路地裏荒縄会

路地裏荒縄会

20130516十三

2013-05-18 12:03:59 | 2013/01-06
「好きやねん、好きやねん、十三のねえちゃん~♪」

十三の旅です。









十三大橋から青草の茂る河原に下り
ブランドうなぎが獲れる水辺でしばし黄昏の川風に吹かれてから
ラ●ホテル街の横をすり抜けて映画「ブラックレイン」の
ロケ地にもなった栄通商店街へ。







いぶし銀のような第七藝術劇場を覗いた後
バイパス道路の下に並ぶ渋い飲食店の数々を通り過ぎ
「十三フレンドリー商店街」を端から端まで踏破。





昭和クラシックな書体の看板。



マドロス帽や宝塚歌劇の舞台衣装などを飾った趣味性の高い帽子店。

店舗の3倍くらいの面積まで商品が路上にはみだした八百屋。

やたらと目につく整骨院。






「あっち行ってもなんもあらへんで。駅の方やったらええ蕎麦屋があるよ」
と前置きなしにいきなり話しかけてくるおばあちゃん。

アーケードにぶら下がる謎の巨大リングを指し「あれ、動くんですか?」
と訊いたら「わし、この店に勤めて1年やけど、この1年は動いてへんな」
と教えてくれるおっちゃん。

久しぶりに、生きている商店街を感じました。





食事は阪急十三からほど近い寿司屋「門黒」。

石畳を敷き詰めた路地にひっそりとたたずむ店内は明るく開放的で
店の方々も良い感じでした。





突き出しはイタドリ、蛸の旨煮、あと何だったっけ?
お造りは中トロ、ヒラメ、イカ、赤貝などなどどれも美味でした。



鯛の荒炊きを肴に分厚い錫のちろりから注いで飲む熱燗は最高。
ごはんものは鯖の棒寿司でした。





締めは十三駅西口からすぐの「トリスバー」。








アンクルトリス人形の撮影に興じ、陶然として酔いが回るうちに
十三の夜は更けてゆきました。





photos by 赤レンガ

text by 筆ペン