いただいたレビューをこちらに転載させていただきます。
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分かってはいても、難しい(Roarさん)
本作は主人公にモンスターを置いているために、人類からは攻撃される立場である。前半パートでは主に大陸の東側を旅することになるのだが、ここで出会う人類はほとんどが敵になる。そこで重要になるのは、この世界において人類がモンスターと敵対する理由がないということだ。だがモンスターの側には人類を攻撃するのに十分な理由がある。
人類がモンスターに大義名分を与えていることに気付けない。理由があるからモンスターも人類を攻撃する。両者が対話をするには相手を知らなさ過ぎるし、知ろうともしない。
人類とモンスターの争いという描き方をしているが、両者に足りないものが相手の知識と言葉と文化だというならば、それは現実世界でも同じことだろう。
人狼という種族であり、旅をする切っ掛けにもなった事件など、両者を知る機会に恵まれた主人公だけが、二つの種族の争いの終着点に辿り着けるというのも頷ける。
総じて言えば、物語としては申し分ないが、RPGとしては演出に少し物足りなさを感じた。難易度は易しい。キャッチコピーに惹かれるものがあれば、十分にお勧めできる。
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