
【SINGLE "DAY TRIPPER"】
'Day Tripper '。印象に残るあのギターのリフで始まる「かっちり
とした」ロック・ナンバーである。
「サティスファクション」との類似性
「ウァ~ンウァ・ウァウァウァウァ~ン・ウァウァンウァウァウァ」
というコードE7を基調としたギターのリフ(感覚的でわけわからなく
すまんこってす)。このリフを聴くと、1965年にヒットしたローリン
グ・ストーンズの「サティスファクション」を思い出す。 ちなみに、
ストーンズのほうは、「ヴァッヴァ~・ンヴァヴァヴァ~ヴァヴァ~
ヴァ~」か(これもすまんこってす)。こちらもE7を基調としたリフ
で、かつ「D」音が印象的である点が'Day Tripper 'と共通している。
「デイ~」もテーマである「浮気娘」に相応しい「怪しげな音色」
であるが、「サティス~」もファズバリバリの音であり「頭にきたぜ
不満だぜ」という歌詞内容に相応しい。何か、紫煙がもうもうとした
ライブ・ハウスの中から、今にもミック・ジャガーやキース・リチャ
ード(現在は「キース・リチャーズ」)が飛び出してきそうだ。
'(I Can't Get No) Satisfaction 'のシングルが発売されたのは、
US1965年 5月、UK1965年 8月であった。従ってジョン・レノンは
『サティスファクション』から何かインスピレーションを得たのかも
しれない。
'Day Tripper 'では、タンバリンが効果的に使用されている。ビー
トルズがタンバリンを初めて使用したのは、1964年の"A HARD DAY'S
NIGHT"であろうか。'I'll Cry Instead'にて聴くことができる。
しかし、印象的には同時期に発売されたストーンズの'Time Is On
My Side'のほうが強烈であった。ビートルズはそれ以降"BEATLES FOR
SALE "にて'I'm A Loser''Baby's In Black''I Don't Want To Spoil
The Party'、'Everybady's Trying To Be My Baby'で、また、"HELP!"
でも'Ticket To Ride'の他、多数の曲でタンバリンを使用するように
なった。
「デイ~」にせよ「サティス~」にせよ、かっちりしたドラミング
とタンバリンの引き締まった金属音により、いっそうのドライブ感を
聴き手に与えている。従ってこれらの曲をコピーする場合、けっして
「ドラムが単調」と侮る勿れ。しっかり叩かないと、あの感じを再現
することは難しい。
そういった意味で、リンゴ・スターとチャーリー・ワッツは、偉大
なのである。
'Day Tripper 'のベースラインのバリエーションについては、既に
「12.Nowhere Man 」にて触れたので、ここでは割愛する。Bメロに
おける微妙なリズムの変化である。
日本公演での演奏はご愛嬌。あの「かっちりさ」からは程遠かった。
このアップル盤シングルは実は小生も所持しておりますが、rubber_soul_jp様のそれは良く見ると東芝音楽工業時代のプレスで、これまた小生の東芝EMIよりも「先輩格」であります。恐れ入りました。
さて、今年はご存知のように「来日40周年」です。商売熱心な東芝EMIのことですから必ずやファンの喜ぶ賞品を企画してくれると確信しております…が、やはり先にCapitolの第2集をゲットしたいのがホンネですね。(笑)
そうでした。これUKでは「ダブルAサイド」(でいいのかな?)
っていうやつですよね♪
確か「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー/ペニー・レイン」も
UKで両A面でした。
Capitolの第2集、本当に待ち遠しいです・・・