エヴリン(ミシェル・ヨー)は優柔不断な夫ウェイモンド(キー・ホイ・クァン)と反抗期の娘、頑固な父と暮らしながら、破産寸前のコインランドリーを経営している。税金申告の締め切りが迫る中、エヴリンはウェイモンドに並行世界に連れて行かれる。そこでカンフーマスターさながらの能力に目覚めたエヴリンは、全人類の命運を懸けて巨大な悪と闘うべく立ち上がる。
素晴らしい❣️思っていたのとは良い意味で裏切られて最高な気分でした。最初は、コインランドリーのおばさんエヴリンにこんな人生を送りたくないなと思わせながら、あったかもしれない別の人生が頭の中によぎり,いつのまに彼女を応援してましたし,ウェイモンドを応援してました。母として,妻として,娘として重ねてきた選択と失敗の年月は,中国系アメリカ人だけの話ではなく,全ての女性たちの話であること、そしてその家族の複雑な思いや関係は,まさしく国境を越えるどころか平野家の話でもあるわけで、マルチバースの世界やマーシャルアーツ、カンフーアクションで彩りされた家族の再生を描いた傑作でした。大好きです。
☆☆☆☆1/2