映画化もされた「マチネの終わりに」などで知られる平野啓一郎の小説を映画化。死後に別人と判明した男の身元調査を依頼された弁護士が、他人として生きた男の真実を追う、石川慶監督X妻夫木聡X安藤さくらX窪田正孝主演「ある男」見ました。
弁護士の城戸章良(妻夫木聡)は、かつての依頼者である谷口里枝(安藤サクラ)から亡き夫・大祐(窪田正孝)の身元調査を依頼される。離婚歴のある彼女は子供と共に戻った故郷で大祐と出会い、彼と再婚して幸せな家庭を築いていたが、大祐が不慮の事故で急死。その法要で、疎遠になっていた大祐の兄・恭一(眞島秀和)が遺影を見て大祐ではないと告げたことで、夫が全くの別人であることが判明したのだった。章良は大祐と称していた男の素性を追う中、他人として生きた男への複雑な思いを募らせていく。
面白い❗️どうやればこんなに乾いた映像を作り出せるのか、まるでドキュメンタリーを見ているみたいで「ある男」の正体を一緒に探していました。そして探ることで浮かび上がってくる真実の愛と、自分自身の姿。 自分を何者とするか、過去と今をどう結びつけるか、登場人物に自分を重ねられたら、涙が止まらないはず。しかし、安藤さくらと窪田正孝が素晴らしすぎて心のダム決壊しまくりです。
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