。