六角オセロ & 右・石田流 & 目くらまし戦法

六角オセロ と 六角碁 と 将棋の浮き飛車めくらまし戦法 の考案者です

油断大敵! UFOカッパ

2021-03-26 20:20:39 | Weblog
SF傷だらけの天使 92話



ショーケン
「りゅうちゃんは、失敗することがあるの?」
「中途半端なことをやると、だいたい失敗しますね」
「そりゃあそうだ」
「人間は、必ず失敗するんです」
「必ず失敗する?」
「そうです、必ずです。プログラムをやってて分かったんです。人間は、コンピュータじゃないから、必ず間違えるんです」
「ふ~~~ん」
「だから、いつも僕は、七十パーセントの確信なんですよ」
「七十パーセントねえ」
「でも、人間には学習能力があるので、後で修正すればいいんです」
「それじゃあ、クルマの運転なんか出来ないんじゃないの?」
「クルマの運転は、実験やプログラムなんかに比べると簡単ですから、百パーセントの確信で運転していますよ。でも、用心していても、人間ですからねえ」
「油断大敵だよね」
「だから、手術なんかでは、手順を見ている助手が、必ずいるんですよ」
「なるほど。これ、まだやってんの?」
「あと十発、十分置きに」
「その後は?」
「食事」
「穀物抜きの夕食ね」笑
「自分を見つめながら、食べることが大切なんです」
「なるほどね。最近、ゴキブリが出てねえ」
「ゴキブリは、生ごみがあると、食べに出てくるんですよ。夜中に」
「台所に多いね」
「そうなんです。生ごみに毒を振りかけておくといいですよ」
「毒?」
「売っていますよ。ネットでも」
「それで死ぬんだ?」
「はい。無いときには、洗剤でも死にますよ。無臭のがいいです」
「へ~~~え、それやってみよう」
「ゴキブリは人を噛むことがあるんですよ」
「ええ、そうなの!?」
「ハチやムカデのように毒はありませんが、ゴキブリの噛む力は非常に強く、ゴキブリが噛んだ箇所から細菌や雑菌が入り込むと、アナフィラキシーショックを起こすこともあります」
「怖いねえ~~」
「人を攻撃しようとしているわけではなく、肌に付着したごみや皮膚の角質を食べようとするからなんです」
「殺さないと、駄目だねえ」
「基本的にゴキブリは夜行性で、餌を探すために活動するといわれています」
「暗くなると、出て来るんだ」
「わたしは、超音波式害虫駆除機を使っています。あらゆる虫を追い払いますよ。ムカデとかも」
「どこで買ったの?」
「ネットで買いました。安いですよ、千円くらいで。寝てるときに噛まれるそうなので、寝床の近くに置いています」
「それ、いいねえ。俺も買おうっと!」
「部屋を常に綺麗にしておくことですね」
「そういうことだね」
「ゴキブリに噛まれたことは?」
「ない。ムカデはあるよ。痛かった!」
「ムカデや蜂の針は、ガムテープで取ればいいんですよ」
「へ~~~え!じゃあ、救急箱にガムテープ、入れておこう」」
よう子
「わたしも使ってますよ。超音波の、まったく出てこなくなりました」
アキラ
「隆二さんも、UFOカッパじゃん」
「これいいですよ。両手が使えますから。傘は、避雷針にもなるから危ないんですよ」
「雷の日の傘は、危ないってこと?」
「そういうことです」
隆二を知っている近所の、UFOカッパの子供が、隆二の発明したカミナリ中和弾の迫撃砲を見ていた。
「発明家のおじさん、これなあに?」
「これはねえ、カミナリを消してしまう大砲だよ」
「うわ~~、すごいなあ~~!」
子供の目は、好奇心で輝いていた。
「これで、カミナリをやっつけちゃんだ!」
「うん、そうだよ」
「やっぱり、おじさんは凄いな~~~」
「大雨になるから、早く帰りなさい」
「は~~~い!」
高野山に、雷鳴が轟き冷たい雨が降っていた。
ショーケンが隆二に言った。
「このカミナリ中和弾、まさにブライトン・ロックだねえ~~」

https://ncode.syosetu.com/n0433gw/92/

KAI BAND ブライトン・ロック

空戦・袖飛車 & 空戦・石田流


すてきなバレリ

2021-03-26 19:54:35 | Weblog
すてきなバレリ SF傷だらけの天使 88話



きょん姉さん
「将棋って、駒組みで強さが分かるんですか?」
アキラ
「分かりますねえ。強い人ほど、駒組みが綺麗ですねえ。無駄な遊び駒がありませんねえ」
「無駄な動きもない?」
「はい、そうです」
「なんか、武道に似ていますねえ。武道も、強い人の動きは綺麗です」
「ボクシングだって、何だって、同じですよ。強い人は、無駄な動きが無くって美しい」
「そうですねえ」
「きょん姉さんの、紅流酔拳も」
「わたしは、まだまだです」
あゆみ
「わたしも、まだまだで~~す」
「将棋、、じゃあ、どっかで買ってくるかなあ」
ショーケン
「将棋だったら、りゅうちゃんもやるから、持ってるんじゃないかなあ?」
「そうかも知れないね」
きょん姉さん
「じゃあ、あゆみちゃん、買い物に行こうか」
「よう子お姉ちゃんに会えたから、もういいわ。行きましょう」
アキラ
「なあんだ、僕に会いに来たんじゃないのか」
「三人に会いに来ました」
きょん姉さん
「じゃあ、皆さん、失礼します。お仕事、頑張ってください」
「もう少し、ここにいたいわ」
「もう少し・・」
「じゃあ、きょん姉さん、買い物に行って来て、わたし、ここで待ってるるから」
アキラ
「あゆみちゃん、小さいのに、機転が利くねえ。さすが、将棋が強いだけあるなあ!」
よう子
「じゃあ、お姉ちゃんと踊って待っていましょう」
「は~~~い」
あゆみは踊り始めた。よう子も踊り始めた。そして、ロボット犬のドームも踊り始めた。
観光客が、珍しそうに、ドームを見ていた。
「兄貴、こりゃあ、いいや!」
石焼き芋は売れ出した。
ショーケン
「よう子ちゃんも凄いけど、あゆみちゃんも凄いねえ~~」
アキラは、感心して見ていた。
「女って、強いね~~!」
きょん姉さんは、一安心して去って行った。
ショーケン
「外国人も多いし、ひとつ英語の有名な歌でも歌ってみるか!」
「おっ、兄貴、歌うんだ!で、何て歌?」
「モンキーズの、素敵なバレリ」
ショーケンは、音を用意していた。プレーヤーから、歌無しの音楽が流れ出した。
よう子「これ、踊れそうだわ!」
アキラ「モンキーズだから、踊れちゃうよ」
ショーケンは歌いだした。
「すごいねえ~~、兄貴!英語でも歌えるんだ!」
「ああ、このくらいわな」

https://ncode.syosetu.com/n0433gw/88/

ザ・テンプターズ/すてきなバレリ

空戦・袖飛車 & 空戦・石田流


王手飛車取り

2021-03-26 09:41:57 | Weblog
王手飛車取り SF傷だらけの天使 87話



結局、きょん姉さんは、あゆみちゃんのドームハウスに住むことになった。朝を迎え、二人は、母の涌井いづみを見送った後、ドームくんと公園にいた。
「今日も、いい天気だねえ。あゆみちゃん」
「そうですねえ」ドームも「そうですねえ」と言った。
「福之助くんは、いつ直るんですか?」
「来週くらいかな?」
「直ったら帰るんですね」
「そうよ」
十時になった。
「あゆみちゃん、わたし買い物に行ってくるわ」
「わたしも行きたいな~~」
「ドームくんと一緒じゃあ、セグウェイに乗れないわ」
「そっか~~」
ドーム
「わたし、走って行きますよ」
「そうか、ドームくんは、福之助と違って走れるんだ」
あゆみ
「とっても早いのよ」
「どのくらいで走れるの?」
ドーム
「時速二十キロくらいです」
「けっこう早いのねえ」
・・
「うわ~~~あ、面白いわ~~」


一条院の近くの公園で、おじさんたちが、ベンチで将棋をやっていた。
「わ~~あ、将棋だわ~~」
きょん姉さんは、セグウェイを止めた。
「あゆみちゃん、将棋知ってるの?」
「うん、知ってる」
「すごいわね~~、はさみ将棋?」
「本将棋」
「へ~~え、凄いなあ~~。誰に教えてもらったの?」
「鎌倉の、近くの、お爺ちゃん。幼稚園に行ってなかったから、教えてもらったの」
「友達がいなかったのね?」
「うん!」
あゆみは、セグウェイから降りると、ベンチの前で見ていた。
「おじさん、そこに逃げたら、王手飛車取りになっちゃうわ」
おじさん左は、びっくりした。
「おお~~、凄いねえ、お嬢ちゃん!いったい何者?」
「余計なこと、教えちゃったかしら?」
おじさん右
「お嬢ちゃん、ありがとうよ!」
「もういいわ、きょん姉さん、行きましょう」
きょん姉さんは、あゆみを乗せると、再び出発した。
「あの人たち、ヘボ将棋だわ」
「どうして、ヘボ将棋って分かるの?」
「駒組みで分かるわ」
「そうなんだ!あゆみちゃんは凄いねえ」
「きょん姉さんは、将棋は?」
「まったく分からないわ」
「じゃあ、こんど教えてあげるわ」
「ありがとう」
「こっちは、勝間屋さんじゃあないわ」
「買い物の前に、よう子お姉ちゃんに会いに行こう」
「そうですね。買い物を先にすると重くなりますからねえ」
「そうなの。さすがに、先を読むねえ~~」
きょん姉さんは、感心していた。
金剛峯寺に着いた。
「皆さん、おはようございま~~す!」
アキラ
「やあ、きょん姉さん!」
ショーケン
「戻って来たんだってねえ、隆二さんから聞いたよ」
よう子も踊っていたけど、駆け寄って来た。
「福之助くん、大丈夫ですか?」
「大丈夫ですが、精密検査に一週間かかるそうです」
あゆみ
「おはようございます。きょん姉さん、戻って来ちゃったの。今、わたしの家にいるのよ」
アキラ「おはよう、あゆみちゃん」
よう子もショーケンも、同じように言った。
アキラ「じゃあ、帰りに、福之助の見舞いに行こうかなあ」
「行っても無駄です。電源を切ってあります」
「なんだ、そうか」
「あゆみちゃん、凄いんですよ。本将棋ができるの!」
アキラ
「それは凄いや!じゃあ、今度、僕とやろう」
「アキラさんも、将棋やるんですか?」
「ああ、大好きだよ」
「わ~~あ、やりたいなあ~~」
「公園で、おじさんたち将棋をやってて、ヘボ将棋って言ってたんですよ。駒組みで分かるんですって」
「それは凄いや。確かに、その通り!」
「ちっとも、綺麗じゃなかったわ」
「それが分かるってことは、あゆみちゃん、かなり強いんだなあ」
「そうかなあ?鎌倉のお爺ちゃんとしか、やったことないんです」」
「じゃあ、今度、僕とやっろうねえ」
「は~~~い」
あゆみは、嬉しそうに、笑っていた。
「ショーケンさん、歌手だったんでしょう?」
ショーケン「そうだよ」
「じゃあ、何か歌って」
「そうだねえ~~、どんなのがいいかなあ?」
「タヌキの歌じゃないやつ。楽しい歌がいいわ」
「そっか~~~、じゃあ、やきいもグーチーパー」


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空戦・袖飛車 & 空戦・石田流