路地裏荒縄会

路地裏荒縄会

20161212

2016-12-13 12:18:39 | 2016/01-12
PHHTO by PAPER

《〇一》
・粕汁を作る手いよいよ母に似る(◆☆★)
・熱燗に添える手今夜は艶やかに(☆★)
・21時閉店師走の夜にせめる店(★◆)
・足止める着ぶくれなのか身ぶくれか


《九条DX》
・腹すかしわけぎのぬた和えしみわたる(◇)
・腹すかし入りし居酒屋蓮根天ぷら


《ペーパー》
・温燗を取り込む身体まだ飢えて(★◆)
・街歩き来ぬ人もまた冬の句を(★◇)
・冬スーツ九時閉店を連写して(◇)
・道防ぐ壁は人なりまだ冬と


《赤レンガ》
・師走月露地裏ゆけば友思う(★◇◆)
・迷い込む商店街の雪だるま(★◇)
・ごて地蔵商店街の師走いろ(★)
・なだれ込むなり二軒目のおでん汁
・懐しの商店街に雪だるま

20160720玉造

2016-07-21 00:36:06 | 2016/01-12

photo by paper

にじりよる夏の日射しと君の影(○一)○○○
夏の夜に足をかきかき真田丸(○一)○○○

Tシャツとくちなしの白競い合い(赤レンガ)○○○
前を行くサンダルの色まぶしくて(赤レンガ)○○
梅雨明けて真田の山に吹く風や(赤レンガ)○○
梅雨明けて久かたの顔杯合わす(赤レンガ)○
おしゃべりなくちなしの白明日も雨(赤レンガ)○

ぬーぼーと温き夕風蚊を寄せず(ペーパー)○○○
朝顔に水やりサンダル手を止めて(ペーパー)○
路地進むレンガタイルに夏の蟻(ペーパー)
鷄一羽梅雨明け路地の口六つ(ペーパー)
抜け殻を連ね傾く夏の夕(ペーパー)

20160205福島聖天通商店街

2016-02-06 10:38:08 | 2016/01-12
さむぞらにあらいあつかいほんやさん(すまま)★★
福島はふくふくふくと春を呼び(paper)★★
ひれ酒をひとさし指でひき寄せて(paper)★★
現在地不明ひたすら夜の梅(筆ペン)★
春寒や振り子列車は短くて(筆ペン)★
大遅刻如月右手汗をかき(paper)★
待たせても春ここおらず笑顔あり(paper)★
気になったやさきに福島ぶらり酒(すまま)
節分ののり巻きよりは鰯かな(DX)