SF傷だらけの天使 85話
よう子
「飛行機ですか?」
「飛行機は、魂が浮いて不安定になるので、あまり乗らないようにしています。新幹線です」
「魂が浮く?」
「はい。浮いて、気分が悪くなってしまうんです」
アキラ
「あゆみちゃん、はい、焼き芋」
「それじゃあ、失礼します。また来ます」
きょん姉さんは、あゆみを乗せて、ドームハウスに帰って行った。
「高野山大学を見てみたいわ」
「いいわよ、行きましょう」
高野山大学に着いた。
「ここよ」
「わ~~あ、大きいわ~~。食堂は、どこかしら?」
守衛さんらしい人が、セグウェイに乗ってやって来た。
「何か御用ですか?」
「この子の母親が、ここの食堂で、今日から働いているもので、この子が見てみたいと言うもので」
「あっ、そうですか。そちらのロボットは?」
「わたしのロボットと、この子のロボットです」
「ああ、通常の補佐ロボットと、高野山警察の番犬ロボットね。それなら、いいでしょう。じゃあ、案内してあげましょう。ついてきてください」
食堂の前に案内された。
「食堂は、ここです」
「あゆみちゃん、ここだって」
「わ~~あ、ママは、ここで働いているのね」
「そうよ」
「写真を撮ってもいいですか?」
「ああ、いいですよ」
きょん姉さんは、写真を撮ると、高野山大学を出た。コンビニで、写真データを印刷すると、あるみに手渡した。
「わ~~あ、どうもありがとう。今日子おねえちゃん」
「きょん姉さんって、呼んで」
あゆみは、大声で言った。
「はい。きょん姉さん!」
ドームハウスに着いた。程塚隆二が、公園で体操をしていた。
「やあ、きょん姉さん。二度目ですねえ。器用に、あゆみちゃんを乗せて、どこに行ってたんですか?」
「あゆみちゃんの靴を買いに行って来ました」
「買ってあげたんですか?」
「はい」
「じゃあ、僕が代金を払いましょう」
「いいんですよ。お別れのプレゼントですから」
「お別れ?もう帰られるんですか?」
「はい、これから」
「どこなんですか?」
「福岡の博多です」
「それは遠いですねえ、折角、お友達になれたのに」
「ドームハウスのことで、連絡するかも知れませんので、そのときはよろしく」
「じゃあ、電話番号とメールアドレスを教えておきますね」
姉さんは、スマホにメモした。
「じゃあね、あゆみちゃん!」
「もう行っちゃうの、きょん姉さん?」
「うん」
「また来てください」
「ええ、きっと。お借りしたセグウェイ、どうもありがとうございました」
「駅まで乗っていけば?あとでクルマで取りに行きますから」
「ここまででいいんです」
「じゃあ、クルマで送りましょう」
「ゆっくりと、高野山の風景を眺めながら帰りたいんです」
「ああ、そうですか・・」
隆二
「それでは、お気をつけて!」
「あゆみちゃん、隆二さん、さようなら~~!」
きょん姉さんは、手を振りながら去って行った。
「きょん姉さ~~~ん、さようなら~~~!」
あゆみちゃんは、涙を流しながら、しきりに手を振っていた。
「きょん姉さんは、行ってしまったねえ~~」
隆二は歌いだした。
さよなら は 別れの言葉じゃなくって 再び会うまでの遠い約束~~ ♪
「隆二さん、それ何の歌?」
「薬師丸ひろ子の歌」
「ふ~~~ん。わたしは、やっぱり、たぬきさんの歌のほうがいいわ」
あゆみは歌いだした。
負けるな 負けるな おっちょこちょいに負~~けるな ♪
「おっちょこちょい、じゃないでしょう。和尚さんじゃないの?」
「へへへ~~」
「じゃあ、僕も帰って、仕事をするか」
「もう行っちゃうの?」
「うん。ドームくんと遊んでいなさい」
「は~~~い」
「ドームくん、頼んだよ!」
「分かりました。隆二さん」
その頃、きょん姉さんは、高野山の街並みを見ながら、時速3キロの福之助と、同じスピードで、高野山駅に向かって歩いていた。
甲斐バンドの≪翼あるもの≫を歌っていた。
「飛行機ですか?」
「飛行機は、魂が浮いて不安定になるので、あまり乗らないようにしています。新幹線です」
「魂が浮く?」
「はい。浮いて、気分が悪くなってしまうんです」
アキラ
「あゆみちゃん、はい、焼き芋」
「それじゃあ、失礼します。また来ます」
きょん姉さんは、あゆみを乗せて、ドームハウスに帰って行った。
「高野山大学を見てみたいわ」
「いいわよ、行きましょう」
高野山大学に着いた。
「ここよ」
「わ~~あ、大きいわ~~。食堂は、どこかしら?」
守衛さんらしい人が、セグウェイに乗ってやって来た。
「何か御用ですか?」
「この子の母親が、ここの食堂で、今日から働いているもので、この子が見てみたいと言うもので」
「あっ、そうですか。そちらのロボットは?」
「わたしのロボットと、この子のロボットです」
「ああ、通常の補佐ロボットと、高野山警察の番犬ロボットね。それなら、いいでしょう。じゃあ、案内してあげましょう。ついてきてください」
食堂の前に案内された。
「食堂は、ここです」
「あゆみちゃん、ここだって」
「わ~~あ、ママは、ここで働いているのね」
「そうよ」
「写真を撮ってもいいですか?」
「ああ、いいですよ」
きょん姉さんは、写真を撮ると、高野山大学を出た。コンビニで、写真データを印刷すると、あるみに手渡した。
「わ~~あ、どうもありがとう。今日子おねえちゃん」
「きょん姉さんって、呼んで」
あゆみは、大声で言った。
「はい。きょん姉さん!」
ドームハウスに着いた。程塚隆二が、公園で体操をしていた。
「やあ、きょん姉さん。二度目ですねえ。器用に、あゆみちゃんを乗せて、どこに行ってたんですか?」
「あゆみちゃんの靴を買いに行って来ました」
「買ってあげたんですか?」
「はい」
「じゃあ、僕が代金を払いましょう」
「いいんですよ。お別れのプレゼントですから」
「お別れ?もう帰られるんですか?」
「はい、これから」
「どこなんですか?」
「福岡の博多です」
「それは遠いですねえ、折角、お友達になれたのに」
「ドームハウスのことで、連絡するかも知れませんので、そのときはよろしく」
「じゃあ、電話番号とメールアドレスを教えておきますね」
姉さんは、スマホにメモした。
「じゃあね、あゆみちゃん!」
「もう行っちゃうの、きょん姉さん?」
「うん」
「また来てください」
「ええ、きっと。お借りしたセグウェイ、どうもありがとうございました」
「駅まで乗っていけば?あとでクルマで取りに行きますから」
「ここまででいいんです」
「じゃあ、クルマで送りましょう」
「ゆっくりと、高野山の風景を眺めながら帰りたいんです」
「ああ、そうですか・・」
隆二
「それでは、お気をつけて!」
「あゆみちゃん、隆二さん、さようなら~~!」
きょん姉さんは、手を振りながら去って行った。
「きょん姉さ~~~ん、さようなら~~~!」
あゆみちゃんは、涙を流しながら、しきりに手を振っていた。
「きょん姉さんは、行ってしまったねえ~~」
隆二は歌いだした。
さよなら は 別れの言葉じゃなくって 再び会うまでの遠い約束~~ ♪
「隆二さん、それ何の歌?」
「薬師丸ひろ子の歌」
「ふ~~~ん。わたしは、やっぱり、たぬきさんの歌のほうがいいわ」
あゆみは歌いだした。
負けるな 負けるな おっちょこちょいに負~~けるな ♪
「おっちょこちょい、じゃないでしょう。和尚さんじゃないの?」
「へへへ~~」
「じゃあ、僕も帰って、仕事をするか」
「もう行っちゃうの?」
「うん。ドームくんと遊んでいなさい」
「は~~~い」
「ドームくん、頼んだよ!」
「分かりました。隆二さん」
その頃、きょん姉さんは、高野山の街並みを見ながら、時速3キロの福之助と、同じスピードで、高野山駅に向かって歩いていた。
甲斐バンドの≪翼あるもの≫を歌っていた。
空戦・袖飛車 & 空戦・石田流