王手飛車取り SF傷だらけの天使 87話
結局、きょん姉さんは、あゆみちゃんのドームハウスに住むことになった。朝を迎え、二人は、母の涌井いづみを見送った後、ドームくんと公園にいた。
「今日も、いい天気だねえ。あゆみちゃん」
「そうですねえ」ドームも「そうですねえ」と言った。
「福之助くんは、いつ直るんですか?」
「来週くらいかな?」
「直ったら帰るんですね」
「そうよ」
十時になった。
「あゆみちゃん、わたし買い物に行ってくるわ」
「わたしも行きたいな~~」
「ドームくんと一緒じゃあ、セグウェイに乗れないわ」
「そっか~~」
ドーム
「わたし、走って行きますよ」
「そうか、ドームくんは、福之助と違って走れるんだ」
あゆみ
「とっても早いのよ」
「どのくらいで走れるの?」
ドーム
「時速二十キロくらいです」
「けっこう早いのねえ」
・・
「うわ~~~あ、面白いわ~~」
一条院の近くの公園で、おじさんたちが、ベンチで将棋をやっていた。
「わ~~あ、将棋だわ~~」
きょん姉さんは、セグウェイを止めた。
「あゆみちゃん、将棋知ってるの?」
「うん、知ってる」
「すごいわね~~、はさみ将棋?」
「本将棋」
「へ~~え、凄いなあ~~。誰に教えてもらったの?」
「鎌倉の、近くの、お爺ちゃん。幼稚園に行ってなかったから、教えてもらったの」
「友達がいなかったのね?」
「うん!」
あゆみは、セグウェイから降りると、ベンチの前で見ていた。
「おじさん、そこに逃げたら、王手飛車取りになっちゃうわ」
おじさん左は、びっくりした。
「おお~~、凄いねえ、お嬢ちゃん!いったい何者?」
「余計なこと、教えちゃったかしら?」
おじさん右
「お嬢ちゃん、ありがとうよ!」
「もういいわ、きょん姉さん、行きましょう」
きょん姉さんは、あゆみを乗せると、再び出発した。
「あの人たち、ヘボ将棋だわ」
「どうして、ヘボ将棋って分かるの?」
「駒組みで分かるわ」
「そうなんだ!あゆみちゃんは凄いねえ」
「きょん姉さんは、将棋は?」
「まったく分からないわ」
「じゃあ、こんど教えてあげるわ」
「ありがとう」
「こっちは、勝間屋さんじゃあないわ」
「買い物の前に、よう子お姉ちゃんに会いに行こう」
「そうですね。買い物を先にすると重くなりますからねえ」
「そうなの。さすがに、先を読むねえ~~」
きょん姉さんは、感心していた。
金剛峯寺に着いた。
「皆さん、おはようございま~~す!」
アキラ
「やあ、きょん姉さん!」
ショーケン
「戻って来たんだってねえ、隆二さんから聞いたよ」
よう子も踊っていたけど、駆け寄って来た。
「福之助くん、大丈夫ですか?」
「大丈夫ですが、精密検査に一週間かかるそうです」
あゆみ
「おはようございます。きょん姉さん、戻って来ちゃったの。今、わたしの家にいるのよ」
アキラ「おはよう、あゆみちゃん」
よう子もショーケンも、同じように言った。
アキラ「じゃあ、帰りに、福之助の見舞いに行こうかなあ」
「行っても無駄です。電源を切ってあります」
「なんだ、そうか」
「あゆみちゃん、凄いんですよ。本将棋ができるの!」
アキラ
「それは凄いや!じゃあ、今度、僕とやろう」
「アキラさんも、将棋やるんですか?」
「ああ、大好きだよ」
「わ~~あ、やりたいなあ~~」
「公園で、おじさんたち将棋をやってて、ヘボ将棋って言ってたんですよ。駒組みで分かるんですって」
「それは凄いや。確かに、その通り!」
「ちっとも、綺麗じゃなかったわ」
「それが分かるってことは、あゆみちゃん、かなり強いんだなあ」
「そうかなあ?鎌倉のお爺ちゃんとしか、やったことないんです」」
「じゃあ、今度、僕とやっろうねえ」
「は~~~い」
あゆみは、嬉しそうに、笑っていた。
「ショーケンさん、歌手だったんでしょう?」
ショーケン「そうだよ」
「じゃあ、何か歌って」
「そうだねえ~~、どんなのがいいかなあ?」
「タヌキの歌じゃないやつ。楽しい歌がいいわ」
「そっか~~~、じゃあ、やきいもグーチーパー」
ショーケン「そうだよ」
「じゃあ、何か歌って」
「そうだねえ~~、どんなのがいいかなあ?」
「タヌキの歌じゃないやつ。楽しい歌がいいわ」
「そっか~~~、じゃあ、やきいもグーチーパー」
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空戦・袖飛車 & 空戦・石田流